アプリを導入したきっかけ
ふくやには、通常の店舗とは別に観光客向けの店舗があります。観光で来られる方は、お土産用に商品を買ってそのまま帰られる方がほとんどです。弊社の会員登録をおすすめしても、「しばらく来ないから」と断られてしまいます。
どうにかして、その観光で来店されているお客さまをリピーターにできないかと考えた時、アプリであれば店頭の接客から自然におすすめでき、しかもダウンロードしていただければプッシュ通知などで継続的にコミュニケーションできるのではないかと思い立ちました。
スマートフォンが普及し、多くの人がアプリに慣れ親しんでいる今、アプリ導入により新たな顧客接点を持ちたいという狙いもありました。また、当社は50~60代のお客様がメインではあるのですが、年々スマートフォン経由のECサイトへの流入が増えています。しかし、スマートフォン経由のEC売上がなかなか伸びず課題を抱えていました。
なぜYappliか?
アプリ導入する際は様々なサービスを比較検討し、スクラッチ開発も検討しましたね。その中でYappliを選んだのは、スクラッチ開発よりも低コストかつ機能が豊富だったからです。
Yappliより安いところもありましたが、読み込みが遅いなどユーザービリティに不安がありました。アプリの基本性能に不安があると、せっかくリリースしてもお客さまにネガティブな印象を与えかねません。その点、Yappliは全く問題ありませんでした。
実際導入してみて、運用の手軽さにも感動しています。普通、デザインを変更するときはHTMLを修正しなければなりませんが、Yappliは直感的な操作で対応できます。CMSも専門知識が無いと操作できないものが多数ありますが、Yappliの管理画面は全く知識も技術もいらないのには驚きましたね。現在は1人で管理していますが、誰でも操作できるため今後はチーム単位で運用していきたいと考えています。
アプリを導入してどうか?
アプリをリリースしてから約2ヶ月が経過して、アクセスは順調に増え、注文にも繋がり始めています。モバイルのWebサイトに比べ、アプリ経由でのコンバージョンレートは4%ほど高く、まだ母数は少ないのですが今後順調にダウンロードが伸びていけば売上に大きなインパクトが出る可能性があります。当初の狙い通り、アプリ経由でアクセスされた方の囲い込みができていると思っています。
アプリ経由で若年層の流入も増えてきました。一方で、60代以上の方も、施策次第では活用してくれています。高年齢層の方には、普通におすすめしただけではなかなかインストールしていただけませんでした。しかし、ウォークラリーイベントでアプリのスタンプ機能を導入すると、参加者のうち半数の方にダウンロードしていただけました。一概に、年齢が高いからと言ってアプリを使わないわけではないと実感しましたね。どのようなきっかけを提供できるかに尽きると思います。
また、アプリを導入してからは、店舗から「こういうことをやりたい」という要望を多くもらうようになりました。アプリを起点に、社内の部署をまたいだ交流が活性化されたのは想定外の効果でした。
今後の展開
引き続き、店舗にいらっしゃるお客さまとの繋がりを強化していきたいですね。店舗にいらっしゃるのは、観光店舗以外だと基本的にはリピーターのお客様が多いのですが、リピーターとのコミュニケーションを維持しつつ、今後は新規獲得にも乗り出す予定です。
具体的には、福岡県外のお客様にも楽しんでもらえるような仕組みを実装したいですね。例えば、物産展や催事でQRコードを活用してダウンロードを促したり、ダウンロードした方がその後どのような動きをしているのかも追えたりするようになればいいなと考えています。
現状分散している顧客接点をアプリで繋いで一貫性のある体験を提供し、よりコアなファンを醸成していきたいですね。