DAU・MAUとは?アプリのアクティブ率指標と、成果を上げる施策を詳しく解説

自社アプリの運用で欠かすことができないのが効果測定です。「アプリのダウンロードは増えているのに成果が出ない」という場合、次に確認すべき指標として重要になるのが、アプリのアクティブユーザー数の割合がわかる「アクティブ率」です。今回は、アクティブ率を把握する上で理解しておくべき指標である「DAU」、さらには「WAU」「MAU」についても詳しく解説します。各指標の違いと採用すべき施策についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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アプリのアクティブ率とは、アプリを活用している人の割合のこと

アプリのアクティブ率とは、「アプリをダウンロードしたユーザーのうち、実際にアプリを活用している人の割合」のことです。アクティブ率を算出するには、一般的に「アクティブユーザー数÷ダウンロード数」という計算式を用います。アクティブ率の減少を把握できれば、新規ダウンロードユーザーに行動させるためのアプリ改修や、休眠ユーザーを掘り起こすためのプッシュ通知といった対策に取り組むことができます。

アプリのKPIとしてアクティブ率が重要な理由

提供しているアプリが課金型ではない場合、アプリをダウンロードしてもらうだけでは売上のアップにはつながりません。例えば、ニュース系アプリなら、コンテンツを定期的に読んでもらうことで徐々にユーザーを増やし、広告収入の増加を目指す必要があります。また、EC系アプリならセール情報やクーポンの配布を通じてユーザーとの接点を増やし、アプリ内ストアやECサイトへ誘導して購入へつなげることが大切です。

当然ながら、ユーザーがアプリをダウンロードして以降、アプリを「アクティブ」に閲覧してくれなければ、広告を増やして新規ダウンロード数を向上させても売上のアップにはつながりません。アプリ運用を成功させるためには、アプリのアクティブユーザー数を増やす取り組みが必須なのです。

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アクティブユーザー数には「対象期間」が異なる3種類がある

アクティブ率を算出する際に必要なアクティブユーザー数には、「DAU」「WAU」「MAU」の3種類があります。ここからは、それぞれの指標の意味と活用方法について確認していきましょう。

DAU:1日のアクティブユーザー数

DAUはDaily Active Usersの略で、1日のアクティブユーザー数を意味します。ビジネスコミュニケーションを目的としたアプリなど、日に何回もアクセスすることが想定されるアプリでよく使用される指標です。例えば、ビジネスチャットアプリ「Slack」のプレスリリースにおいては、DAUが全世界で1,000万人以上というデータが公表されています。

WAU:1週間のアクティブユーザー数

WAUはWeekly Active Usersの略で、週間アクティブユーザー数を意味します。メディア系アプリのように、毎日1回はアクセスをすることが想定されるアプリでは、平日と土日を含めた1週間単位のWAUでアクティブ率を見るのが一般的です。例えば、動画配信アプリ「ABEMA」では、WAUにもとづいてユーザー数の動向を公表しています。

MAU:1ヵ月間のアクティブユーザー数

MAUはMonthly Active Usersの略で、月間アクティブユーザー数を意味します。お店の会員証機能を持ち合わせたアプリなど、月に数回利用してもらうことを想定したアプリでは、MAUを中心に施策を考えるケースが多くなります。例えば、アプリ調査会社が行っている「小売アプリランキング」は、MAUを指標として採用しています。

  

DAU・WAU・MAU、どのアクティブユーザー数を重視すべき?

DAU・WAU・MAUの違いが対象期間であることは前述のとおりです。これらの指標は、効果測定の目的に応じて使い分ける必要があります。各指標が適しているアプリのジャンルを例に挙げながら、各アクティブユーザー数で重視すべきポイントを押さえていきましょう。

DAUを重視すべきパターン

DAUは、日常的に活用してもらうことを想定しているアプリに適しています。DAUが高い数値を示しているということは、アプリの使い勝手に一定以上の満足感があり、アプリの利用が不可欠となっているユーザーが増えていると判断できるのです。反対に、DAUが不調ということは、アプリをダウンロードしただけでほとんど起動していない、いわゆる休眠ユーザーが多いことを意味しています。

DAUが好調なアプリは、多くのユーザーの生活に深く浸透し、手放せないものになっていきます。また、DAUが伸びるほど多くのユーザーにUIが浸透していくため、スマホユーザーの定番アプリとしての地位を確立しやすくなるのです。

<DAUが有効なアプリのジャンル例>

  • SNS
  • ソーシャルゲーム
  • ニュースアプリ
  • 音楽配信アプリ 

など

WAUを重視すべきパターン

WAUは、週1回から数回ペースでのアプリ活用を想定している場合に有効な指標です。新たなコンテンツが週ごとに追加されるアプリや、配信するコンテンツによって数値が変動しやすいアプリにWAUは適しています。WAUが上昇した場合、配信したコンテンツが多くのユーザーにとって興味深いものだったと判断できるでしょう。一方、WAUが不調であれば、コンテンツの方向性を再検討する余地があると判断できます。

また、平日と土日でアクティブユーザー数が変動しやすいサービスの場合も、WAUの活用が有効です。平日と土日のアクティブユーザー数を単純に比較してもあまり意味をなさないため、週ごとに区切った指標のほうが、効果を検証しやすいというわけです。

<WAUが有効なアプリのジャンル例>

  • メディア系アプリ
  • エンタメ系アプリ 

など 

MAUを重視すべきパターン

MAUは、長期間にわたって継続的に利用することを想定したアプリに適しています。ユーザーが毎日のようにアプリを起動するとは限らないものの、月に1回も使っていないようでは、利便性や有益性を感じていない可能性があります。そのような状況が続いて、アプリの必要性を感じなくなったユーザーは、近い将来アプリをアンインストールしたり、サブスクリプション契約を解除したりするおそれもあるでしょう。

MAUの数値が望ましくない場合、ユーザーにアプリをあらためて活用したいと思ってもらうための施策が必要です。反対に、MAUが好調であれば、アプリの利用が習慣として定着しつつあるユーザーが順調に増えていると判断できます。このように、MAUはユーザーにとってアプリの利用が、「習慣化」しているかどうかを確認するための指標として用いられるのです。

<MAUが有効なアプリのジャンル例>

  • 定額サブスクリプション型のサービス
  • 企業向けのビジネスツール 

など

 

DAU率(アクティブ率)とは?

ユーザーが日常的にどの程度アプリを利用しているかを知るための指標としては、「DAU率」が挙げられます。DAU率は、ユーザーのアクティブ度合いやスティッキネス(粘着性)を測るための指標です。ここでは、DAU率の算出方法や用途、評価目安について解説します。

DAU率の算出方法

DAU率は、下記の計算式で算出できます。

 

DAU率=DAU÷MAU×100

 

計算式を見てわかるとおり、月間アクティブユーザー数に対する1日のアクティブユーザー数の比率を表していることから、DAU率は「DAU/MAU比率」あるいは単に「アクティブ率」と呼ばれることもあります。例えば、DAUが2,000でMAUが20,000であれば、2,000/20,000×100=10%と算出できるのです。

DAU率の用途

DAU率は、しばしばアプリのKPIとして用いられます。特に、日常的に活用してもらうことを想定したアプリでは、ユーザーのスティッキネスを評価する上でDAU率が重要な指標となります。DAU率が高いということは、アプリを毎日のように活用しているユーザーが多いことを示しているからです。反対に、MAUが多くてもDAU率が低調であれば、実際にはアプリを使っていないユーザーが一定数いると判断できます。スマートフォンのホーム画面にアプリのアイコンが表示されているだけで、アプリの恩恵を強く実感はしていないユーザーが多いことがわかるのです。

このような状態が続くと、一定数のユーザーはアプリをアンインストールする可能性があります。DAU率は、アプリをどの程度の頻度で使っているか、実際に活用してもらえているかを把握するための重要な指標となるのです。一方、アプリをダウンロードしたきり活用していない休眠ユーザーの存在を知りたい場合には、「MAU/DL比率」を用いることもあります。MAU/DL比率は、累計ダウンロード数に対する現在のMAUの割合を表すことから、非休眠ユーザーの割合を知るのに役立つのです。実際の効果測定では、DAU/MAU比率とMAU/DL比率を併せて分析するケースが多くみられます。

DAU率の評価目安

アプリのジャンルにもよりますが、標準的なDAU率は10〜20%程度とされています。DAU率が20%を超えるようであれば、多くのユーザーが日常的にアプリを利用しており、非常に好ましい状態だと判断できるでしょう。一部のアプリでは、DAU率が40%を超えるようなものも存在しますが、それは極めてまれな成功事例といえます。現実に即して考えると、まずはDAU率が10〜20%に達することを目指し、さまざまな施策を講じていくことが望まれます。DAU率が10%に届かないようなら、早急に何らかの施策を講じてユーザーにアプリを活用してもらう必要があると考えてください。

 

アクティブ率を向上させるためにできる施策

アクティブ率を高めるためには、具体的にどのような施策を実行すれば良いのでしょうか。アクティブ率を向上させるために必要な、5つのポイントをご紹介します。

1 ホーム(入り口)の定期的な更新

ホームは、アプリの顔ともいえる場所です。アプリを起動すると、プッシュ通知から直接起動する場合を除き、必ずホームを最初に見ることになります。ホームには、一目でユーザーの興味を引くことができるような画像や動画を配置しましょう。簡潔でわかりやすい情報発信を心掛けることがポイントです。

2 毎日更新するコンテンツの企画

新しいコンテンツは、ユーザーの関心を引きます。アプリを訪れるユーザーにとって、常に新しい情報があるということがアクティブ率の上昇につながるのです。毎日更新するのが難しい場合は、ニュースやブログなどをできるだけ頻繁に更新しましょう。頻度としては、何ヵ月も前の情報が常に残っていると思われない程度に、新キャンペーンや商品情報などを追加することがポイントです。例えば、RSSを使えば、アプリを更新しなくても自動的に更新されるコンテンツを表示させることができます。ブログやSNSを運用している場合は、ぜひ活用してみてください。

3 プッシュ通知を配信

プッシュ通知は、アプリを開いていないユーザーのスマートフォン上に、直接働きかけることができる機能です。ユーザーにアプリの存在を思い出してもらえるよう、プッシュ通知は定期的に配信していきましょう。一方で、プッシュ通知を頻繁に配信しすぎると、不快に感じるユーザーも一定数いるはずです。多すぎるプッシュ通知はアンインストールを誘発する原因にもなりかねないため、短時間での連続配信や深夜の配信など、ユーザーにとって迷惑になる可能性がある配信は控えてください。

4 アプリ限定のコンテンツを用意

アプリ限定のコンテンツを用意すれば、Webとの差別化を図ることができます。アプリへのリピーターを増やし、アクティブ率を上昇させることにも期待が持てます。コンテンツの内容としては、壁紙の配布やアプリ限定セール、ノベルティプレゼント、プロモーションコードの配布など、アプリの用途に合わせてユーザーの関心のあるものを提供することが考えられます。ユーザーにとって、アプリを利用しているからこそ得られるメリットを複数用意しておくことがポイントです。

5 イベントや季節に合わせたコンテンツ

アプリ限定のコンテンツを用意できない場合でも、イベントや季節に合わせてコンテンツを積極的に打ち出していきましょう。季節によってホームのバナーを変えたり、デザイン設定で背景を変えたりするだけでも、ユーザーの目を引くことができます。アプリのアイコンデザインを、季節ごとに変えるのも効果的な手法です。季節の変化を感じさせることで、定期的にアプリの存在を想起させ、非アクティブユーザーや休眠ユーザーにアプリを起動してもらうきっかけを与えることができます。

 

まとめ:DAUはアプリ運営の重要な指標!ぜひアクティブ率向上を目指す施策を

ユーザーにとって利便性・有益性の高いアプリを提供する上で、アクティブ率は重要な指標といえます。ユーザーが日常的にアプリを利用することを想定し、計画的な運用を行っていってください。DAUやDAU率が低調であれば、なんらかの施策を講じてアクティブユーザーを増やす必要があります。それぞれの指標が示す意味やユーザーの状況を十分に理解し、アプリの改善に役立てていくことが大切です。

自社アプリの構築・運用に取り組みたいと考えている事業者の方にとって、ネックになりやすいのがアプリ開発にかかるコストや運用面での負担でしょう。自社アプリをより手軽に導入・運用していくには、ノーコードを活用するのもひとつの方法です。

Yappli」は、アプリ開発・運用・分析をノーコードで提供可能なプラットフォームです。プログラミング不要でアプリを開発できる上に、アプリの利点である多彩なプッシュ通知を活用できます。また、アプリ内の行動が可視化されたダッシュボードを活用すれば、スピーディーにPDCAを回していくことも可能。施策の改善スピードが速まり、DAU・DAU率の効果的な改善・向上にもつながるはずです。

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