アプリビジネス最新レポート 【導入事例 − 中部大学様】

学生に向けた情報発信を行い
プッシュ開封率80%を実現
職員の働き方改革を促進

中部大学
学生教育部 学生支援課
小川 英雄 氏
殿垣 博之 氏
林 佑香 氏

Yappliを導入したきっかけ

学生が見やすく、使いやすいUIで
知っておいてほしい情報を
簡単に浸透させることができる

中部大学は愛知県春日井市に位置する約38万㎡の広大なキャンパスに、7学部26学科4専攻を集約。約1万人の学生に対して、学部の枠を越えた文理融合の教育を実践しています。

従来、授業や奨学金、学生生活などに関する学生への情報伝達を、紙媒体の配布、掲示板、ポータルサイト、メールの発信によって行っていました。しかし学生への浸透力は弱く、情報を発信しても、それに関する多数の問い合わせを窓口や電話で受ける状況が続いていました。コロナ禍でオンライン授業など学生生活が大きく変わる中、必要な情報を学生へしっかりとスピーディーに伝える方法はないかと模索していました。そのとき他大学のYappli導入事例を見つけ、問い合わせたのがきっかけです。

Yappliなら、学生にとって見やすく使いやすいモダンなUIを実現でき、プッシュ通知によって必要な情報をダイレクトに伝えられると思いました。アプリ開発期間が短く、問い合わせなどにも素早く対応していただけるサポート体制、導入費用も魅力でした。また、担当者に専門的な知識がなくても、直観的な操作によって日々の運用がスムーズにできることが大きかったです。そういった経緯から2022年3月にアプリの運用を開始しました。

アプリの活用方法

情報を厳選し、絞り込んだ対象に
シンプルな表現でプッシュ配信
学内イベントと絡めて普及を促進

とにかくシンプルに、学生にとって必要な情報が確実かつ素早く伝わるよう心掛けています。履修申告の案内や重要なスケジュールなどはトップページ上部の一番目につく場所に掲載。対象を絞り込んだプッシュ通知を行うため、アプリ内で自分の学部や学年を登録してもらっています。たとえば1年生を対象にした講義室の案内や4年生を対象にした健康診断など、きちんとセグメントした情報発信を行うことで高い開封率を実現しています。プッシュ通知の文章も簡潔にし、たとえば定期券の販売開始なら定期券のイラストを載せるなど、じっくり文章を読まなくてもすぐに内容が把握できるよう心がけています。また、情報を厳選し、プッシュ配信の回数を週に3回までにとどめています。「この通知は重要だから、見ておいたほう方がいい」と意識づけすることが狙いです。

アプリ運用開始前にはフライヤーを作り、新年度のオリエンテーション時に教員からアプリのダウンロードを促してもらいました。本学では学科対抗のスポーツ大会を開催していますが、今年はアプリ内に特設ページを設け、各競技のスコアがリアルタイムで見られるようにしました。大会参加者に対してアプリからのアンケート回答をお願いすることで、多数のダウンロードにつながりました。また、学食や移動販売車の営業時間や場所などもアプリで確認できるようにしたところ、学生や教職員から好評です。

導入後の効果

学生への情報浸透力が大幅に向上
窓口・電話の問い合わせが激減し
職員の業務時間短縮で働き方改革を実現

本学の在籍学生数は約1万人ですが、アプリの総ダウンロード数は約6,800(2022年8月現在)です。現在は夏休み期間中でややアクセス数が減っていますが、週に1度以上起動するアクティブユーザーは約3,400人、月に1度以上起動するユーザーは約5,200人に達しています。人気の「学食情報」へのアクセス数は多い時で月間で約1万回ほど閲覧されています。

プッシュ通知の開封率は平均80%を超え、発信した情報が学生にしっかり浸透していることを実感しています。従来は学期初めや各種手続きの問い合わせなどで窓口や電話が混雑していたのですが、アプリ導入後は問い合わせが激減。職員も問い合わせ対応以外の業務に時間を割けるようになり、結果的に働き方改革につながっています。

また、新入生向けに配布していた印刷物の一部をアプリ内の電子書籍に切り替えたことで、印刷関連費用を昨年度と比較して約110万円削減することができました。

トップページの案内やプッシュ配信の内容は数ヶ月先までスケジュールを決め、日々他大学や他企業のアプリを参考に、少しでもわかりやすく伝わりやすいデザインやアイデアを模索しています。学生が思わずアプリを開きたくなる、常に何か新しい発見があるコンテンツの更新を心がけています。

今後の展望

学内イベントを活用して普及を促進
さらなる利便性、業務効率向上を目指す

スタンプカード機能を活用した学食のスタンプラリーキャンペーンを検討中です。スタンプが一定数たまると一品プレゼントがもらえるなど、学食の販売促進と学生の満足度向上を実現するため、学内全体で盛り上げていきたいと思います。

現在は様々な資料や冊子を紙で印刷して配付していますが、今後はペーパーレス化を進め、アプリの「本棚」に収納する電子書籍としていっそう充実させ、学生生活に必要な情報にいつでもどこでも手軽にアクセスできることで、さらなる学生へのサービス向上と印刷費削減を実現したいです。

今年はスポーツ大会と絡めることでダウンロード数を増やしましたが、今後も学内イベントと絡めた施策によってアプリのダウンロード数アップと活用促進をはかっていきます。

将来的には学生証もデジタル化し、アプリと一体化することで、講義への出席チェックイン、各種端末へのログインなどを実現できればと考えています。そうすることで、キャンパスライフの利便性をいっそう向上させていきたいと思っています。

中部大学について
1964年に中部工業大学として開学。84年に中部大学に名称を変更。バンテリンドームナゴヤ7.8個分の広大なキャンパスに7学部26学科4専攻が集約され、1万766人(2022年5月1日現在)の学生が学んでいる。現在では中部圏屈指の総合大学へと進化を遂げ、幅広い学問領域をカバーする学部学科が連携することで、高度な専門性と柔軟な応用力を兼ね備えた人材育成を行っている。

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