シニアマーケティングにモバイルアプリが実は有効?その理由とは

モバイルアプリを使ったマーケティングといえば、10代・20代の若年層向けというイメージが強い。しかし「中高年やシニアはそもそもスマホを使わない」という常識は、もはや過去のもの。実際に40代・50代はもちろん、60代以上をターゲットにしたモバイルアプリマーケティング事例も出てきている。

そこでシニアのスマホ利用状況を解説するとともに、実際にこうした年代向けにモバイルアプリマーケティングに取り組んでいる事例を紹介しよう。成功しているアプリを見ると、年代にあわせたコツがあることがわかる。

中高年やシニアのスマートフォン利用状況に大きな変化

中高年やシニアユーザーはそもそもスマートフォン所有者が少ないのでは?と考える人も多いだろう。2017年におこなわれた年代別スマートフォン利用率調査した結果によると、以下のようになっている。

スマートフォン利用率
2016年 2017年
40代 74.5% 84.0%
50代 62.5% 71.5%
60代 47.0% 55.0%

出典:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1654.html

なお10~30代のスマートフォン利用率は、2017年ほぼ90%。若年層と比べると、確かに中高年やシニアのスマートフォン利用率は高いとは言えない。

しかし40代以上はいずれも、前年よりスマートフォン利用率が8~9%も伸びている点に注目したい。これからもスマートフォン利用率は急速に増える可能性が高い、と考えるのが自然だ。

中高年・シニア向けモバイルアプリ事例

ダスキンのケースでは、BtoBアプリを検討する際に、「年配ユーザーが多くスマホ利用者は少ないのでは」という反対意見が社内に多かったという。

しかし独自に対象者を調査したところ、スマホ利用率はほぼ100%ということが判明。アプリの提供に踏み切ることができた。「中高年やシニアはスマートフォンを使っていない」という思い込みは、避けたほうがよいだろう。

ダスキンのアプリ事例は以下のページで詳しく紹介
参考 本部と加盟店のアナログな伝言ゲームを解消年間数千万円の会議費用をゼロに - ダスキンYappli(ヤプリ)

アプリをリリースしてみたら意外と中高年利用も多かった、というケースもある。スポーツ用品販売を手掛けるアルペンの事例。アルペンが公式アプリを提供したところ、中高年の利用が多いゴルフコンテンツの人気が高いことが判明。アプリは若年層の利用者が多いという予想に反し、中高年の取り込みにも成功したという。

アルペンのアプリ事例は以下のページで詳しく紹介
参考 アプリ導入で「店頭とWebの壁」を解消。顧客のロイヤリティ向上に貢献 - アルペンYappli(ヤプリ)

40代以上女性をターゲットにしたアパレルブランドDoCLASSEも中高年向けにアプリマーケティングを展開している。

DoCLASSEの場合、ターゲットの年代にあわせ新聞広告による販促がメインだったため、ECより電話・FAXでの受注が多い特徴があった。

しかし今後を見据えてECに本腰を入れるため、アプリの提供を開始。実際には従来のユーザーである40代以上の女性にもアプリは受け入れられた。またアプリによって、30代など新たなユーザーへのアプローチにも成功。アプリによって想定していた以上にEC売上がアップしたそうだ。

DoCLASSEのアプリ事例は以下のページで詳しく紹介
参考 「ちょっとしたお声がけ」で非購入者とつながる店舗起点のオムニアプリ戦略 - ドゥクラッセYappli(ヤプリ)

中高年やシニア向けアプリで成功するには?

DoCLASSEの事例では、店頭のQRコードを用意したもののアプリダウンロード数はイマイチ伸びなかったという。しかし電話をかけるとSMSでアプリ誘導のURLを返す施策でダウンロード数は向上。

つまりアプリ機能やダウンロード施策などは、なるべくシンプルで年代にあわせた機能が求められることがよくわかる。

スマホ利用率は各年代で増えているものの、特に中高年やシニアではスマートフォンの使いこなしスキルは、まだバラつきがあるようだ。中高年やシニアに向けたアプリマーケティングを仕掛ける場合、機能や画面UIは特に意識すべきポイントと言える。