スマートフォンアプリのダウンロード数が伸びない場合の改善策として、。アプリストア上の評価・レビューの重要性は高まっている時代。早急な対策が求められる。
そこでアプリストアのレビューにフォーカスして、なぜ重要視されているのか、どうやって対策すべきかについて知っておきたい情報をまとめた。なお、2018年にiOSがバージョン11.3になってからは、レビュー機能にも変更が加えられている。影響も大きいため、変更点についてもチェックしておこう。
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目次
7割以上の人がダウンロード前にアプリストアのレビューを読む
アメリカのApptentive社が行った調査によると、約80％のユーザーがアプリをダウンロードする前に1件以上のレビューを読んでいる。
さらに同社の調査によれば、アプリストアにある5段階の平均値が高ければ高いほどダウンロードしようと考えるユーザーの割合が高い、という結果もある。（星が5つの場合はなんと100％）
出典：https://go.apptentive.com/RatingsReviews.html
上記はアメリカでの調査だが、日本国内での調査でもアプリストアのレビューに大きな影響力があることを示すデータもある。セガゲームススタイル研究所が2016年に行った調査では、「アプリをダウンロードする時に参考にする情報は何ですか？」という質問をしたところ、以下の結果となった。
1位 ストア上での評価 39.1％
2位 ストア上でのレビュー・書き込み内容 38.7％
3位 友人・知人・家族の評判・クチコミ 37.6％
4位 ストア上でのアプリ説明文 36.3％
5位 ストア上での順位・ランキング 35.6%
出典：https://gamestyle.sega-net.com/data/detail/data-034201.html
（※上位5件のみ抜粋）
つまりアプリストア上の評価・レビューが、友人知人の評判より影響力がある。こうしたデータを見ると、アプリレビューでよい評価を得るための対策が不可欠であることがわかる。
iOS11.3から、レビューの並び替え機能が搭載
なお2018年にiOSが11.3へバージョンアップした際、App Storeのレビュー表示にて並び替え機能が追加されている。「参考になった」「高評価」「低評価」「最新」という4項目で、ユーザー側でレビューの表示順を変えられるようになった。
見やすくなったことで、アプリのダウンロード前にレビュー内容を詳しくチェックする人が増えるだろう。さらにアプリストアのレビューが影響力を増していると言えそうだ。
アプリストアのレビューの評価を上げるためにできること
まずは、アプリストアにある低評価のレビューへの対応からはじめよう。使いにくい、不安定といった低評価が表示されれば、ネガティブな印象を他のユーザーにも与えてしまう。もちろんレビュー対策だけではなく、常にアプリの機能改善を図っていくことはアプリ運営にとって欠かせないタスクだ。
低いレビューの意見や要望に対応できたら、高評価のレビューをもらうためにユーザーへレビューを依頼しよう。ただしレビュー依頼は対象者とタイミングを見計らうのがポイント。できるだけよい評価をもらうためにも、ロイヤリティの高いユーザーへ、あまり邪魔にならないように慎重にタイミングを見て依頼したいところだ。
ユーザーレビューへの返信で気をつけたい3つのポイント
iOSでは2017年3月にユーザーからのレビューへ返信できるようになり、現在はiOS、Androidともにレビューへの返信が可能になった。返信内容は公開されるため、うまく対応できればアプリストアの評価を変えるきっかけになるかもしれない。そこで、おさえておきたいレビュー返信対応のポイントを2つ紹介しよう。
（1）AppleまたはGoogleが用意したガイドラインを読んでおく
Apple（https://developer.apple.com/app-store/ratings-and-reviews/ ）※英語版Google（https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/138230?hl=ja ）
まずは基本となる各OSのアプリレビュー返信ガイドラインに目を通しておこう。
（2）ユーザーサポートと同じ体制・ポリシーで対応する
返信する担当者によって返信タイミングや内容にバラつきがあるのはNG。とはいえ全て同じ文章で返信するのも、自動返信のような印象で誠実さに欠けるため避けたい。基本的にはユーザーサポートと同じ体制・ポリシーで運用できればスムーズだろう。
