アプリビジネス最新レポート Vol.67【導入事例 − 株式会社岩崎食品】

ECやメルマガ・SNSと連携し
従業員スキルと
売上の向上を実現

株式会社岩崎食品
代表取締役
岩﨑 礼司 氏
総務部長
大谷 昇 氏

Yappliを導入したきっかけ

従業員の総合的なスキルアップや、
EC強化、プッシュ通知の活用など
あらゆる点でYappliが最適

弊社は「岩崎本舗」を展開し、とろけるような豚の角煮をふわっとした生地にはさみこんだ「長崎角煮まんじゅう」を製造・販売しています。もともとECサイトやメルマガ配信に力を注いでおり、岩崎本舗の歴史をお客様に伝える「波乱まんじゅう記」を紹介するなど、アプローチする手段を模索してきました。社長としては、従業員には今の時代に求められる技術を身につけて欲しいと考えており、お客様を待つだけではなく、自分から積極的にお客様に働きかけるチャレンジの機会を与えたいと感じていたのです。従業員の商品説明や接客など販売技術を向上させ、総合的なスキルアップを図りたいという思いから、アプリ導入を決定しました。また、アプリによるECの強化、プッシュ通知の活用も導入の目的でした。

Yappliは広告代理店の推薦で知りましたが、費用面と機能面が優れていること、プッシュ通知を配信した際にきちんと開封率がわかり効果的な施策につなげられることに魅力を感じていました。また、ノーコードで直感的に操作できるため、一部の担当者だけではなく、多くのスタッフが簡単に扱えることからYappliを選びました。

2020年の夏に導入を決定してから、その後約1ヶ月で内容を作り込み、お歳暮シーズンに合わせた2020年12月にアプリの運用を開始しました。

アプリの活用方法

クーポン活用でアプリダウンロードと
お客様への接客を強化
限定商品やお知らせをプッシュ通知

アプリのスタート直後はダウンロード促進のため、アプリから注文していただいた方に角煮まんじゅうと肉まんを1個ずつ無料でプレゼントするというキャンペーンを行いました。現在はダウンロードしていただいた方に、もれなく角煮まんじゅうを1個プレゼントする「ダウンロード感謝クーポン」を行っています。岩崎本舗の店舗や全国の物産展に来ていただき、弊社スタッフにクーポン画面をお見せいただければ使用できます。店頭や物産展のスタッフがお客様に「こうしたクーポンがございますので、ぜひアプリをダウンロードしてご利用ください」と働きかけることで、効果的にお客様との交流とダウンロードを促進できます。

また、10個買っていただいた方への5個サービスや、テレビ番組で紹介された商品の詰め合わせなどのアプリ限定商品を期間限定で提供しており、そういったキャンペーンが、売上やダウンロード数、知名度の向上に貢献しています。

プッシュ通知では限定商品のお知らせに加え、メルマガのバックナンバーや物産展のお知らせなどを配信しています。ハガキとは違って非常に低コスト・スピーディーに情報をお伝えでき、お客様の反応が受け取れることは大きなメリットです。

導入後の効果

EC売上の約10%をアプリが牽引
既存のチャネルやメディアと連携し
コンバージョン率を高めていきたい

アプリの運用開始から約1年でダウンロード数は約6万、会員登録者数は約4万5千人に達しており、その方々にプッシュ通知を行っています。アプリ経由のEC全体に占める売上の比率は、多い月で約10%となっています。

また、従業員にアプリという新しいツールにチャレンジする機会と、自分たちからお客様に働きかける手段を提供できたことは、スキルアップと意識変革に貢献していると感じています。

アプリは知名度向上や集客、販売を行う上で有効な手段ですが、アプリだけですべてを完結させるのではなく、既存のECサイトやメルマガ配信、GoogleやYahooの検索、LINE、Twitter、YouTubeなどのSNS、さらにはテレビやラジオなどのメディアを総合的に連携させてファンを増やし、コンバージョン率を高めていくという考え方で取り組んでいます。

アプリをはじめ、デジタルツールは導入による結果がはっきりと出るので、たとえ失敗したとしても原因をしっかりと追求し、次の良い結果につなげていくことが重要です。柔軟性をもってトライアルアンドエラーを繰り返しPDCAをきちんと回していけば、強い会社にできると考えています。

今後の展望

お客様と双方向で
限定商品を開発し販売
毎日訪れたくなるコンテンツを作成

現在、アプリ限定商品の開発と販売を検討中です。まずは「新商品をこのレシピで開発しています。反響が大きかったものは商品化を検討します。」とお知らせし、反応を見ながら開発を進め、完成した新商品をアプリ限定、数量限定で販売することを考えています。アプリはお客様からの反応が速いので、こうした双方向のモニター的な活用に適しています。

もう一つ、毎日訪れたくなるようなコンテンツ作成に注力していきます。現在スペシャルコンテンツとして「角煮まんじゅうちゃん」という、弊社の公式マスコットキャラクターのフォトフレームを提供していますが、これをさらに充実させるとともに、お子様が遊んだり、楽しんだりできるコンテンツを作っていきたい。メルマガのファンもさらに増やしたいと思っています。

将来的には全国の物産展にご来訪いただいたお客様だけに、セグメントプッシュを行うなどの施策も検討しています。

株式会社岩崎食品について
1965年創業。創業者である岩崎博孝氏が長崎名物卓袱料理の一品「東坡肉」(豚の角煮)を「もっと手軽に食べたい」「もっとおいしく」と願って誕生させたのが主力商品「長崎角煮まんじゅう」。JR長崎駅、長崎空港、ハウステンボス、福岡空港など長崎県、福岡県で直営店を運営し、ECを積極的に展開するとともに、全国各地で開催される物産展に出展している。

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