アプリビジネス最新レポート Vol.60【導入事例 − 株式会社バロックジャパンリミテッド様】

オムニチャネルは
アプリで実現
プッシュ通知開封率40%

株式会社バロックジャパンリミテッド
第一ユニット AZUL by moussy事業部 営業販売G
石川 亜矢子 氏 / 宮里 朱 氏 / 日高 馨子 氏
安宅 倭人 氏 / 清水 麻美 氏

Yappliを導入したきっかけ

オン・オフ相互の送客に課題感
機能とコストのバランスが良く、
運用が簡単なYappliを選択

きっかけは、お客様からの声でした。AZUL BY MOUSSYではFacebook、Twitter、Instagramなど数々のSNSを運営しています。お客様から、それらを一元管理したいというご要望を多数いただいていたのです。
また社内の課題として、店舗とECの相互送客が図れていない事実がありました。実店舗とネットショップの相互送客を実現するために、どちらでも使えるポイントシステム導入を検討しており、アプリは当社のオムニチャネル戦略に欠かせない選択だったのです。

Yappliを選んだのは、圧倒的なコストパフォーマンスと管理画面の使いやすさから。複数社から提案・見積もりをいただき、中には開発費が高く高性能なご提案もありましたが、そこまで当社で使いこなせるかの不安もありました。その部分で、Yappliは機能とコストのバランスがとても良かったのです。さらにイニシャルコストがかからないのも大きいですね。

また運用を社内で行う必要があり、管理画面の分かりやすさが必須でした。導入前に当社のサンプルアプリを制作いただけたことも決定に至るポイントでしたし、入社前までパソコンをほとんど触ったことがない担当者が操作した際も、少しの説明で簡単に使いこなせたのはありがたかったです。

アプリの活用方法

様々な情報への導線をひとつに
オムニチャネルが実現し
社内の情報共有にも貢献

実店舗の情報もECの情報も、ともにアプリを使って配信しています。EC関係では主にセールの案内や新作入荷のお知らせなどですね。それぞれのLPを作成し、アプリからプッシュ通知を使って送客する動線を組んでいます。

プッシュ通知を送る頻度は1週間に1回程度です。連日送って飽きられてしまわないよう注意しています。セール期間は、開始時と、間隔を空けてリマインドをお送りしています。セールは主に週末に集中するので、プッシュ通知もそのタイミングになることが多いですね。

アプリ限定クーポンや、店舗とECが連動したクーポンも配布しています。頻度は半年に1回程度と、むやみに発行せず、施策の意味を大切にして企画しています。アプリのデザインリニューアルを行った際にはアプリ限定のキャンペーン、AZULのロゴ変更の際には、店舗・EC、どちらのタッチポイントでも触れていただきたくて、店舗・EC連動クーポンを発行しました。

また、意図していなかったのですが、社内の情報共有にも結果的にアプリが使われている話を耳にしています。例えば新作商品やそれらを用いたコーディネートは、アプリに情報がアップされるまで内容を知っているのはECチームのみです。現状、社員もアプリで新作情報にアクセスしていて、度々社内でコーディネートについて話題になっているのを見かけると、お客様だけでなく社内でも活用されているのだと実感します。

導入後の効果

導入前後比200%UPの
アプリ経由EC売上が、
リニューアルでさらに15%UP

2015年のリリース直後、約1ヶ月間は対前週比でアプリ経由のEC売上が200%ずつアップしました。ダウンロード数も順調に増え、SNSなどを一元管理したいというお客様のニーズを改めて感じました。またアプリの方がウェブサイトよりも閲覧数が多いという結果も見えました。

その後、お客様により快適にお使いいただくため、2020年にデザインリニューアルを行いました。その結果、アプリ経由のEC売上を対前年比でさらに115%に伸ばせています。リニューアルによって無駄が削ぎ落とされ、数値をみても、お客様の閲覧導線を動きやすく改善できたと言える結果でした。

プッシュ通知の開封率は平均40%台と高い数字を出せています。もちろんお送りする内容による部分はあり、特にセールの通知やクーポン付きの通知の際は開封率が高くなります。テキストの工夫としては、数字を頭に持ってくるなど、一番伝えたいことを端末で表示される文字数の制限内で言い切ることを心がけています。

また導入当初の課題だった店舗・ECの相互送客は、店舗でもECでも使えるクーポンをプッシュ通知で配布して解消しています。左右にスクロールするだけでプッシュ通知の履歴を確認できるというアプリの仕様に助けられて、開封率も非常に高かったのが印象深いです。

今後の展望

「お客様が自然と
アプリを開きたくなる」
そんな楽しい購買体験を届けたい

AZULではInstagramやLINEなど、SNSも多く活用しお客様にもご覧いただいていますが、それぞれ役割が異なります。例えばInstagramはブランドの世界観を表現する役割を担っています。アプリは、商品に込めた思いや商品の機能など、AZULとしてお届けしたい情報をお客様にお届けする役割なのです。それらの情報を受け取っていただいた結果、お客様が自然と買ってしまう、そんな体験をお届けできるのが、アプリの理想です。

そのために社内で今後さらに力を入れていくのは、ユーザー分析と、オンラインとオフラインの融合を促す施策です。

ユーザー分析は、実際にどんな方が使ってくださっているかを把握できるよう、今よりもさらに細分化した分析を目指しています。お客様が抱えているアプリ内のストレスを解消し、新規ユーザー様の利用を促進しつつ、リピーター育成を検討しています。

そしてこれからの時代、ECと店舗の垣根を無くすことは必須だと感じます。二次元バーコードによるポイント連携など、手をつけるべき施策が徐々に見えてきました。ゆくゆくは在庫状況のデータ連携なども実現させていきたいです。

株式会社バロックジャパンリミテッドについて
「OUR NU STANDARD」いつまでも古きを知り、新しいスタンダードを創ることをコンセプトに、AZUL BY MOUSSYの心豊かになる価値観を提案。メンズ&ウィメンズのアパレル・デニム・アクセサリーのみならず、クールなライフスタイルを創造し提供している。

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