アプリビジネス最新レポート Vol.28【導入事例 − サン宝石様】

カタログ通販からアプリ通販へ
プッシュ通知の集客効果に驚き

株式会社サン宝石
代表取締役社長
渡邊 洋 氏
カタログ制作・EC マネージャー
渡辺 糸 氏

プッシュ通知の効果を
リアルタイムで見た時は、
身震いするような
感覚を覚えました

アプリを導入したきっかけ

コストがかかるカタログからの
置き換えを模索
若い世代からの言葉が、
アプリ導入のきっかけに

当社はこれまでカタログ通販をメインとして事業を営んできましたが、カタログは印刷や発送などの経費がかかりがちです。もしアプリでカタログを見ることができれば、コストの削減だけではなく、お客さまは自分の好きな時に商品を選ぶことが可能になります。またカタログでは、掲載商品の在庫がなかったり、セールの有効期限が終わっていることがどうしても起こりますが、アプリであれば常に最新の情報を届けることができます。お客さまを落胆させずに済みます。

またもう一つ、重要なアプリ導入の決め手があります。「ほっぺちゃん」をはじめ当社の主力商品は、小中学生が主なターゲットとなります。しかし、小学校低学年くらいで当社のファンになってくれた子どもたちが、中学の後半にかけて徐々に卒業していくことが当社の長年の課題になっていました。お母さん世代になって子どもと一緒に戻ってきてくれることももちろんありますが、高校生から20代くらいの世代が当社との関係が途切れてしまっています。スマートフォンを活用しているその世代と関係を維持し続けるために、アプリが活かせるのではないかと考えていました。

そのような時、山梨学院大学の学生のみなさんとお話をする機会があり、「サン宝石はアプリがないのですが、どうやったら商品を購入できるのですか?」と聞かれたのです。もちろん当社もECサイトを運営しているのですが、若い世代にとってアプリはそれほど当たり前の存在なのかと認識が変わりました。そういった学生からの素直な反応も、アプリ導入への後押しとなりました。

なぜYappliか?

素早いレスポンスと
開発体制が頼もしい
自由度が高く使いやすい管理機能

Yappliは、アプリ導入を検討していた頃にネット検索で知りました。実はその前にアプリの自社開発にも挑戦したのですが、かなりの専門知識が必要であることが分かり断念したのです。その点、Yappliはエンジニア不要でアプリが作れるという特徴があったため、もう一度チャレンジすることにしました。

Yappliのスタッフの方は、アプリリリース後も積極的に運用に関わってくれるので、かなり細かい要望でも伝えるようにしています。レスポンスはとても速く、すぐに新機能開発につなげてもらえるので本当に頼もしいです。

管理画面はとても使いやすいです。レイアウトも自由にできるため、IllustratorやPhotoshopといったソフトを使い慣れている方であれば、自分なりに工夫したデザインを実現できると思います。このようなツールの中には制限があることが多いですが、Yappliは型にはまらないデザイン自由度の高さがとても魅力的です。

アプリを導入してどうか?

プッシュ通知の集客効果に驚き
リアルタイムのコミュニケーションが可能に

プッシュ通知を配信した時、リアルタイム解析で効果を見る機会があったのですが、アクセス数の急激な伸びに大変驚きました。思わずノートを取り出し、何人訪れたのかを1分刻みで記録してしまったほどです。その波が落ち着いた頃、今度は次々に注文が入ってきて、売り上げがみるみる増えていくのが分かりました。正直、これほどの効果があるのかと身震いするような体験であったことをよく覚えています。それ以降、社内では「プッシュ通知」が合言葉になり、どんな施策を行うにもプッシュ通知を活用することを念頭に入れるようになりました。

現在は、1円セールや送料無料など日替わりで様々な企画を行っており、プッシュ通知はほぼ毎日送っています。メールマガジンも運用していますが、会員数が多いため一度に全てのメールを送信できず、例えば午前10時から正午までのタイムセールといった、ピンポイントでのお知らせには利用できませんでした。プッシュ通知はそういったお客様とのリアルタイムでのコミュニケーションを可能にしてくれました。
プッシュ通知の開封率、及びクーポンの利用率は高い水準で推移しており、今ではアプリからECサイトへの訪問者の割合は20%を超え、日に日に増加しています。

今後の展開

誕生日のプッシュ通知など
オートメーション化
子どもたちを笑顔にする
アプリにしていきたい

アプリの会員さまに生年月日と居住地を入力してもらい、エリア別のお得な情報や誕生日のメッセージなどをお送りできれば、お客さまに更に喜んでもらえるはずと考え、セグメントプッシュ機能を追加しました。また現在検討しているのが、カタログのページ毎にリンクを付ける機能です。それができれば、お客様がアプリからECサイトに遷移した際、すぐに目的の商品が見つかり、利便性が高まるからです。こちらはYappliに開発をお願いしているところですが、積極的に私たちの要望に耳を傾けてくれるので大変心強いです。

前述の通り、カタログ通販は運用にコストが非常にかかるため、今はWebカタログの発行を増やしているところです。コストをかけず子どもたちに楽しんでもらえたり、コミュニケーションが取れたりという手法があれば、徐々にそちらのボリュームを増やしていきたいと考えています。全体として、今後は可能な限りアプリやプッシュ通知に置き換えていきたいと考えており、紙で印刷するカタログと、スマホで自由に見られるWEBカタログのお互いの良いところを活かしながら活用していければと考えています。

紙のカタログには紙のカタログの魅力があることは間違いありません。ただ、リピート率という意味ではECやWebの方が強いと感じていますし、中でもやはりスマートフォンが最も伸びているチャネルのため、今後もモバイル戦略に注力していきたいと考えています。

※本事例は2017年11月時点でのインタビューを元に構成・執筆しています。そのため、掲載情報について一部変更している場合もございます。

株式会社サン宝石について
1967年、山梨県にて創業。当初は印章業を営んでいたが、全国の宝石の3分の1が経由するといわれる山梨の地の利を活かし、貴金属の通信販売を開始した。それからほどなくして現在の子どもたち向けの通販事業を始め、以来今日まで続く同社の主要事業となっている。2010年に発表された同社オリジナルキャラクターの「ほっぺちゃん」は大ブームとなり、原宿にある専門店には毎日のように小中学生が詰めかけ賑わいをみせている。主要製品のほとんどが数百円台という低価格で、社長自ら「子どもたちの笑顔を見ることが何より嬉しい」と語るなど、いつの時代も子どもたちを優しく見守ってきた企業である。

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