「アプリ」と「Webサイト」の違いは?-各メリット・デメリットについて-

「アプリ」と「Webサイト」の違いをご存知でしょうか。

これらは一見似ていますが、それぞれ異なる特徴やメリット・デメリットを持っています。また、ターゲットユーザーにより使い分けるケースが増えています。

この記事では、「アプリとWebサイトの違い」「それぞれのメリット・デメリット」「アプリとWebサイトのどちらを利用すべきか」「理想のアプリを作るためにはどうすればいいか」をそれぞれ分かりやすくご紹介します。

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アプリとWebサイトは何が違う?

 

まず、アプリとWebサイトの違いを4つの観点から説明します。

インストールの有無

アプリとWebサイトで、最も違う点は「インストールの有無」です。アプリは使用する際にモバイル端末へインストールする必要がありますが、Webサイトはブラウザ上で閲覧することができます。また、アプリはダウンロードの際に通信が必要なため、通信のギガ数を消費します。容量の大きいアプリは相当のデータ量を消費してしまうため、スマホの場合は速度が低下することもあります。

通信速度が大きく違う

アプリとWebサイトは通信速度が大きく異なります。インターネットの通信速度はスマホ・PC問わず回線の速度に左右されますが、これは表示する全ての情報を、電波を介してサーバーから得るためです。

一方、アプリは一度インストールすると常に一定のメニュー項目やボタン、文字などを端末内に保存しておくことができます。モバイル端末のROMを利用することによって、電波が必要なのはコンテンツ更新の場合のみとなり、通信量を抑えることができます。

従って、電波に左右されないアプリの通信速度はWebサイトよりも速く、ユーザーにストレスを与えません。

機能性の違い

アプリとWebサイトは機能性も大きく異なります。アプリは、自らクリックするなどのアクションを起こさなければ情報を得られません。従って、アプリは「動的な機能性」である点が特徴です。

一方、Webサイトはアプリと比較して「静的な機能性」と言えます。WebサイトにもSNSやプログラムなどと連動する動的な機能も多少はありますが、アプリには及びません。

さらに、アプリには提供する側からも消費者とアクティブにコミュニケーションをとることができる機能が備わっています。例えば「プッシュ通知機能」や「ニュース配信機能」です。これらの機能によってユーザーの行動を促すことが可能になります。

見た目の違いはあるか?

アプリとWebサイトの中身の見た目はほとんど変わりませんが、インストール時、アプリは自分のスマホやタブレットのホーム画面にアイコンが保存される点が異なります。それにより、モバイル端末を使用するたびに特定のブランドのアイコンが視界に入るようになります。

一方、Webサイトはインターネット上でしか閲覧できないため、ブラウザを閉じてしまえば視界に入ることはありません。「アイコン」の有無の点では、見た目が異なるといえるでしょう。

 

「アプリとWebサイト」それぞれのメリット・デメリット

つぎに、アプリとWebサイト、それぞれのメリットとデメリットを表にまとめてご紹介します。

  アプリ Webサイト
メリット ・ユーザーとコミュニケーションをとれる

・表示速度・操作性に優れている

・一度インストールすればホーム画面から即座にアクセスできる

・常にブランド想起できる

・情報量に制限が無い

・ブラウザを介しているため常に最新情報を表示できる

・インターネット上で検索してヒットすれば自動的にユーザーを得られる

・SNSで拡散されやすい

デメリット ・使用するためにはインストールしなければならない

・情報量がWebサイトより少ない

・OSや不具合の対応に永続的に追われる

・最新情報を反映するのに時間がかかる

・通信速度が回線やユーザーの端末・環境に左右される

・通知機能が無いため、企業側からアクティブなコミュニケーションが取れない

 

 アプリとブラウザの違いについて、より詳しく知りたい方は「アプリとブラウザの違いは?アプリを活用するべき具体的なシーンも紹介」をご覧ください。

 

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アプリとWebサイトどちらを利用するべき?

ここでは、「ターゲットユーザーやユーザー属性の見極め方」についてご紹介します。また、アプリとWebサイトの併用についても触れています。

ターゲットユーザーに違いがある

アプリとWebサイトのどちらを利用すべきかは、ターゲットユーザーによって異なります。アプリはリピーター、Webサイトは新規顧客に向いています。リピーターと新規顧客のどちらをターゲットにするかによって、アプリとWebサイトの優先順位が異なります。

新規顧客がブランドのことをよく知らないままアプリをインストールすることは考えづらいでしょう。同様に、ブランドについて熟知したリピーターが頻繁にWebサイトを閲覧するとは限りません。自社のブランドの認知度を把握し、アプリとWebサイト、どちらの方が獲得したいユーザーにアプローチできるかを分析する必要があります。

コンテンツ毎にユーザー属性を見極める

そのためには、まず「ユーザー属性」を見極めることから始めましょう。ユーザー属性とは、新規顧客とリピーターの比率や年代、顧客層のことを指します。

例えば、人口の少ない観光地にあるお店は、リピーターと言っても年に1度来る確証すらありません。この場合は、Webサイトが適しています。また、顧客の年齢層が高い場合は、Webサイトのみのシンプルなスタイルが良いでしょう。

一方、スマホ所有率が高い若年層向けのユーザーが多い、既存顧客のリピート率が高い、ブランドの知名度が高い、これらの場合はアプリが推奨されます。アプリを通してプッシュ通知やクーポンを積極的に配信することで、リピーター集客や単価の向上に繋げることができます。

アプリとWebサイトの併用も

アプリとWebサイトを併用して連動性を高め、相乗効果に期待することも有効な手段です。販促に予算を投資できる企業であれば、両方のツールを活用することが最も効果的でしょう。

両方のツールを導入するとなると、コストはかかってしまいますが、新規集客と高いリピート率を同時に実現することができます。アプリはリピーター向け、Webサイトは新規顧客向けのため、ターゲットが重複することもありません。

両方のツールを上手く使うことによって、高い売上・集客戦略・リピート率の向上・客単価の上昇に繋げることができます。

 

アプリは大きく分けて2種類

ここまでひとまとめに語ってきた「アプリ」は、大きく「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2種類に分類できます。 

ここでは、それぞれの特徴の説明に加えて、実際の費用相場や制作期間、LINEやGoogleサイトなどの実際のコンテンツ例についてご紹介します。

ネイティブアプリ

「ネイティブアプリ」とは、特定のコンピュータ機種やOS上で直接実行できるプログラムによって構成されたアプリケーションソフトのことをいいます。現在、スマホ向けのアプリといえばほとんどがネイティブアプリのことを指します。

ネイティブアプリは、端末へインストールして使用するため、ゲームなどの場合はオフラインでも動作し、実行速度にも優れているという特徴があります。また、スマホなどのデバイス自体が持つ機能を利用し、プッシュ通知や位置情報などを活用した機能を簡単に搭載できる点も、ネイティブアプリならではの特徴です。

ネイティブアプリについては「ネイティブアプリとは??アプリの種類や定義を解説!」で、詳しく解説しています。

 ネイティブアプリの開発費用相場

ネイティブアプリの開発費用相場は、アプリのタイプによって異なります。

  • SNS、位置情報系:500万~1,000万円
  • ゲーム系:300万~1,000万円
  • 通話、メッセージ系:100万~500万円
  • ECアプリ系:100万~300万円
  • ツール系:50万~300万円
  • カタログ、フリーペーパー系:50万~100万円
  • アプリ内課金、多言語、マップ対応:各10万~20万円
  • SNS連携・アクセス解析:各5万円

以上が、おおよその開発費用相場です。

ネイティブアプリの制作期間

ネイティブアプリの制作期間も、費用相場と同じくアプリのタイプによって異なります。

  • 電卓やカメラ、時計などの基本アプリ:1ヵ月
  • カレンダーや天気、株価などのデータ駆動型アプリ:1~1.5ヵ月
  • 飲食チェーンのロイヤリティアプリ、Google Driveなどの認証アプリ:2~3ヵ月
  • InstagramやFacebookなどのソーシャルネットワークアプリ:2~8ヵ月
  • Amazon、eBay、AlibabaなどのEコマースアプリ:2~12ヵ月
  • UberEATSなどのオンデマンドアプリ:5~7ヵ月
  • トリップアドバイザーやBooking.comなどのマーケットプレイスアプリ:7ヵ月以上
  • ビーコンやAmazonダッシュボタンなどのIoT&ハードウェアアプリ:3~5ヵ月

以上が、おおよその制作期間です。 

もちろん、費用や期間は制作会社ごとに異なります。

アプリ制作会社について知りたい方は、アプリ開発会社16選|得意ジャンル&費用感を会社別に紹介 で詳しく解説しています。

 

Webアプリ

「Webアプリ」とは、ネイティブアプリのように端末へインストールしなくてもインターネット上で利用できるアプリのことをいいます。

例として、Googleサイトがこれに当たります。Webアプリはスマホなどの端末にインストールする必要がないため、端末のCPUやストレージを消費せずに済みます。端末とインターネット環境さえあれば誰もが気軽に利用できるのが特徴です。

また、Webアプリはオンラインでアカウントを作成するため、異なる端末でも同様のサービスや設定を利用することが可能です。

Webアプリの開発費用相場

Webアプリの開発費用相場は、ネイティブアプリより低い傾向があります。

  • SNSやマッチングサイト:100万円~
  • CMC(コンテンツ・マネジメント・システム)やECサイト:50万円~
  • 口コミサイトやQ&Aサイト:40万円~
  • 掲示板:30万円~

以上が、おおよその開発費用相場です。

Webアプリの制作期間

あるWebアプリ制作会社の事例では、AIを活用してGoogleアナリティクスのアクセス解析データを分析し、Webサイトの改善案を自動提案する「Googleアナリティクス分析サービス」を6ヵ月で制作しました。

また、この企業は、オンライン英会話の利用者が講師の予約や学習状況を管理する「オンライン英会話サービス 予約管理システム」も6ヵ月で制作しました。

従って、Webアプリの制作期間は半年前後と見積もれば良いでしょう。

 

理想のアプリを作るには?

ここまでお読みいただいた方の中には、自社でもアプリを開発したいと思われる方もいるかもしれません。そこで、理想のアプリ制作のための課題やその解決法についてご説明します。

アプリ制作には様々なコストが掛かる

ネイティブアプリ・Webアプリ、いずれかのアプリ制作をするとしても、作業者、作業人数、制作期間、アプリの内容、アプリの種類、オプション、これらによって制作コストが変わります。

さらに、ネイティブアプリはセキュリティのチェックやバグ修正、追加の機能をつけなければならないため、「運用・保守」のコストも掛かります。また、Webアプリも流行に合わせてリニューアルが必要な場合は、追加でコストが掛かってきます。

それぞれのアプリの質を追求することによって、予算以上のコストが掛かってしまうことも少なくありません。

時間や工数を掛けないネイティブアプリ制作のために

そこでおすすめなのが、スマートフォンアプリの開発実績が豊富な、Yappliです。

Yappliは、アプリの開発・運用・分析をクラウドからワンストップで提供するプラットフォームです。プログラミングは不要。幅広いデザインの高品質なネイティブアプリを短期間で開発可能です。

また、管理画面はブログ感覚で誰もが簡単に更新作業を行うことができます。そのため、専門的な知識は一切必要なく、非エンジニアでも運用可能です。

さらに、申請時のストアサポートや、リリース後のダウンロード施策など、アプリで成果を出すための運用支援もサポート。

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