株式会社クラダシ
フードビジネスカンパニー マーケティング部 部長
小手川 大介 氏
マーケティング部
宇野 愛子 氏

メルマガに次ぐ
新たな顧客接点を開拓。
チャネルごとの独自施策で
アプリ経由の売上が倍増

この事例の結論・要点
  • 動機
    • メルマガやLINE以外の売上チャネルの創出
    • 商品との出会いの場を増やしたい
    • スマホユーザーへの最適な情報発信
  • 活用
    • アプリ限定の先行セール実施
    • 予告機能で商品情報を事前配信
    • LINEとの重複を避け独自施策を展開
  • 効果
    • 1年半でアプリ経由の売上が2倍に成長
    • LINEを超える売上シェアをアプリが獲得
    • メディア露出時の新規顧客の獲得に貢献

Yappliを導入したきっかけ

多様化する消費者ニーズに合わせ
商品との新たな接点を創りたい

当社はフードロス削減を目指し、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」というECサイトを展開しています。主力販促チャネルとして活用してきたメルマガは、掲載商品によって売上にバラつきが大きいという課題を抱えていました。また、メルマガではピックアップした商品しか紹介できないため、ECサイトに掲載している他の商品との出会いの機会を十分に提供できないことも多かったのです。 そうした中、消費者のスマートフォン利用が急速に拡大し、企業とお客様との接点もスマートフォンへとシフトしていく流れを感じていました。特に若年層を中心に、メールよりもアプリを通じたコミュニケーションを好む傾向が顕著になってきており、従来のメルマガ中心の顧客接点だけでは、多様化する消費者ニーズに応えられないのではないかという課題意識が社内で高まっていました。

このような背景から、より多くの商品をお客様に紹介できる手段を模索し、アプリ開発を決断。開発パートナーを検討する中で、Yappliはノーコード(プログラミング不要)とは思えない豊富な機能に加え、コストパフォーマンスの高さが決め手となりました。アプリでお客様の関心に合わせた商品情報を提供しながら、ECサイトと効果的に連携させることで、購買体験の幅を広げ、ECサイト内の回遊性向上とリピート率アップにも繋げていきたいと考えていました。

アプリの活用方法

アプリの情報発信で広がる
「自分らしい」商品との出会い方

アプリでは、「毎日みつかる新しいおトク」をメッセージとして毎日引けるくじや限定クーポンなど、お買い物をさらに楽しめるようなコンテンツを提供しています。商品検索機能は、ウェブサイトよりも利用頻度が高く、多くのお客様が日常的に活用。お気に入り機能と合わせて、顧客の自発的な商品探索を促進しています。

プッシュ通知は2日に1回程度のペースで、主に午前8時と午後6時に配信。メルマガの配信時間とずらすことで、チャネル間の干渉を避けています。また、タイムセール情報やキャンペーン終了のリマインド、アプリ限定のフライングセールなど、アプリならではの即時性を活かした施策も展開。これらの施策は月初に1ヶ月分の計画を立て、担当者間で進捗を管理することで、安定した運用を実現しています。

特徴的なのは、メルマガとアプリを併用するユーザーが約半数存在すること。メルマガで商品をチェックし、使い勝手の良いアプリで購入するなど、顧客それぞれの好みに応じた購買行動が定着しています。お客様一人ひとりに最適な購入チャネルを選んでいただけるよう、各チャネルの特性を活かしながら、より自然な形での購買を促進しています。さらに、世代によって購買行動の特徴も見られ、若年層ではアプリを起点とした商品探索が多い傾向にあります。アプリのダウンロードクーポンをきっかけに利用を開始するケースも増えており、新たな顧客接点として機能しています。

導入後の効果

1年半でアプリ経由の売上が2倍に。
メルマガに次ぐ「収益エンジン」に成長

1年半ほどの間で、アプリ経由の売上は2倍以上に伸長。特に効果を発揮したのが、全社的なキャンペーンとアプリ機能の連動です。例えば「Kuradashiの日」(9日、19日、29日)には、アプリユーザー限定で3時間早くセールを開始するなど、独自の特典を提供。また、キャンペーンカレンダーを公開し、お得な情報を事前に告知することで、ユーザーの期待感を高めています。こうした成果の背景には、アプリ運用をマーケティング部門へ移管したことが大きく影響しています。当初は開発部門が主導し、主にウェブサイトの閲覧性向上を目的としていましたが、「アプリの存在をもっと知ってもらおう」という明確な意思のもと、マーケティング部で本格的な施策展開を進めていったのです。

さらに、チャネルごとの特性を活かし、メルマガ、LINE、SNSそれぞれに合わせた情報発信を展開。特にアプリでは限定クーポンやバナーなど独自の特典を設けることで差別化を図っています。興味深いのは、本格的なプロモーションを行う前から、アプリ経由の売上が自然発生的に増加していた点です。使い勝手の良さから、ロイヤルカスタマーが自然とアプリへ移行したと考えています。現在は各キャンペーンのスケジュール表を軸に、アプリがすべての販促施策と連動。使いやすい設計と運用性の高さを活かし、メルマガと並ぶ「次の収益エンジン」として成長を続けています。

効果と今後の展望

アプリで次なる成長ステージへ。
「発見」と「楽しさ」で独自の価値を

今後のアプリ活用において、特に注力したいのが「セレンディピティ(思いがけない発見)」の演出です。Kuradashiの商品は「一期一会」的な特性を持つものが多く、例えば再販されないパッケージ商品や、限定フレーバーの飲料など、見逃すと二度と出会えない可能性のある商品との出会いの場も提供しています。半年ぶりの再販に歓喜の声が上がるなど、商品との出会いを通じて「楽しい」と感じてもらえる瞬間を大切にしています。今後はこの「宝探し」のような体験を、よりアプリで表現していきたいと考えています。

また、フードロス削減・社会貢献度の可視化や、パーソナライズされたコミュニケーションの強化も計画中です。現在のマイページは注文履歴の確認や領収書の発行が主な用途ですが、「お気に入り商品」の登録や投票機能、気軽に意見を交わせる場の設置など、相互的なコミュニケーションの強化を検討しています。

こうした機能拡充を支えているのが、Yappliの直感的な管理画面と充実したサポート体制です。新機能のリリーススピードも驚異的で、社内でも高く評価されていますね。最近はメルマガユーザーのアプリ活用や、アプリからの新規顧客獲得が増加傾向にあり、お客様の購買行動にも変化が見られています。こうした動きを捉え、アプリならではの新しい価値創出に挑戦しながら、さらなる成長を目指していきます。

株式会社クラダシ
クラダシは、ミッションを「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」、ビジョンを「日本で最もフードロスを削減する会社」と掲げ、持続的に社会課題の解決に取り組むビジネスを展開しています。フードロス削減を目指し、消費可能でありながら通常の流通ルートでの販売が困難な商品を買い取り、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」で販売しています。また、その売り上げの一部でさまざまな社会貢献活動を支援しています。
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