アプリマーケティングで目指すべきKPIとは?DAU・MAUなどについて一挙解説。

アプリの運用を開始すると、他のマーケティング施策と同じように効果検証が必要となりますが、どのような数字をKPIにして効果を見ていけばいいのかわからない、というようなお悩みをお持ちではないでしょうか。この記事では、アプリに関する指標について徹底解説しています。ぜひご覧ください。

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アプリを活用してみたものの、いまいちうまくいかないとお悩みの方必見!アプリの効果がイマイチなときの”あるある”とそれに対する対策方法をご紹介します。KPIを設定して効果検証をうまく進めるためにも、ぜひチェックしてみてください!

自社アプリの効果がいまいちな時あるあるとその処方せん ~アプリの知識を押さえておきたいマーケターも要チェック~

 

アプリマーケティングの主要KPI

アプリマーケティングにおいて用いられる主要なKPIとは、どのようなものなのでしょうか。アプリマーケティングにおいては、指標となる数値が多数存在するため、自社の目的に合った指標をKPIに設定することが重要です。ここでは、KPIに設定できる指標を具体的に紹介していきます。 

インストール数

インストール数は、ユーザーがストアからアプリをダウンロードし、自身の端末にインストールした件数です。新規ユーザーの獲得数を確認するための指標として用いられます。

アプリのインストール数を増やすためにおすすめな方法についてはこちらの記事で解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。

アプリダウンロード促進におすすめな方法8選!ASO対策・ツイッターを活用したプロモーション方法とは?

CPI

CPIはCost per Installの略で、アプリのインストール1件あたりにかかった獲得コストを指します。CPIが低いほど、アプリマーケティングの効果が高いと判断できるのです。例えば、アプリのPRに1,000万円の広告費を投じ、10万インストールを獲得した場合、CPIは100円となります。

アンインストール数

アンインストール数は、アプリを一度はインストールしたものの、その後アンインストールしたユーザー数を表します。アンインストール数が多い場合、アプリの利用頻度が低くユーザーの関心が薄れたケースと、アプリに不満があるなどの理由で削除されたケースが想定できるでしょう。アンインストール数をKPIとする場合、件数だけでなくアンインストールされた理由も併せて分析することが大切です。

イベント数

アプリ内でのユーザーのアクションを「イベント」と呼び、イベントの件数を表す指標がイベント数です。ゲームアプリであれば「レベルアップ」、ショッピングアプリであれば「注文」など、ユーザーの具体的な行動を促せているかどうかを確認する際に用いられます。

課金率

アプリをインストールしたユーザーのうち、アプリ内課金を実行したユーザーの割合を示す数値が課金率です。アプリの有用性や利便性を実感しなければユーザーは課金しないため、課金率が低い場合は単に課金を促すだけでなく、UX(ユーザーエクスペリエンス)やUI(ユーザーインターフェイス)などを総合的に見直す必要があります。
アプリ内課金についてはこちらで詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

アプリ内課金とは?ゲーム以外のアプリ内課金の基礎知識・トレンドを紹介

DAU/MAU

DAUとMAUは、それぞれDaily Active User、Monthly Active Userの略で、日ごと・月ごとのアクティブユーザー数を表します。これらは、アプリを実際に起動して利用しているユーザーの数を知る上で重要な指標です。下記に挙げるリテンション率と併せて、ユーザーにとってのアプリの有用性・利便性を知るための材料となります。
DAU・MAUについては以下記事で詳しく解説しています。

DAU・MAUとは?アプリのアクティブ率指標と、成果を上げる施策を詳しく解説

リテンション率

リテンション率は、サービスの継続率や定着率を数値で表したものです。アプリマーケティングの場合、アプリをインストールしたユーザーが継続して利用している割合を示します。翌日の継続率、7日目継続率、30日目継続率の3つの指標がよく用いられており、アプリの利用をやめる時期や利用頻度が高まる時期を把握する上で役立つ数値です。
リテンション率についてはこちらの記事で解説しています。

休眠ユーザーを呼び戻す!アプリのリテンション率を上げる施策とは

ARPU

ARPUはAverage Revenue per Userの略で、ユーザーあたりの平均売上を表します。1ヵ月単位で計算されるケースが多いものの、明確なルールは存在しないため自社にとって知りたい期間や利便性の高い期間で算出して構いません。ARPUが高いアプリは、マネタイズに成功しているといえます。

ARPPU

ARPPUはAverage Revenue per Paid Userの略で、課金ユーザーあたりの平均課金額を表します。APRUは課金・非課金ユーザーを区別しないのに対して、課金ユーザーのみに焦点をあてていることがARPPUとAPRUとの大きな違いです。特に、無料コンテンツと有料コンテンツを提供しているアプリにおいては、ARPPUが重要な指標となります。

ARPDAU

ARPDAUはAverage Revenue per Daily Active Userの略で、デイリーアクティブユーザーの平均売上を指します。アプリの収益化戦略がどの程度効果を発揮しているかを測定する際に用いられる指標で、日ごとに課金額が変動するソーシャルゲームなどでKPIとしてよく用いられます。

ROAS

ROASはReturn On Advertising Spendの略で、広告に投じた費用が広告経由で売上に結びついた度合いを表す指標です。アプリのプロモーション効果を測定する際に用いられ、ROASが高ければプロモーション施策が成功していると判断できます。

 

ROASとは?計算方法・他指標との違い・改善策を一挙解説。

ROI

ROIはReturn On Investmentの略で、投資収益率(投資対効果)を表します。ROIがアプリ広告にかけた宣伝費によって得られた利益を表すのに対して、前述のROASは得られた売上を表すのが最大の違いです。ROASが高くても、ROIが低ければ利益が薄いと判断したほうが良い場合もあります。

LTV

LTVとはLife Time Valueの略で、「顧客生涯価値」と訳されます。1ユーザーがアプリを利用してもたらす利益の総額を表すことから、先に挙げたCPIの許容単価を見極める上で重要な数値のひとつです。アプリを企画・開発する際にはCPIとLTVを比較した上で、アプリの採算がとれるかどうかを十分に確認しておく必要があります。

まとめ:アプリマーケティングにおいても、KPIの設定で指標が洗い出しやすくなる

KPIはKGIを達成するために設ける中間目標のことであり、目標達成までの過程を可視化する上で重要な指標となります。アプリマーケティングにおいても、KPIを設定することで売上に関する指標を洗い出しやすくなるでしょう。今回の記事を参考に、ぜひ適切なKPIを設定してアプリマーケティングを成功へと導いてください。

なお、「アプリマーケティングにおけるKPI」に関心を持たれた方で、まだアプリを作っていない、もしくはアプリをリニューアルしようと思っている方はぜひ、アプリプラットフォーム「Yappli」をチェックしてみてください。アプリの開発・運用・分析まですべてノーコードで行え、最短1ヵ月のスピードですぐに自社アプリを作ることができます。アプリ運営のノウハウも豊富なので、お気軽にお問い合わせください。