ヤンマーホールディングス株式会社
ブランド部コミュニケーション部
本川 千尋 氏
加藤 雄大 氏

世界の従業員約2.1万人
が集まるアプリへ。
企業の価値観
「HANASAKA」を浸透

yappli UNITE
この事例の結論・要点
  • 動機
    • 企業の価値観「HANASAKA」を浸透
    • 社内の共通プラットフォームの必要性
    • 組織内の「情報の格差」を解消
  • 活用
    • 全従業員が繋がれる「広場」に
    • アプリ独自の気軽に見られるコンテンツを配信
    • 多言語対応で2.1万人が使うアプリを目指す
  • 効果
    • 世界の全従業員が繋がりを持てる場の創出
    • 社用端末を持たない従業員にも情報が届くように
    • ユーザーアンケートで約8割がコンテンツを好評価

抱えていた課題

2.1万人の「情報の格差」を解消し、
平等な情報伝達を実現したい

ヤンマーの創業者は農作業の負担を軽減し、快適な環境を提供したいという思いから、当時2階建てほどの高さだったディーゼルエンジンの小型実用化に成功しました。「人の可能性を信じ、挑戦を後押しする」という精神は100年経った今でも事業の根幹にあり続け、2021年には「HANASAKA」という価値観として再定義され社内外へ発信の強化をしています。現在、グローバルに事業を展開するヤンマーには様々な地域、言語、職種の従業員が在籍しています。海外現地法人を含むグループ会社数は115社に至り(2024年4月1日時点)、核となるインターナルコミュニケーションの共通プラットフォームがないことは長年課題でした。また工場や営業・サービスの現場の従業員は一人ひとりに会社からパソコンやスマートフォン端末を支給されているわけではなく、紙媒体の社内報が中心となっていたため情報の伝達や浸透には課題が多くありました。そんな中でタイムリーかつ容易にアクセス可能で従業員同士のコミュニケーションを促す(社内の横・縦・斜めを繋ぐ)環境としてはアプリが最適と考え導入。アプリ開発のパートナー選びでは、数社比較検討する中で、特にグローバル展開やセキュリティ面を視野に入れ、時代の変化に対応可能で長期的に信頼できるプラットフォームを重視。熱意あるサポート体制と800以上の実績を持つパートナーとして安心感のあるヤプリを選定しました。

Yappli UNITEを導入したきっかけ

コンセプトは、
「みんながゆるくつながれる広場」

2023年12月に従業員専用の「HANASAKAアプリ」をリリースしました。コンセプトは「みんながゆるくつながれる広場」。“気軽に利用できるプラットフォーム”と、アプリの立ち位置を定義し、カジュアルなコンテンツの制作を意識しました。例えば“きょうのハナサカ課長”という主人公が登場して、「HANASAKA」の価値観を体現するようなストーリーを繰り広げる4コマ漫画や、役員陣への突撃インタビュー動画、各拠点の取り組みを紹介する動画など、幅広い内容を展開しています。動画はスマートフォンでの閲覧を前提に3分程度で見ることができるボリュームにする工夫もしています。そして、特に強化したかったのが、事業部門同士の繋がりです。HANASAKAのチャレンジ精神を体現するような、従業員一人ひとりが自由に挑戦を書き込み、コメントや称賛し合える「HANASAKAチャレンジ称賛制度」(人事主管)のSNS機能をアプリ経由で実装。アプリを軸に事業部や国の垣根を越えて繋がりを強化し、組織の一体感を高めていくことは、大きな挑戦となっています。2024年10月からはグループ会社が所在する国と地域でアプリがダウンロードできるようになり、今後、各国で活躍する従業員一人ひとりに合ったコミュニケーションができる環境を整えていきます。こういった細かなカスタマイズにも対応できるYappli UNITEの柔軟性はありがたいですね。

アプリの活用方法

ユーザーアンケートで8割以上が
気軽に見られる内容を好評価

まずは従業員の過半数以上、約1.5万人が在籍する日本の利用率を上げるという目標に対して、現状は約1/3。既存のイントラネットや社内報でアプリの告知をしており、毎月100名程度の新規ユーザーを獲得していて、着実にアプリの存在感が増してきていると思います。アプリの中身については、ユーザーアンケートで8割以上から「役員の素の表情や人となりが知れて面白い!」「更新頻度がちょうどいい」「ゆるっとしたカジュアルさが好き」など好意的なフィードバックを得られています。また、実際に周りの従業員からも直接、「お昼休みに見ているよ」といった声をいただくなど、ふらっと訪れたくなる広場としてのアプリの立ち位置が少しずつ浸透してきていると感じています。また、他部署からアプリコンテンツとして様々なアイデアが挙がってくるなど、社内におけるアプリの注目度が高まっている実感があり、そういった社内の意見やアイデアをスピーディーにアプリへ反映することができるのもYappli UNITEの大きな魅力です。アプリでの発信はアクティブにしたいと思っており、現在は1日に2回、コンテンツを更新しています。ホーム画面のUIがタイムライン形式になっているので、アプリを開けばすぐに最新情報をチェックできるようになっています。今後はプッシュ通知にもより注力しながら、アプリをもっと積極的に活用してもらえる発信をしていきたいですね。

効果と今後の展望

HANASAKA文化と従業員全員の繋がりを
日常の中で体感できるツールに

従業員の働き方も多様なので、その様々なニーズに対応するべく今後も既存イントラネットとアプリは併用して運用する予定です。各チャネルの役割はさらに重要になるため、アプリのコンセプトに通ずる、カジュアルで親しみやすいコンテンツや機能をさらに充実させたいですね。例えばプッシュ通知の頻度の調整やポイントプログラムの設計など、Yappli UNITEのポテンシャルを最大限活用するべく、ヤプリのご担当者様と一緒に施策を考えていきたいです。そして、今後の最大の目標は、世界中で活躍する約2.1万人の従業員とアプリを通じて繋がり合うことです。アプリ内のコンテンツの言語対応をはじめ、大きな目標に向かってこれからもグローバル視点を持ったコミュニケーションを強化していきたいです。日々発信する内容のクオリティアップはもちろん、アプリのログイン方法や操作方法を誰にとってもわかりやすく設計するという基本的なことから、事業間の横の繋がりを強化するといったことまで、従業員に寄り添う姿勢を念頭に、みんなに求められるコミュニケーション基盤をつくりたいと思っています。「HANASAKAアプリ」は日常のふとした瞬間でも繋がりを体感し、情報やコンテンツに自然と触れられる非常に大きな価値をもたらしてくれます。今後もさらにHANASAKAの輪を広げ、アプリに従業員がふと集まる、そんな広場としての役割を拡大していければと思います。

ヤンマーホールディングス株式会社
1912年に創業したヤンマーは、世界で初めてディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」のフィールドで、エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開。環境負荷フリー・GHGフリーの企業を目指し、顧客価値を創造するソリューションを提供しています。
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