モバイルアプリを公開した後に、非常に重要なのはアプリを使ってもらうためにダウンロード数を増加させる施策です。
この記事では、アプリのダウンロード数を増加するために必要なプロモーション施策などについて詳しく解説します。
【無料ebook】アプリをもっとダウンロードしてもらうためのプロモーションメソッド
自社アプリが完成したものの、ダウンロード数が増えずに悩んでいるご担当者様必見!アプリのダウンロードを促すプロモーション施策の方法をご紹介します。
目次
アプリのダウンロード数を増加させる方法8選
アプリのダウンロード数を上げるためにはさまざまな方法がありますが、本記事では代表的な8つの方法についてご紹介します。
ASO
「ASO(App Store Optimization)」とはアプリストアのSEO対策です。無数に存在するインターネットのサイトと同様に、現在はアプリの数も膨大です。そんな数あるアプリの中からユーザーにアプリストアを通じて自社のアプリを見つけてもらうためには、ASO対策が必須です。
では、具体的にはどうすればいいのでしょうか。以下が一般的なチェック項目です。
- アプリタイトルはユニークか?
- アプリに関連するキーワードを適量盛り込んでいるか?
- アプリの説明文は分かりやすいか?
- スクリーンショットや動画を活用してアプリの内容を紹介しているか?
- ユーザーからの評価は良いか?
より詳しくASOについて知りたい方は、下記記事をご参照ください。
SNSでの発信
インスタグラムやツイッター、FacebookなどのSNSは、若い世代を中心に世界中で多くのユーザーを抱えています。「インスタ映え」という言葉が流行するほど、その影響力は計り知れません。これらのSNSを駆使してアプリの宣伝を上手に行えば、アプリプロモーション成功に一歩近づけます。なぜなら、自社のSNSのフォロワーは、その企業やブランドが発信する情報に興味があるからです。
まず、無料のプロモーション方法として、さまざまなSNSでアプリの公式アカウントで告知しましょう。アプリに対するユーザーの信頼感も増しますし、アプリに対する生の声も収集しやすくなります。定期的にアプリのアップデート情報を発信することも有効です。
また、SNS上ではアプリの有料広告を打つことも可能です。当然費用はかかりますが、SNSを活用している多くのユーザーに対し、セグメントを絞って広告を打つことができます。
例えば、日本マクドナルドは同社公式サイトに公式アプリに遷移するボタン・ページを用意し、アプリの使いやすさを伝えると共に、アプリストアへの誘導とダウンロードを促しています。
▷▷【SNSマーケティングについて詳しく知りたい方におすすめ】主要SNSのと特徴や実践方法、活用事例を紹介
Web広告出稿
既にSNSの有料広告を紹介しましたが、他にもアプリのダウンロードを促すWeb広告はいくつも存在します。Web広告のメリットは、なんといってもターゲットにするセグメントに合わせて広告のクリエイティブを出し分けたり、アプローチの方法を変えたりできることです。
【リスティング広告】
Googleを使用してキーワード検索した際に「広告」の文字が表示された検索結果を見かけたことはありませんか?これがWeb広告の代表格である「リスティング広告」です。検索キーワードに応じて、検索結果上に表示される広告を指します。アプリの潜在顧客が検索すると想定されるキーワードごとに広告が打てるため、ターゲットユーザーにアプリの魅力を訴求できます。
【純広告】
古くからあるWeb広告で、バナー広告やテキスト広告がこれに当たります。特定のWebサイトやブログサイトが、Web上のスペースを広告枠として販売するパターンです。新規ユーザーの発掘に一定の効果が期待できるほか、ブランディングにも貢献します。
【アドネットワーク】
複数サイトの掲載面に広告を掲載するネット広告の手法を「アドネットワーク」と呼びます。複数の媒体に広告を出すのは手間ですし時間もかかりますが、一括してアドネットワーク広告業者に依頼することで手軽に広告を展開できます。
【ネイティブ広告】
普通のWeb記事に混じって、自然に表示される記事広告のことを「ネイティブ広告」と呼びます。一見、普通の記事に見えてもよく見ると「広告」の文字が入った記事であった、ということはよくありますよね。記事内容と関連した広告が表示されるので、ユーザーへの不快感が少なく、自然と広告を読んでもらえることが期待できます。
オフラインでの宣伝
アプリの宣伝は、オンラインだけではなく、リアルな世界でももちろん有効です。実際に店舗を構えている業態であれば、店舗内のPOPやポスターでもアプリを訴求できます。実際に店舗に足を運んでくれたユーザーが見るので、高い効果が期待されます。
また、不特定多数のユーザーが日常的に使用することを想定されたアプリであれば、駅のポスターや車内広告など、非常に多くの人の目に触れる場所に広告を出すことも有効です。
インフルエンサーの活用
インフルエンサーは「世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと」を指します。芸能人のみならず、一般人もインフルエンサーになりえます。このインフルエンサーですが、マーケティングに活用される例も増えており、総じてインフルエンサー・マーケティングと呼ばれています。
アプリのプロモーションを考える際も、自社のアプリにマッチしたインフルエンサーにアプリ情報の告知を依頼することで、ダウンロード数の増加につなげられます。複数のインフルエンサーに依頼すれば、話題をさらい、バズらせることもできるかもしれません。
イベント・キャンペーンの実施
昔からあるイベントやキャンペーンといった集客方法ですが、アプリの告知場所として有効利用すれば効果が見込めます。
イベントは、アプリのローンチイベントや、人が集まる場所でのイベントなど、さまざまな企画が考えられます。場合によっては、メディアにアプローチすることも可能です。
また、キャンペーンの例としては、ある期間にアプリをダウンロードした方だけにお得なクーポンを発行する、友人にアプリを紹介すると両者にお買い物ギフト券を発行する、といった内容が考えられます。
新規顧客を意識すると同時に、既存のお客様に対しても同等にメリットがあるようなイベントやキャンペーンを行うようにすると、アプリを使用しているユーザー全体の満足度も上がります。アプリが風化してしまわないように、定期的にイベントやキャンペーンを実施することが重要です。
口コミ投稿促進
地味ではありますが、軽視してはいけないのが口コミや評判の投稿です。ネットで何か商品を購入する際には、価格も大切ですが、他人の評価を重要視する方は多くいます。アプリでも同様で、良い口コミが広がれば、広告にお金をかけなくても自然とダウンロード数が伸びることがあります。
「アプリの口コミを書くと100ポイントGET」などのキャンペーンを使うことで、1件でも多くの口コミを促すことが有効です。
アプリダウンロード数の目安
どのくらいアプリがダウンロードされれば、プロモーション成功と言えるでしょうか? 当社の独自調査から、アプリ規模別にダウンロード数の推移の目安をご紹介します。
こちらは、小売、EC業界を対象に、リリースして1年後の累計アプリダウンロード数を4パターン(10万DL未満、10-30万DL未満、30-50万DL未満、50万 DL以上)に分類し、各月の新規ダウンロード数をグラフ化したものです。企業規模によってアプリダウンロード数の目安も変わるため、規模別に分類しています。アプリのダウンロード数は、企業の会員基盤(例えばメルマガ登録者数など)を超えるとプロモーション成功と言われていますので、1年後の数字から、ベンチマークとすべきパターンを選んでください。
なお、どの規模のアプリも、初月のダウンロード数が一番多いことがわかります。そのため、初月のプロモーションを成功させることが大切です。
調査内容についてより詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
アプリの規模別にみる、DL数の推移とアクティブ率調査データ / リテール・EC業界、300以上のアプリを対象に調査
また別調査では、アパレル・生活雑貨・スポーツ用品業界に特化し、DL以降のアクティブユーザーの推移を見ています。
使い続けてもらうかの勝負は、DLしてから一ヶ月のようです。ぜひご覧ください。
アプリプロモーション成功事例4選
続いては実際にアプリ集客が成功した企業の例をご紹介します。アプリストアを眺めれば、数え切れないほどのアプリが存在していることが分かります。そんな中、成功したアプリにはどのような工夫や秘密があるのでしょうか。
コカ・コーラ
誰もが知っている世界の大企業、コカ・コーラが展開しているアプリは「COKE ON」という名前がついており、なんと1,500万ダウンロードを突破しています。ドリンク購入時にこのアプリをかざすことでスタンプを貯められ、15個のスタンプを貯めると無料でドリンクが一本プレゼントされます。
このドリンクチケットは自分で使うことも、友達にプレゼントもできます。若い世代を中心に高い人気を集めているアプリです。このアプリはコカ・コーラ社の知名度と自販機を使ったオフライン広告で集客に成功しています。
GU
ファッションブランドの「GU」は「ジーユーアプリ」という名前の公式アプリを運営しています。ジーユーアプリは会員証を表示できたり、チラシを表示できたりするほか、近場にある店舗の検索や会員向けクーポンの利用など、GUのユーザーであればダウンロードすることでお得になる機能がたくさんあります。
また、自身のコーディネートを投稿してSNS感覚で共有できるサービスも搭載されており、他のユーザーの投稿を参考に買い物を楽しめるようになっています。
ジーユーアプリのプロモーションが成功した要因として、全店舗が一体となって認知拡大に力を入れたこと、SNSを使って口コミを集めたことが挙げられます。
URL:https://www.gu-japan.com/jp/sp/
メルカリ(https://www.mercari.com/jp/)
「メルカリ」は、アプリを使ったC2Cプラットフォームです。メルカリにとってアプリは、単に質の高い顧客体験を提供するといったレベルを超えた重要性を持ちます。積極的なプロモーションを行った結果、メルカリアプリのダウンロード数は、2013年の100万件から2018年の7,100万件まで、爆発的に増大しました。
F1層(20〜34歳までの女性)にターゲットを絞って人気のあるテレビタレントを起用し、「フリマアプリ」としての基本的な機能を訴求した後、タレントを起用しないCMを作り、アプリで具体的にできることを明朗かつポップな映像によって表現しました。その後、2017年に、当時AKB48に在籍していた小嶋陽菜さんを起用したCMを作ります。これによって、新規顧客の獲得と既存顧客の活性化に成功しました。
JAL(https://www.jal.co.jp/)
JALの提供している「JALアプリ」は国内線・国際線の空席照会や予約などができるアプリです。このJALアプリをダウンロードすると、抽選で「JAL国内線往復航空券」が当たるというキャンペーンを実施し、プロモーションに役立てました。
これにより、アプリをインストールしようか迷っている層へダウンロードを促すと同時に、このキャンペーンはすでにアプリを利用しているユーザーも対象としていたため、アプリの継続利用にも効果的であったと言えます。
アプリにプロモーションが必須な理由
まず、なぜアプリのプロモーションが必要なのかを考えてみましょう。
ダウンロードというハードルがある
アプリを使ってもらうためには、最初にダウンロード(DL)してもらわなければなりません。アプリによって顧客との関係性を構築するには、まずユーザー側にこのハードルを超えてもらう必要があります。
2017年の、ある1か月間に新しくリリースされたアプリだけでも、App StoreとGoogle Playを合わせて約20万本と言われています。その一方で、日本人が持っているアプリは平均80個であり、実際に使っているのは25個です。このように、需要に対して供給過多な状況となっており、競争がとても激しいので、口コミによる利用者増加を待つのではなく、リーチするべきユーザー像を明確化したうえでのプロモーション戦略が必要です。
アクティブユーザー数がマーケティングの成功を左右する
わざわざアプリをダウンロードしてくれるユーザーは企業のファンです。そのため、アプリユーザーと、ブラウザから企業のサイトやECサイトを閲覧しているユーザーとでは、思考や行動が異なります。アプリユーザーの方が、訪問頻度やお店に来る回数が多いのです。そのため、マーケティング施策としてアプリを使う場合は、アプリのMAU(Monthly Active Users=月当たりのアクティブユーザー数)をいかに増加させるかが重要になります。アクティブユーザー数を増やす施策については「アプリのダウンロード数・アクティブユーザー数を伸ばす施策とは?」で詳述していますが、アクティブ率アップの前に、母数となるダウンロード数を増やす必要があるのです。
アプリ自体の魅力を高めることも重要
ここまでは、アプリプロモーション・宣伝のための方法や事例をご紹介してきました。アプリのプロモーションにはさまざまな方法があり、それぞれに工夫の余地があることがおわかりいただけたかと思います。
しかし、忘れてはいけないのは「アプリ自体の品質」です。何とかアプリをリリースしたものの、アップデートが疎かになっている、必要な機能が搭載されていない、など改善ポイントは明確なのに、プロモーションだけに力を入れているようでは本末転倒です。
また、魅力的なキャンペーンを実施しても、肝心のアプリのクオリティが伴っていなければ、ユーザーはアプリを継続して使いませんし、良い評価をつけてくれません。
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