アプリビジネス最新レポート 【導入事例 − 株式会社パレモ様】

アプリ経由のEC売上が
145%と向上

株式会社パレモ
営業企画部長 営業企画NET・FC担当
吉富 一政 氏
営業企画部 NET・FC担当
赤羽 真梨子 氏

Yappliを導入したきっかけ

開発のコスト、労力を抑えながら
自由にデザインや個性を表現できる
導入・運用のサポートも万全だった

パレモはレディースアパレルと生活雑貨を中心に380店舗を展開し、2014年にECサイトを立ち上げました。当時はメルマガで新商品紹介やイベント告知を行っていましたが、商品のイメージなどを画像や動画など大容量ファイルで伝えることが難しかったため、開封率・クリック率を高め、ECサイト、店舗への集客につなげたいという考えから、2018年にYappliを導入しました。アプリではまず店舗・ECともにリピーターが多く、アプリとの相性がいいと思われたRe-J(リジェイ)&SUPURE(スプル)というラージサイズ専門のブランドのみを扱いました。ある程度の手ごたえが得られたこともあり、2021年4月にリニューアルを実行。カジュアルセレクトショップのLudic Park(ルディックパーク)、300円プチプライス雑貨のillusie300(イルーシーサンマルマル)を加えブランドを拡大し、アプリ名も「PALEMO STORE(パレモストア)アプリ」に変更しました。

Yappliを選択した最大の理由は、開発コストを低く抑えながらブランドが打ち出したい世界観をきちんと表現できるデザインの自由度でした。多大な社内リソースをかけることなく、短期間で弊社独自の個性と機能を実現することができました。ヤプリは導入時にもリニューアル時にも、弊社の要望に対してとても真摯に、そして的確に対応してくれました。

アプリの活用方法

スタッフコーディネートや
プッシュ通知を活用することで
ECへの誘導、店舗への来店を促進

アプリでは各ブランドの新商品紹介、売れ筋ランキング、お勧め特集、イベント告知などを行っていますが、中でも「スタッフコーディネート」が好評です。モデルを起用するのではなく、お客様により身近な店舗スタッフが商品を着ることで、実際に着たイメージをつかみやすいという声を多数いただいています。このようにユーザーのニーズに合わせたコンテンツを提供することで、アクティブユーザーの確保、ECへの誘導、実店舗への来店促進を図っています。プッシュ通知については、ダウンロード時に入力していただくお気に入り店舗のデータをもとに、個別店舗におけるセール情報など、よりパーソナライズされた情報を通知することで開封率を高めています。

また、ダウンロード時にもらえるクーポン、お誕生日にもらえるクーポン、スタンプをためてもらえるクーポンと3種類のクーポン施策を実施。複数のクーポンを用意することで、アクティブユーザーの確保、来店数やECサイト利用者の増加につながっています。

店舗ではスタッフが、お客様にアプリのダウンロードをお勧めするとともに、ダウンロード用QRコードを掲載したPOPを各店に配布。店舗によるダウンロード数がわかるため、各店舗が競い合うことでダウンロード数の増加につながっています。コンテンツについては「鮮度=季節感」を意識し、週に1度の更新を行っています。

導入後の効果

リニューアル後、ECの売上が大幅アップ、
うちアプリ経由の売上は36%に
社内でのアプリの存在感が高まる

アプリをリニューアルした2021年4月を100%とすると、1年後の2022年4月との月間比較で、新規ユーザー数は220%に、ユーザー数は137%へと大きく増加しました。これに伴い、ECの収益率は145%へと向上し、一方直帰率は3%低下しました。2022年10月のアプリ経由によるEC売上構成比は36%に達しています。現在ダウンロード数は累計27万に達し、月間アクティブユーザー数も6万を突破し、増加を続けています。

また、リニューアルによってプチプライス雑貨のillusie300など様々なブランドを広く認知していただき、アパレルのお客様が雑貨のブランドを見たり、雑貨のお客様がアパレルのブランドを見たりなど、ブランド間連携の効果が出ていると感じています。

最初にアプリをリリースした2018年当時はECへの入口を主な目的として考えていましたが、現在ではお客様とのコミュニケーションツール、新規顧客獲得、ECや実店舗への誘導・販促ツール、パレモという会社のブランディングツールとしての役割を担い、DXのベースとなる存在へと変りつつあります。

リニューアル時に社内でアプリのレクチャー会を開催したこともあり、「こんな機能がほしい」といった提案が別部署から来るなど、全社的にアプリへの関心が高まっています。

今後の展望

MA・Web接客ツール連携でプッシュ通知
将来的には会員証機能の追加も検討中

今後は2022年9月に導入したMA・Web接客ツールとアプリを連携させ、そのユーザーの属性や当社ブランドの利用状況などに合わせ、段階的に最適な情報を通知していくシナリオ/セグメントプッシュ通知を実現させていきたいと考えています。

プッシュ通知の内容の一つとしては「カゴ落ち」への対策があります。カートに入れたまま、まだ購入されていない商品のURLをつけてお知らせすることを検討しています。また、アプリからEC会員になったものの、まだ購入されていないお客様に対して、特典をお知らせすることで購入を促進する通知も考えています。

現在のところアプリに店舗でも使える会員証機能はありません。しかし将来的には店舗でも使用でき、買い物によってポイントがたまる会員証機能を持たせることも検討しています。そのためにはEC・店舗共通の顧客データベースや購買履歴データベースの構築が必要ですが、EC・店舗の情報をより緊密に連携させることで、いっそう効果的な集客・販促施策につなげていきたいと考えています。

株式会社パレモについて
1984年11月設立。事業としてレディースアパレル、生活雑貨、バッグの専門チェーンを展開。380店舗(2022年2月20日現在)およびECを運営している。PALEMO(パレモ)という社名の由来は「PAL(仲間)」と「EMOTION(感動)」という二つの言葉を合わせた造語であり、「感性豊かな仲間たちとともに人生、仕事の感動を味わう」という思いが込められている。

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