【初心者必見】アプリ開発はアイディア出しが重要!その方法とは?

企業・個人に関わらず、アプリを開発するにはまず「どのようなアプリを開発するか」というアイディア出しが重要です。しかし、「いくら考えてもなかなかいいアイディアが浮かばない」と悩んでいる人もいるでしょう。本記事では、アプリ開発のためのアイディアの出し方を解説します。効率的にアイディアを出すための手法や、アイディア出しをするときの注意点などを紹介するので、どのようなアプリにすべきかと悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。

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具体的なアイディアを考える前に考えたいこと

アプリ開発をスタートする前に、「なぜアプリ開発に取り組むのか」「アプリ開発によって最終的に達成したい目標はなにか」など、動機や目的・目標を明確にしておくことが大切です。目的や目標が明確になっていないと、開発途中で方向性に迷ったり、手段が目的化してしまったりするおそれがあります。いきなり具体的な案を考える前に、必ず押さえておきましょう。たとえば、ECサイトを運営する企業が売上アップのためにショッピングアプリを開発する場合、以下のような動機・目的・目標が考えられます。

  • 動機:ECサイト経由の売上が伸び悩んでいる
  • 目的:使いやすいショッピングアプリを提供して、多くのユーザーにアプリ経由で買い物をしてもらう
  • 目標:オンラインでの売上を前年比120%にする

上記のようにアプリ開発を進める理由が明確になっていれば、「アプリにどのような機能を盛り込むべきか」「いつまでにどのくらいの成果を出すか」といった具体的な計画が立てやすくなります。また、チームで開発する際に動機・目的・目標を共有しておくと、全員で共通のゴールを目指して、1人ひとりが目的意識を持って取り組めるでしょう。

 

アプリ開発時にいつアイディアが必要になるのか

アプリを開発するには、基本的に以下の流れで進めます。

  1. 企画立案
  2. 要件定義
  3. 基本設計
  4. 詳細設計
  5. 開発
  6. テスト
  7. リリース

企画立案・要件定義とは、アプリに実装する機能を企画し・明確にすることです。前述したように、動機や目的・目標を明確にした上で、どのようなアプリを開発するのか決めて、実装する機能を具体的に記載した企画書・要件定義書を作成します。

続いて、企画書・要件定義書を元にアプリを設計するステップです。基本設計ではデザインや画面遷移、プラットフォームなどを決め、詳細設計では具体的なプログラムの設計書を作成します。アプリの設計が完成したら、いよいよ開発です。プログラミング言語を使って開発するケースもあれば、プログラミングの知識がなくてもアプリを開発できる「ノーコードツール」を活用する場合もあります。アプリが完成したら不具合がないかテストを行い、問題なければリリースです。スマートフォンアプリの場合は、iOS・Androidそれぞれのアプリストアの審査を受け、通過できればアプリを配信できます。

>>「ノーコード」について詳しくはこちらの記事をご覧ください

ノーコードとは?ローコードとの違いやメリット・おすすめ無料アプリも解説。

上記の流れの中で特にアイディアが求められるのは、1.要件定義や2.基本設計などのステップになります。ここでのアイディアはアプリの大きな方向性を決めるものであり、そのアイディアを開発によって形にしていくことになります。例えば、アプリを作る目的が「既存顧客の満足度を高め、ファン化につなげたい」と言うことであれば、ファンになってもらえるようなアイディアが必要となります。何度もサービスを利用してもらえるようにポイントカードやスタンプカードシステムを導入したり、既存顧客限定のクーポンを発行するのも有効かもしれません。あるいは、商品やサービスに対するこだわりを伝える記事コンテンツを発信し、共感を集めるアイディアもあるでしょう。

このように、ファン化につなげるためのアプリと言ってもその内容は様々考えられ、アイディア次第でアプリの方向性は大きく変わってくるので、開発に入る前に発想を膨らませることが大切なのです。

 

アプリ開発のアイディアの出し方・ひらめき方

アプリ開発では、「どのようなアプリなら目標を達成できるのか」という視点でのアイディア出しが重要です。しかし、「考えてみたものの、いいアイディアが浮かばない」という人もいるでしょう。ここでは、よりよいアイディアを出すために効果的な方法を紹介します。

他のアプリを見て情報収集を行う

アイディアを出すとき、まずは他のアプリを見て情報収集を行うのがおすすめです。他のアプリの機能やデザインをじっくり見てみると、何も参考にせず漠然と考えるよりも、アイディアが浮かびやすくなるはずです。ただし、他のアプリはあくまでもアイディア出しのための「参考」だと捉えておいてください。世の中には数え切れないほどたくさんのアプリが提供されているため、同じ目的のアプリがすでにリリースされてる可能性が高いでしょう。すでにあるアプリとそっくりなものを開発しても、なかなかユーザーの目には留まりません。人気アプリをそのままマネするのではなく、特徴のある機能や人気のある理由を分析してアイディア出しに役立てましょう。

ブレインストーミングを行う

ブレインストーミングは、ひとつのテーマについて複数人で自由にアイディアを出し合うことです。立場や性格の異なるメンバーを集めてブレインストーミングを行うと、さまざまな視点のアイディアを集められます。先入観を持たず自由にディスカッションを行うことで、互いの発言から新しい発想につながるケースがあるため、アイディア出しに効果的です。ブレインストーミングは基本的に10人以下のグループで行い、制限時間の限り自由にアイディアを出し合います。活発にアイディアを発言してもらえるよう、以下のルールを守りましょう。

  • 他人のアイディアを批判しない
  • 「質より量」を意識しながらアイディアを出す
  • アイディア同士を組み合わせていく
  • ブレインストーミング中に結論を出さない

アイディアをなるべく多く引き出すために、ディスカッション前には特に「アイディアを否定しない」「質より量」の2つをメンバーと共有しておくことが大事。アイディアを否定されたりアイディアの質を意識したりすると、メンバーが発言しにくくなってしまいます。

より画期的なアイディアを生み出すために、ある程度ディスカッションが進んだらアイディア同士の組み合わせも検討してみてください。また、ブレインストーミングの目的はなるべく多くのアイディアを出すことなので、会議中に判断や結論を出すのもNGです。

フレームワークを活用してみる

アイディア出しの方法に迷ったら、フレームワークを活用してみるのもおすすめです。フレームワークは「骨組み」「枠組み」といった意味の単語で、ビジネスの場では意思決定やマーケティング戦略の立案などに用いられる、考え方のコツや検討の進め方の枠組みのことをいいます。フレームワークに当てはめると思考が整理されて、効率的に検討が進められます。目的に応じてさまざまなフレームワークが提唱されていて、アイディア出しに適したものもあるので、活用してみましょう。ここでは、アイディア出しにおすすめのフレームワークを4つ紹介します。

・オズボーンのチェックリスト

オズボーンのチェックリストは、ブレインストーミングの生みの親であるアレキサンダー・F・オズボーン氏が提唱したフレームワークで、以下の9つの項目が用意されたチェックリストに沿ってアイディアを出していく手法です。

  • 転用:他に使いみちはないか?
  • 応用:似たものが他にないか?
  • 変化:意味・色・形などを変えられないか?
  • 拡大:より大きく・強く・長くなど、拡大できないか?
  • 縮小:より小さく・軽く・短くなど、縮小できないか?
  • 代用:材料・工程・場所などを他の何かに代用できないか?
  • 再配置:要素・成分・部品などを変えられないか?
  • 逆転:前後・上下・役割などを反対にできないか?
  • 結合:材料・用途などを組み合わせられないか?

オズボーンのチェックリストは、既存の物事を改善するために用いられるフレームワークです。アイディア出しに活用する場合は、すでに出ているアイディアをチェックリストに沿って考えてみましょう。既存のアイディアを別の角度から見てみると、画期的な新しいアイディアが浮かぶかもしれません。

・マインドマップ

マインドマップは、思考の流れを紙に図形として書き出して、考えを可視化する手法です。最初にメインテーマを配置して、そこから連想されるアイデアを順に連ねながら分岐させていきます。一般的なのはメインテーマを中心に配置してアイディアを放射状に連ねていく形式ですが、左から右・上から下のように一方向に広げるようにアイディアを連ねる形式や、魚の骨のような形状のマインドマップも活用されています。

普段考え事をするとき、連鎖的に考えを膨らませている人も多いのではないでしょうか。マインドマップの構造は人間の脳に近いといわれていて、複雑になりがちな思考の流れを可視化して整理できます。マインドマップは、一人で考えを整理するときだけでなく、複数人でひとつのマインドマップを作成しながらディスカッションするときにも活用できます。たとえば大きな用紙にマインドマップを描きながら複数人でアイディア出しをすると、議論の流れを視覚的に把握しながらディスカッションでき、発想が広がりやすくなるでしょう。

・マンダラート

マンダラートは、3マス×3マスの合計9マスの図を使って思考の整理や拡大を進める手法です。マス目が曼荼羅模様に似ていることから、この名前がつけられました。中心のマスに最終目標やメインテーマを書き込み、周囲のマスに最終目標を達成するための中間目標や具体的な実施内容を記入します。9マスを埋めたら、周囲の8マスの内容をそれぞれ中心とした9マスの表を新たに作成して、さらに目標やアイディアを細分化していきます。

9マスに思考やアイディアを埋めていくことで、複雑になりがちな思考をシンプルな表として整理でき、目標達成までのステップがわかりやすくなるのがメリットです。外側のマスに記入した内容を実践していけば、最終目標に近づくようになっています。マインドマップ同様、複数人でマンダラートを埋めていくのも効果的です。たとえばブレインストーミングでマンダラートを活用すれば、幅広い視点のアイディアを取り入れられます。

・Whyツリー

Whyツリーはロジックツリーのひとつで、ロジックツリーとは物事や課題を枝分かれさせていき、論理的に考えを進めるために活用するフレームワークです。Whyツリーはある事象について原因を掘り下げて考えるためのロジックツリーで、根本的な原因を掴むために使用します。

多くのユーザーに活用される人気のアプリは、ユーザーのニーズに応えたり課題を解消したりできるものが多いでしょう。Whyツリーを使って、自社の顧客やアプリを使ってほしいターゲット層の抱える悩みやニーズを深堀りしていけば、アプリに取り入れるべき機能をイメージしやすくなります。

アイディアを募集する

なるべく多くのアイディアを集めるために、チームや部署の垣根を超えて幅広いメンバーに意見を求めることも大切です。自社の従業員だけでなく、クラウドソーシングなどを活用してより多くの人からアイディアを募集する方法もあります。クラウドソーシングにはさまざまな人が登録しているため、アプリ開発に関して知見のある人や、開発するアプリのターゲット層になる人から意見を募集すれば、画期的なアイディアが集まってくるかもしれません。

クラウドソーシングのなかには「商品企画・アイディア募集」などのカテゴリが用意されているところもあるため、すぐに募集を始められます。自社内でのメンバーだけでは十分にアイディアが集まらなかった場合は、クラウドソーシングなどの外部サービスの活用も検討してみましょう。

 

アプリ開発でアイディアを出すときの注意点

アプリ開発のアイディア出しに取り組む際には、以下の4点に注意してください。

  • なるべく多くアイディアを出す
  • ふんわりとしたアイディアでも紙に書き出してみる
  • 相手の意見を否定しない
  • アイディアを募集する場合は報酬も考慮する

これらの注意点を意識しておかなければ、十分にアイディアを集められないかもしれません。それぞれの注意点について以下で詳しく解説するので、チェックしておきましょう。

なるべく多くアイディアを出す

アイディア出しを行うときは2〜3個のひらめきだけで満足せず、とにかくたくさんのアイディアを出すようにしましょう。「これは無理そう」「これは意味がないかも」などと思うような内容でも、とりあえずひとつのアイディアとして残しておくと、そこから画期的なアイディアにつながることもあります。

最初から自分で「これは無理」と線引きをしてしまうと、可能性を狭めてしまいます。アイディア出しの段階ではとにかく思いついたものは候補として残しておき、その中から実際にアプリに取り入れられそうな内容に組み立てていくことが大切です。

ふんわりとしたアイディアでも紙に書き出してみる

頭の中で考えているとき、ふとアイディアが浮かぶことがあります。その際、具体的な実現方法まではイメージできなかったとしても、ふんわりとした状態のまま紙に書き出してみてください。紙に書き出すと思考が整理されて、頭の中だけで考えているよりも具体的なアイディアにつながりやすくなります。

いいアイディアを出そうと難しく考えすぎると頭の中が混乱して、かえってうまくアイディアを導き出せないこともあるでしょう。紙に書き出すだけで考えがまとまることもあるので、きれいな文章や図にできなくても、とりあえず思いついたことがあれば紙に書いてみてください。書き出したものを後日あらためて見てみると、そこから新たな着想を得られるケースもあります。

相手の意見を拒否しない

ブレインストーミングのルールにも含まれているように、アイディア出しのときに相手の意見を否定しないことはとても重要です。誰かの意見を否定してしまうと、否定した相手だけでなく周囲のメンバーにまで「このアイディアは提案しても意味がないかも」という印象を与えてしまい、アイディアが出にくくなってしまいます。なるべく多くのアイディアを集めるためには、全員が発言しやすい雰囲気を作ることも大切です。

アイディアを募集する場合は報酬も考慮する

アイディアを募集する場合、報酬を考慮しておかなければなりません。社内でのアイディア募集は報酬を設定しないケースも多いかもしれませんが、報酬が一切ないと社員のモチベーションが下がってしまいます。「ブレインストーミングに参加してくれた人」「アイディアが採用された人」など、一定の条件を満たす場合に報酬が出ることを周知しておくと、チームや部署以外の人も積極的に参加してくれるでしょう。

クラウドソーシングを活用する場合は、必ず報酬を設定しなければなりません。金額は自社で自由に決められますが、報酬が低すぎると十分なアイディアが集まらず、報酬が高すぎると開発費用がかさんでしまいます。求める内容によって報酬の相場は変わるため、同じような内容で募集している他の案件を参考に、適切な金額を設定しましょう。

 

まとめ:アプリを開発したい人は、まずは課題抽出からはじめてみよう

ユーザーにとってメリットの多いアプリを開発するには、まずは課題の抽出からはじめてみてください。ユーザーの抱える悩みやニーズが明確にし、それを解消する機能をアプリに搭載すれば、多くの人に活用してもらえるはずです。課題抽出やアイディア出しには効果的なフレームワークや注意点があるので、本記事で紹介した内容を参考に魅力的なアプリの開発を目指してください。

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