【2022年度版】アプリDL以降のアクティブ率推移調査 アパレル・生活雑貨・スポーツ用品編 〜使われ続けるアプリの特徴とは?〜

アプリをダウンロードした後、お客様にいか継続的に使い続けてもらうかは、アプリ運用企業にとって非常に重要な課題です。
また、アプリをこれから制作されるような企業にとっても、費用をかけてアプリ開発をした後、使い続けてもらえるか不安に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

株式会社Yappliでは、アプリプラットフォーム「Yappli」を利用するアパレル・生活雑貨・スポーツ用品業界における自社アプリ117を対象に、ダウンロードしたユーザーが1年後にどの程度アクティブかを調査しました。
調査概要は本ページの最下部に記載しています。
本記事では、この調査をもとに判明した「アクティブ率ランキング上位10アプリ」ではどのような施策・工夫を行い継続的に顧客とコミュニケーションを行なっているかを徹底解説します!

▷2021年度のアクティブ率調査アプリの規模別にみる、DL数の推移とアクティブ率調査データ〜リテール・EC業界編【2021年版】はこちらからご覧いただけます。

【本記事で紹介をしている調査レポートはこちら】使われ続けるアプリの特徴大解剖

使われ続ける「アクティブ率の高いアプリ」とはどのようなアプリなのか、アプリプラットフォームを提供するYappliが2022年に徹底調査しました。アクティブ率の高いアプリの事例も掲載していますので、ぜひご覧ください。

使われ続けるアプリの特徴大解剖-1年後の定着率は2倍以上-

モバイルアプリのアクティブ率の概要

アパレル・生活雑貨・スポーツ用品のモバイルアプリ(Yappliご利用:アプリの数 117)を対象に、ダウンロードしたユーザーがリリース開始から1年後にかけてどのくらいアクティブかを調査しました。
調査レポートのダウンロードはこちらから

<調査結果>
・全アプリのダウンロード後1年経過時のアクティブ率は平均13.1%
・「アクティブ率上位10アプリ」のみの1年後のアクティブ率は平均36.4%
アプリをリリースした後1ヶ月で「アクティブ率上位10アプリ」に入るアプリは、1年後も継続的に上位10アプリである

この調査結果から、ユーザーがアプリをダウンロードした後1年経過時「アクティブ率上位10アプリ」に入るアプリとその他アプリではアクティブ率の平均値に2倍以上の差が生まれており、その差は一年後まで継続的に続くことが分かります。
また、アプリリリース開始から1ヶ月でその差は開き、1年経過した後も、その差は変化することなく継続することも判明したため、ダウンロード
した直後のユーザーに対してアクションを起こし、アプリを開く習慣を付けてもらうことが継続的に高いアクティブ率を誇るアプリにする秘訣であるようです。

アプリのアクティブ率指標については DAU・MAUとは?アプリのアクティブ率指標と、成果を上げる施策を詳しく解説 で、詳しく解説しています。

アクティブ率の高いアプリに搭載されている機能

アクティブ率上位10アプリではどのような機能が搭載されているかを調査しました。

①プッシュ通知

ほとんどのアプリではプッシュ通知の配信が行われていました。アプリのプッシュ通知とは、スマートフォンのロック画面にクーポンを配信したり、アプリの更新情報など任意のメッセージを表示したりするための機能です。ユーザーと繋がり継続的にアプリを利用してもらうためには欠かせない手段です。
具体的に配信しているコンテンツとしては、「新商品やアプリ内コンテンツの配信などリアルタイム性のある情報の発信」が多い傾向にありました。

プッシュ通知の種類や、効果的な活用方法の詳細についてはプッシュ通知とは?基礎知識やメリット・効果を高める施策を紹介。で詳しく解説をしています。

②オンラインストア誘導

 続いて、多くの企業アプリで搭載されていたのがオンラインストア誘導です。
アプリ内にオンラインストアへの誘導動線を設置すれば、商品のチェックを店舗で行うことなく気軽に検索し、購入することができます。前述のプッシュ通知で新商品をお知らせし、オンラインストアへと繋げることも可能です。既存顧客中心のアプリだからこそ、自社ブランド商品を購買したことがあるお客様に2回目以降の購買をしてもらうため、アプリ内ECは便利です
ECをアプリで展開する方法については、ECアプリの基礎知識。ファンとの接点を増やし、売上を向上させる方法とは? で詳しく解説しています。

③ポイント/スタンプカード、クーポン機能 

ポイント/スタンプカード・クーポン機能 も多くの企業で活用されていました。
店舗を持つ企業であれば、新規ダウンロードクーポンの配布のお知らせとQRコードを店内に配置することで、ダウンロード促進のフックにすることが可能ですし、店舗がない企業でも、ログインすることによってスタンプやポイントを付与することによってユーザーにアプリを開く習慣を付けてもらうことでリピーターを育成することも可能です。

ポイントカードアプリについては、ポイントカードアプリの作り方とは?導入効果と事例を紹介 で詳しく解説しています。

その他参考になりそうな機能

今回調査した上位10アプリに実装されていたその他の基本機能としては、カタログ、マイページ機能が挙げられました。継続的にアプリを開いてもらう、来店・購買の動機付けを行う、マイページといった目的を持った機能が選ばれているようです。

 

ポイントカードアプリを成功に導く方法をご紹介しているガイド

利用者が拡大しているスマートフォンアプリを店舗で導入し、ポイントカードアプリを活用する際に解決できる課題や導入時におすすめの機能などをまとめた無料eBookです。ちょっとしたスキマ時間で気軽に見れるボリュームなので、ぜひ一度ご覧になってみてください!

店舗の課題が山積みの方のためのスマートフォンアプリ超活用BOOK

ダウンロードしておく

アクティブ率が高いアプリの施策事例

 ここまでアクティブ率が高いアプリに搭載されている機能について紹介してきましたが、ここからはアクティブ率上位アプリの企業が行っている、具体的な施策を見ていきます。

①高頻度で充実したコンテンツ更新を行う

アクティブ率上位アプリを運営している企業の多くが高頻度で充実したコンテンツを更新し続けています。企業によっては毎日何かしらのコンテンツを更新し続けることで、ユーザーとの接点を作り続け、幅広いユーザーの興味に対応しています。

 例えばアパレルであれば、新商品紹介はもちろん、スタッフ着用コーディネートや季節のコーディネート、場面ごとのコーディネートなどの購買予定ではないユーザーも見たいと思うようなコンテンツを発信し続けることで、アプリとブランドを身近な存在になる工夫をしています。
また、オウンドメディアを運用されている企業であれば、オウンドメディアをアプリの記事をアプリ内でも紹介することで、ブランドや商品のイメージアップやロイヤリティ向上に繋げられる可能性があります。
オウンドメディアをアプリで配信することのメリットデメリットについては、オウンドメディアをアプリ化するメリット・デメリットとは で解説しています。

②オンラインストアへの誘導動線の工夫

 続いて紹介するのがオンラインストアへの誘導動線の設置についてです。上位アプリでは、あるジャンルの商品や特定の商品を探してオンラインストアへ訪れたユーザーが、細分化されたカテゴリー別検索を利用し目的の商品や商品群に簡単にたどり着くような工夫がありました。
また目的の商品がないユーザーも、閲覧した記事に使われていた商品の購入ページへの導線や、人気ランキングを見ることで多くの商品に触れて飽きることなくアプリ内を回遊できるアプリとなっています。

▷【こちらもぜひご覧ください】店舗とECの売上がWin-Winになるには?EC担当必見のオムニチャネル成功事例

③ユーザー投稿によるコミュニティの形成

最後に紹介するのが、ユーザー投稿をしてもらうことでユーザーコミュニティを形成している事例です。ユーザー同士が繋がる場の提供で、プッシュ通知というきっかけがなくてもアプリを開く動機ができています。閲覧数も表示されて投稿のモチベーション向上にも繋がっています。

店舗スタッフも積極的に投稿しておりユーザーにとって「身近な店舗」を実現し来店にも貢献していると考えられます。アプリ内コンテンツに予算やリソースをかけることができないという声も多いですが、ユーザーと共にアプリを作りあげ、自発的にアプリ内でアクティブ化している事例です。

コミュニティマーケティングについてはコミュニティマーケティングとは?目的や手法、成功のポイントを解説 にて詳しく解説しています。

リリース後1ヶ月の施策実施で今後のアクティブ率が決まる

以上のように本調査では、DL後1年間のアクティブ率推移を見てみると最初の一ヶ月で大きな違いが出ること、そしてアクティブ率上位10アプリとそれ以外を比較すると、最初の1ヶ月以降で2倍の差がつき続けることも分かりました。

 アクティブ率を向上させるには、これまで紹介してきたようなユーザーの心をアプリから離さない施策を行い続けていることが必要なようです。

【調査概要】

調査主体:ヤプリ

調査期間:2020年7月01日〜2022年06月30日

調査対象:アパレル・生活雑貨・スポーツ用品のアプリ117(Yappliご利用)

調査方法:Yappli Data Hubをもとにヤプリが集計

▼アクティブ率の定義

当該月に1日以上アクセスしたユーザー数 / 調査期間内にダウンロードから当該月数が経過した累計ユーザー数


例)それぞれの集計期間において

・1ヶ月後 = ダウンロード1ヶ月後の月に1日以上アクティブなユーザー数 / ダウンロードから1ヶ月が経過した累計ユーザー数

・2ヶ月後 = ダウンロード2ヶ月後の月に1日以上アクティブなユーザー数 / ダウンロードから2ヶ月が経過した累計ユーザー数

 

本調査を実施した株式会社ヤプリは、800社以上のアプリ開発・運用・分析をご支援してまいりました。

プログラミングは不要。幅広いデザインの高品質なネイティブアプリを短期間で開発可能です。
申請時のストアサポートや、リリース後のダウンロード施策など、アプリで成果を出すための運用支援もサポート。

リリースから運用まで安心して任せることができるYappli。
まずはお気軽に以下より、Yappliの概要と他20社のアプリ運用事例をご覧ください!

ヤプリ丸わかり資料3点セット