アプリのアクティブ率指標「MAU」「WAU」「DAU」の違いと採用すべきKPIは

自社アプリの運用で欠かせない効果測定。アプリのダウンロード数ばかり追っていないだろうか?「ダウンロードは増えているのに効果が出ない」というときには、別の指標を見る必要がある。

ダウンロード数のほかに、アプリの効果測定において特に重視したいKPIが「アクティブ率」である。

1.なぜアプリのKPIとしてアクティブ率が重要なのか

課金型アプリ以外は、アプリのダウンロードだけでは売上アップにはつながらない。ニュース系アプリならコンテンツを定期的に読んでもらい、最終的にユーザーを増やし広告収入を目指す。EC系アプリならセール情報やクーポンによってユーザーとの接点を増やし、ECサイトへ誘導して購入へつなげる必要がある。

ここでボトルネックとなりやすいのが、ユーザーがアプリをダウンロードしただけで行動につながらない状態。広告を増やして新規ダウンロード数を向上させても、既存ユーザーが休眠してしまえばアクティブユーザーは増えず、結果として売上アップにもつながらない。

アプリによって目的は異なるが、ボトルネックになっていないかを知るためには「ダウンロードしたユーザーの中でアクティブな人の割合」を把握しておく必要がある。これが「アクティブ率」であり、どんなアプリでもまずチェックすべきKPIである。

アクティブ率を出すには「アクティブユーザー数/ダウンロード数」という計算式が一般的。アクティブ率の減少を把握できれば、新規ダウンロードユーザーに行動させるためのアプリ改修や、休眠ユーザーを掘り起こすためのプッシュ通知などの対策に取り組むことができる。

2.アクティブユーザー数には「対象期間」が違う3種類がある

アクティブ率を出すときに必要なアクティブユーザー数には、実は3種類ある。「MAU」「WAU」「DAU」はいずれもアクティブユーザー数だが、対象期間が異なりアプリによって使い分ける必要がある。

MAUとは
「Monthly Active Users」の略で、月間アクティブユーザー数を意味する。毎日ではなく、月に数回利用する想定のアプリではMAUで考えるケースが多い。代表的なのがECサイトや実店舗と連動したO2Oなどの小売系アプリ。例えばアプリ調査会社が行っている「小売アプリランキング」ではMAUを採用している。
参考資料:https://www.appannie.com/jp/insights/market-data/global-mobile-app-retail-report-2017/

WAUとは
「Weekly Active Users」の略で、週間アクティブユーザー数を意味する。メディア系アプリでは平日と土日を含めた1週間単位のWAUでアクティブ率を見ることが多い。例えば動画配信アプリ「AbemaTV」ではWAUをもとにユーザー数の動向を公表している。
参考資料:http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/27/news039.html

DAUとは
「Daily Active Users」の略で、1日間のアクティブユーザー数を意味する。1日のうちに何度も頻繁に利用する前提のアプリでは、DAUを見る必要がある。例えばビジネスチャットアプリ「Slack」では、日本語化に関するプレスリリースにおいてDAUが600万人以上というデータを公表している。
参考資料:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000029764.html

3.アクティブ率を向上させるために

アクティブ率を高めるためには、コンテンツの定期的な配信が不可欠。もちろん一方的なセールス情報ばかり配信してしまうと、ユーザーはかえってうっとうしいと感じてしまい逆効果になりかねない。例えばあるゴルフ場予約アプリでは、ユーザ―のニーズにあわせてプロによるゴルフレッスン動画の配信を実施。ユーザーとの接点強化につながっている。

アプリユーザーの動向に詳しい専門家などのアドバイスを活用して、効果的なコンテンツを継続して配信していく必要がある。Yappliでは、アクティブ率を向上させるポイントを以下の記事で紹介している。

> アクティブ率を上げるための、アプリ運用の5つのポイント



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