アプリビジネス最新レポート Vol.27【導入事例 − キャスティング様】

店舗とECをシームレスにつなぐ
バーコードリーダーでCX向上

株式会社ワールドスポーツ
営業部 CRM課 担当係長
松本 由紀 氏
営業部 CRM課
藤元 綾乃 氏

バーコードリーダー機能で
購入機会を最大化

アプリを導入したきっかけ

店舗とECサイトを
シームレスに繋ぐ
オムニチャネル実現のために
必要だったアプリ

2016年頃からオムニチャネル化に着手し始め、全国51店舗とECサイトがシームレスに繋がった購買体験の提供を目標としていました。当社の会員制度である「キャスティング倶楽部」には数十万人のアクティブ会員がいらっしゃいますが、その会員の方に最高の購買体験を提供するにはどうすればよいか、また新規会員の獲得を店頭でいかに効率的に行うことができるのか検討した結果、スマートフォンアプリが最適だと判断しました。

当社では以前から、店舗スタッフがタブレット端末による接客で注文を承ったり、お客様自らがその場で商品を検索・注文して自宅配送できる「キャスナビ」というサービスを提供していました。アプリを導入することで、それらが場所を選ばず手元でできるようになれば、オムニチャネルをさらに進化させることが可能です。

現在当社では、PCとスマートフォンに対応したECサイトと実店舗の「購入場所」、それに自宅やコンビニといった「受け取り場所」、さらに「お支払い方法」を掛け合わせると、全部で38通りの購買パターンがあります。「新しい購入場所」としてさらにアプリが加われば、お客様の選択肢がまた増えることとなり、利便性も上がって大変有益だと考えていますので、導入は必然的な流れでした。

なぜYappliか?

コストと運用のしやすさが決め手
バーコードリーダー機能を活用し、
店頭や商品パッケージからECサイトへ誘導

2016年にサイトをリニューアルしましたが、以前から、釣り好きのお客様に楽しんで頂ける読み物や動画などのコンテンツを充実させてきました。今後、さらにコンテンツ強化をしていく上で、アプリ開発や運用にリソースをさけないのではないかという不安を抱えていました。アプリ開発の情報を収集している過程で、既存コンテンツを活用でき、開発期間も短い、ハイブリッド型のアプリが当社には適しているのではないかと考えました。その上で、スクラッチ開発の会社とYappliに見積もりを依頼したのですが、費用が一桁違うのには驚きました。

また、運用のしやすさも判断の決め手となっています。アプリは自社内で運用できることが重要と考えていますが、更新する度に都度開発会社に依頼しなければならないのでは、スピード感を持った運用ができません。その点Yappliでは、プッシュ通知で情報配信が手軽にできる点が大変優れていると感じました。前述のようにコンテンツは多く保有しているため、自分たちで積極的に発信できる体制を整えるには最適であったと思います。

また今回、商品のバーコードを読み込むことでECサイトの商品詳細ページに遷移する「バーコードリーダー機能」を導入したのですが、その効果に手応えを感じています。お客様によっては、店頭のポップや商品説明の情報だけではどうしても足りないこともあるため、オンラインでそれを補完できるのは非常に有益だと認識しています。また、屋外で釣りを楽しんでいる途中に仕掛けなどがなくなってしまった時、その場ですぐ商品パッケージのバーコードを読み取って追加購入できることも、とても便利だと思います。

アプリを導入してどうか?

担当者でも簡単に
運用できる管理画面
プッシュ通知は
メールマガジンを上回る開封率

前述の「キャスティング倶楽部」には数十万人ほどのアクティブ会員がいらっしゃいますが、アプリを導入して半年ほどでそのうちの約1割がアプリに移行しました。当初は既存会員がアプリに移行する比率が高かったのですが、現在はその構成が逆転し、新規登録が上回るようになっています。引き続き既存会員の移行を促しつつ、アプリでの新規会員獲得を積極的に進めたいと考えています。

運用面においては、管理画面が非常に簡単なのには驚きました。リリース後しばらく、Yappliに運用代行をお願いしていたのですが、社内運用に切り替えようかと管理画面を実際に触りましたが、驚くほど簡単でした。先日も動画のアップロードを試してみましが、初めてでも直感的に操作できましたので、これからも積極的に更新していきたいと思っています。

また、プッシュ通知とメールマガジンを並行して週に1~2回、セールのお知らせやアプリ限定のクーポンを配信していますが、プッシュ通知の開封率はメールマガジンを圧倒的に上回っています。

今後の展開

既存会員の移行と
新規会員獲得が目標
機能や店舗ごとの
別アプリ展開も視野に

既存カード会員のオンライン化と、新規会員登録をアプリに寄せていくことをさらに積極的に進めていきたいと考えています。当社サイトには、お客様それぞれの釣果を写真で投稿してもらう、参加型の「釣り自慢」というコーナーがあるのですが、これに特化した別アプリを作ってみたいとも考えています。

それに、現在ある「お気に入り店舗」の機能をさらに強化していきたいです。当社は全国に51店舗を展開していますが、やはり多くのお客様は決まった店舗にいらっしゃることが多いため、よりお客様に合ったパーソナライズされた情報をお届けできるようになれば、もっと便利にご利用いただけるのではないかと考えています。最終的には、それぞれの店舗ごとのアプリが登場すればベストかもしれません。

株式会社ワールドスポーツについて
2012年、それぞれ40年近くの歴史を誇った釣り具販売会社3社が経営統合し、新たなスタートを切った株式会社ワールドスポーツ。笑顔あふれる暖かい接客と、価値ある情報の提供を心がけ、「大切なあなたに最高の楽しさを」実感できる店舗運営に取り組んでいる。
また、収益金を公益財団法人 日本釣振興会に寄付し釣り場の環境保全及び魚族資源保護等の活動をサポートするワールドスポーツ考案の「アングラーズバンド活動」や、キャスティングスタッフそしてその家族とともに行う「釣り場清掃」等を通じて、いつまでも釣りを楽しめるフィールドを残すために環境・社会への取り組みにも力を入れている。

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