アプリビジネス最新レポート Vol.21【導入事例 − 太平洋クラブ様】

ゴルフ予約の導線を変える
アプリ導入で予約数が2倍に

株式会社太平洋クラブ
コース運営本部 企画部
担当部長
磯部 吉晃 氏
コース運営本部 企画部
担当部長
西島 太一 氏
コース運営本部 企画部
チーフマネージャー
平田 貴大 氏

最も効果的だったのは、
ゴルフ場でのコーヒー1杯無料クーポンです

アプリを導入したきっかけ

増やしたかった会員との
タッチポイント
ゴルフ予約の導線を変えるアプリ

当クラブは、全国に17のゴルフ場と4カ所のゴルフスクールを運営しています。すべてのコースを1枚のメンバーズカードでご利用いただける「共通会員制」を敷いており、全国どこに行っても最上級のホスピタリティとラウンドがお楽しみいただける環境を整えています。

創業は1971年で46年の歴史ある会員制組織です。会員さまには紙の会報誌を年4回発行しコミュニケーションを行ってまいりました。しかし、やはり時代に即した方法を取り入れるべきだという点、および会員さまとさらなるコミュニケーションが可能になる場を持ちたいと考え、アプリの導入を検討し始めました。

また、Webサイトからの予約の仕組みにも課題を抱えていました。自社の予約システムは保有していたものの、あくまでパソコンからのアクセスを想定したものであったため、例えば会食や接待の席で「ゴルフに行こう!」と盛り上がったとしても、その場で予約することは難しい現実がありました。しかしデバイスがモバイル、さらにアプリになれば、空き状況を確認してすぐに予約が可能になります。アプリの導入は、売り上げに対するインパクトはもちろん、お客さまの利便性も向上する最適解ではないかと考えました。

なぜYappliか?

半信半疑になるほどのコスト差
検討段階でデモアプリを
見たことが決め手

アプリの導入を検討し始めた頃、検索でたどり着いたのがYappliでした。他の開発会社さまにもお声がけし比較検討に移りましたが、Yappliの圧倒的なコスト優位性には驚きました。あまりに金額に差があるため、正直に申し上げて半信半疑な部分もあったのですが、仮登録をして管理画面を試しているうちに、本当にアプリが簡単に出来上がることに二度驚きました。機能も柔軟性に富み、更新作業も容易にできることが想像できましたので、非常に良い印象を持ちました。

また、導入の検討段階で動くデモアプリを見せていただいたのも好印象でした。実際に我々のゴルフコースの情報や画像が掲載され動いているアプリは、どんなに精巧な資料より説得力がありました。導入にあたり、経営陣に対してプレゼンを行ったのですが、全員食い入るようにアプリの画面を見つめ、質問も積極的に飛び交い、結果的に一度で即承認されたことをよく覚えています。

アプリを導入してどうか?

アプリ導入で予約数2倍を達成
プッシュ通知は予想以上の開封率

仮登録時にも感じていましたが、本当に簡単にアプリを作っていけるという点に感銘を受けました。まるでブログのCMSを扱うような感覚で操作できるため、システムに詳しくない人でも簡単に使えるツールだと思います。

利用している機能で最も効果を感じているのは、プッシュ通知です。お客さまとのコミュニケーションという意味ではこれまでもメールマガジンを配信していたのですが、その効果が年々落ちていくのは肌で感じていました。しかしアプリによるプッシュ通知の開封率はとても高く、プロモーションで非常に助かっています。実際、自社サイトでの予約完結率はアプリを導入した前年と比較して2倍以上となっており、これはアプリ導入の成果だと認識しています。

これまでもWebサイトのモバイル版は運用しており、会員登録も可能だったのですが、パソコンからの登録を主に想定していたため、なかなか登録が進みませんでした。アプリ導入後に爆発的に予約件数が伸びたのは、プッシュ通知によるコンテンツの配信などにより、お客さまとの接点を定期的に構築し、スムーズに会員登録へ導線を作れたからだと考えています。

アプリのインストールを促す手段としては、広告やPRなど多くのことを試しましたが、最も効果的だったのは、ゴルフ場でのコーヒー1杯無料クーポンです。「これさえあれば簡単に予約でき、今ならコーヒーが付いています。」と現場のスタッフがお声掛けをすると、多くのお客さまがインストールして頂けています。

今後の展開

顧客との接点を手に入れ、
社員も積極的に
今後はリピーター向けに
濃い情報を提供したい

これは予期せぬ効果だったのですが、アプリのプッシュ通知利用開始後、現場のスタッフから「これも送ってほしい」といった要望が次々に来るようになりました。お客さまとの接点を手に入れたことで、スタッフがこれまで以上に積極的になってくれたのだと思います。当初は週3回程度だったのが今では週5回になるなど、配信したいアイデアが次々に出てくる状況です。今後も、相互のコミュニケーションが活発化することによるさらなる効果を期待しています。

コンテンツの内容では、プロによるレッスン動画が好評です。当クラブの益子コースで支配人を務める植田は日本プロゴルフ協会の副会長なのですが、彼による、ラウンド直前でも可能なちょっとした修正といった動画は、3分ほどと短めながら非常に多く見られています。特に今、モバイルと動画の組み合わせは注目されていますので、これからもお客さまに喜ばれるコンテンツを作っていきたいと思います。

今後は各コースの情報を提供したいと考えています。それも普通のコース情報ではなく、例えばこのホールでは左に曲げてしまうとピンチになりますとか、右側の池は気にせず打ってくださいといった、ややマニアックな話題をご提供し、何度も足を運んでくださる方に喜んでいただければと思います。当クラブは全国にホールを保有していますが、最近セグメントプッシュ機能を導入することにより地域を絞り込んだ訴求ができるようになりました。

株式会社太平洋クラブについて
1971年に創業し、全国に18コースと3ヵ所のゴルフアカデミーを持つ名門、太平洋クラブ。特に、名実共に日本を代表するコースと名高い「御殿場コース」で開催される三井住友VISA太平洋マスターズは、世界でも屈指の実力者が出場する国内最大規模のゴルフトーナメントである。コース管理スタッフの高い知識と経験、隅々まで行き届いた細やかなメンテナンスなど、常にトップレベルの顧客満足度を追求している。
国内では珍しい共通会員制を敷いており、1つの会員権で複数のゴルフ場が利用できるほか、提携関係にある海外のコースが予約可能など、多くの魅力的な特権が備わっている。

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