ASOとは? アプリのダウンロード数が増えない悩みを解決

モバイルマーケティングに欠かせないツールとなったスマートフォン・アプリ。しかし、なかなかダウンロード数が伸びないと悩んでいる方も多いかと思います。

そこで大事になるのが、アプリストア内で検索結果の上位に自社アプリを表示させる施策、「ASO」です。今回は、「ASO」によるアプリダウンロード数の伸ばし方をご紹介します。

ASOとは?

ASO(App Store Optimization)は「アプリストアの最適化」のこと。

つまり、「自社のアプリをアプリストアの検索結果の上位に表示させることで、ユーザーの認知を高め、ダウンロードを促すための手法」を意味します。

アプリをつくって公開しただけでは、なかなかダウンロードの数が増えない。ASOが必要となった背景には、このような悩みがあります。まずはダウンロード数が伸びない原因について見てみましょう。

なぜアプリのダウンロード数は伸びない?

アプリのダウンロードの伸び悩みの背景には、スマートフォンの普及が一段落しつつあることがあります。総務省の「平成30年通信利用動向調査(PDF)」によると、2018年(平成30年)のスマートフォンの世帯普及率は79.2%に達しています。これまでは、スマホユーザーの新規増加と比例するように、アプリのダウンロード数も順調に増加してきたのが、ここに来て「追い風」を失った格好になっています。

また、競合の存在も無視できません。調査会社のニールセンデジタルの調査によると、2017年7月時点で、毎日利用するアプリは6.2個、月1回以上利用するものは29.9個でした。その後の2018年の調査では、毎日利用するアプリ数は8.0個、月1回以上利用のアプリは30.8個と、さほど増加していません。一方、世の中のアプリの新規投入は増えているので、競争はますます厳しくなっていると言えるのです。

ユーザーはどこでアプリの存在を知るのか?

手っ取り早くダウンロード数を伸ばす手段としては、ウェブ上での広告が思いつくかもしれません。ところが、アプリを認知したチャネルを調べたForresterの調査結果によると、「アプリストアで検索した」が26%でもっとも多い結果になりました。一方「メールによるプロモーション」は10%にとどまっています。「アプリストアでの検索にヒットすることが、ダウンロードの可能性を高める重要な方法」と言えそうです。

ASOが注目されている理由がお分りいただけたでしょうか?

ASOの取組み方法

それでは、ASOの実際の運用方法について見ていきましょう。

ASOの2大要素

ASOは、大きく次の2つの施策により成り立っています。

  • SEO(Search Engine Optimization):アプリのタイトルや説明文をアプリストアに最適化することで、狙ったキーワードでの検索で上位に表示するための施策となります。施策の結果を評価する指標は紹介ページのインプレッション数やCTR(クリック率)になります。
  • CRO(Conversion Rate Optimization):アプリを説明する詳細ページやスクリーンショットによって、ダウンロードしてもらう確率を高める施策です。ユーザーに、いかにダウンロードしたいと思ってもらうかが重要です。評価の指標はDL率(CVR)となります。

それぞれ見ていきましょう。

SEO 〜アプリストアでの順位を決める要素とは?

デジタルマーケティングを担当されている方であれば、SEOはGoogleの検索結果で上位表示を狙う施策としておなじみかもしれません。Googleの検索結果と、アプリストアでのそれとの共通点として、ほとんどのクリックは上位に表示されたものに集中するということが挙げられます。アプリストアでは、表示順位が4位以下の場合、クリック率は1%以下となると言われています。そのため、狙ったキーワードで、上位3位以内に入ることが目標となります。

上位表示の決め手となる要素としては、下記が挙げられます。

  • アプリタイトル:一目でわかるか、他のアプリと似ていないオリジナリティがあるか
  • サブタイトル:アプリの内容を簡潔な言葉で表現できているか
  • アイコン:シンプルでわかりやすいか
  • キーワード:ターゲットが検索に使いそうな単語が選ばれているか
  • スクリーンショット:アプリの内容や、利用したときのイメージが伝わるか
  • 説明文:機能や特徴などが魅力的に表現されているか

AppleStoreとGooglePay Storeの違い

AppleStoreとGooglePay Storeでは、SEOのコツが少し異なります。iOSではアプリ名や説明文内で同じキーワードを繰り返しても、順位に影響することがほとんどないという特性を持っています。一方、GooglePay Storeではそれが順位に影響することもあります。プラットフォームの違いについて意識しながら、SEO対策をしていく必要があります。両者が重視するポイントをまとめました。

Apple Store Google Pay Store
アプリタイトル/名称
サブタイトル
アイコン
キーワード
説明文
スクリーンショット
カテゴリ
カスタマーレビュー
多言語対応による説明
評価や口コミ、DL数などの総合評価

CRO〜魅力を伝えてダウンロードしてもらう

せっかくSEO対策の結果、アプリストアの検索で上位になったとしても、ダウンロードしてもらえなければ意味がありません。詳細ページでアプリの魅力を伝える必要があります。これがCROです。CROが成功したかどうかは、前述の通り、DL率(CVR)で計測します。

DL率=DL件数÷詳細ページアクセス件数×100(%)

詳細ページの表現を変えた結果、DL率が上昇したかをチェックしましょう。ここでの結果が、アプリによる収益にも影響してきます。ASOというとストア検索で上位に表示させることばかりを意識しがちですが、CRO要素でしっかりとダウンロードまでフォローする必要があるのです。

ASOと合わせて実践したいダウンロード促進施策

アプリのダウンロードを促す各種の販促手法についても整理しておきます。これらの施策と組み合わせてASOを行うことで、アプリマーケティングの成功確率を高めることができます。

いますぐ無料でできる7つのダウンロード促進手法

  • 自社Webサイト:商品ページ、ブログ等から告知をします。文字数の制限がなく、詳細な説明や操作方法などを深く伝えることができます。
  • 自社ECサイト:アプリはECサイトでのショッピングでの使いやすさを高めることができます。ECで使える特典を訴求したバナーを設置することで、ダウンロード数を伸ばすだけでなく、売り上げにも貢献します。
  • SNS:拡散力があるのがSNSの魅力です。話題になるアプリならば、口コミで拡大しDL数が伸びます。
  • メルマガ:メルマガ会員は自社のファンなので、アプリのダウンロードの可能性が高いです。定期発信しているメルマガの他、リリースを知らせる特別配信も忘れずに行うようにしましょう。
  • レビューサイトへの掲載:魅力が伝えられて掲載されれば、認知の拡大やダウンロードにつながります。ターゲットに近い利用者が多いサイトを選ぶのがポイント。
  • 自社の紙メディアでの告知:パンフレットやカタログ等が代表的。ハガキや名刺の裏、商品のラベルなども含め、QRコードが設置できる場所がないか考えましょう。
  • 実店舗:もっとも強力なチャネルとなるのが、実店舗です。対面でのコミュニケーションができるので、カタログ等を渡すときにQRコードを示したりし、ダウンロードの動機付けを強めることも可能。

以上、広告出稿ではなく、自社のチャネルを活用して無料で行える施策をご紹介しました。ダウンロード促進は「やりきる」ことが大切。自社のチャネルをフル活用したうえで、リスティングなどの予算をかけたWeb広告を検討しましょう。

早めに着手し、ASOのノウハウを貯めよう

ダウンロードを高める施策として期待されるASO。しかし、実はまだ日本ではそれほど一般化していません。SEOもCROも、試行錯誤の積み重ねにより、精度が上がっていきます。プラットフォームの動向を常に追いかけながら、経験を蓄積することをおすすめします。アプリストア上での順位をこれまで意識したことがなかった、という方は、ぜひこれを機にASOに取り組んでみてはいかがでしょうか。