アプリを導入したきっかけ
八天堂の魅力を十分にお伝えするためには新規のお客様獲得に加え、リピーター、つまりファンの獲得施策が目下の課題でした。当社では、イベントの告知や、ECサイトの商品ラインナップをPRするための情報発信が上手く出来ておらず、何か発信する手段が必要と考えていました。八天堂のファンになっていただき、長いお付き合いをしていくためには、まずは八天堂を知っていただく必要があります。店頭でくりーむパンを買っていただいた方に、実はECサイトでもいろんな商品を売っているということを伝え、スムーズに誘導するためにはアプリが最適だと判断しました。
EC事業部でアプリの構想を進める一方で、体験型カフェ「カフェリエ」の店舗スタッフからも、「アプリを導入したい」という声があがっていました。スタンプカードを紙からデジタルに切り替えたい、プッシュ通知を使ってみたいという内容でした。
そこからマーケティング部とEC事業部が連携し、アプリ開発をスタートさせることになりました。
なぜYappliか?
何社かアプリ開発会社を検討するなかで、費用感と、アプリ運用の知見がない私たちでも簡単に運用できるかどうかを重視していました。Yappliは両条件をかなり高い水準で満たしていました。また、Yappliで制作した他社のアプリを見た際、非常にユーザビリティが優れていると感じました。当社のお客様の年齢層は幅広く、アプリに慣れていない方も多いのですが、これだけユーザビリティが高ければ使ってもらえそうだと思えたんです。
管理画面が非常にわかりやすいのも大きかったですね。
カフェリエの店舗スタッフも、特に迷うことなく画像を入れたりページを作ったりしてメニューの更新作業ができているのですごく助かっています。またYappliのウェブビュー機能を使えば、ECサイトの更新をするだけでアプリにも反映されるので、日々の運用の手間を劇的に減らしてくれています。
実際にアプリを制作していく過程で、Yappliのスタッフが八天堂のファンのように寄り添い、伴走してくれたのは心強かったですね。伴走するだけでなく、当社でアプリのPDCAを回せる環境を作ってくれたのも助かりました。
アプリを導入してどうか?
アプリは、2019年8月10日、八天堂の日にリリースしました。
スタートするにあたり、何かしらきっかけが欲しかったんです。八天堂の日に合わせてリリースイベントを3日間開催し、インストール数は順調に伸びました。くりーむパンの購入を楽しみにされていたお客様から、八天堂の情報を気軽に確認できるのが嬉しいというお声をいただけて本当に嬉しかったです。アプリのプッシュ通知を見て来店してくれるお客様もいらっしゃって、ファン醸成につながっています。
プッシュ通知を実施する上でおもしろいと感じるのが、使用する画像によって開封率が全く異なること。この画像だと見ていただきやすいとか、この画像はあまり求められていないというのが数値に表れるので、通知内容をどんどんブラッシュアップできます。これからは、当社の公式Instagramアカウントで反応の良かった写真をプッシュ通知に使うなど、SNSとの連携も進めていきたいですね。
目指していた、初月で1,000ダウンロード到達の目標も無事達成しました。現在はダウンロード数を伸ばすことに注力していますが、ゆくゆくはMAUもしっかり追っていかなければと考えています。
今後の展開
今後は、アプリを軸に八天堂のオムニチャネル化を推進していきたいです。今までは、ECサイト、常設店舗、直営店舗と、各チャネルが独立していたのですが、アプリをハブにして全社が連携し、どのチャネルからでも同じように八天堂の良さを感じてもらえるようにしたいですね。
実際の接客においては、たとえばカフェリエでアプリをダウンロードしていただいた方に、EC用のギフトセットをお見せして、「ECでギフトをご注文いただくと、このようなかたちで届くんですよ」と説明することがあります。このように各チャネルがゆるやかにつながり、相互送客できるような仕組みを構築していきます。
あとは、アプリでAR機能の活用を検討しています。商品にアプリをかざすと、社員が登場し、商品を説明するなど、社員が活躍するようなコンテンツ作成にチャレンジしていきたいと思っています。