ヤプリ エグゼクティブ・スペシャリストの伴です、今GroceryShop2023の参加でアメリカ、ラスベガスに来ています。GroceryShopはその名の通りグロッサリー(※)に特化した小売のイベントです。
(※)グロッサリー(grocery)とは、中食主体の食料品・生活雑貨・日用品などを総称する言葉、また、転じて食料雑貨店のことである。
今はちょうど3日間のうち2日目が終わったタイミングで書いています。
今回のイベントのテーマは以下5つです。
1、統一されたショッピング体験:オムニチャネルからユニファイドコマースへの変化は最近のホットコンテンツですね。企業目線で用意したオムニチャネルをユーザーがどのように使いこなしているか、その投資は利益を生むものなのか、デジタル投資の見直しと改善が各社で行われています。
参考:
2、ゲームチェンジと将来性:人工知能(AI)、生成型AI、自動化などの高度な技術の採用を軸にさらなるデータドリブンなワークフローが求められています。
3、あらたな成長機会:顧客の変化への対応です。特にサスティナビリティや健康志向は、ブランドや小売業者に大きな課題を与えながらも大きな成長機会となっています。
4、Win-Winの関係:小売業者とサプライヤーの協力体制の変化です。PBの進化、D2Cの卸化が進む中でリテールメディアにさらなる注目が集まっています。
5、組織の進化:不確実性への適応性と継続的な学習の文化が成功を促進します。イノベーションの環境を育み、従業員に力を与え、顧客中心であるために、パーパスをを軸とした改革が進められています。
今回は速報として特に多く語られている生成型AIについて共有します。
生成型AIと聞くと少し難しいイメージですが、主な使い方は以下3つです。
①情報処理などで従業員の業務を助ける、従業員サポート
②自然な受け答えのチャットボットなど顧客対応をする顧客体験の向上
③画像や動画の加工デジタレントなどクリエーティブを生成するもの
GroceryShopでは毎年スタートアップのピッチコンテストが行われるのですが今年優勝したのは、食料品小売業者向けのAIによる需要予測企業Guacでした。
Guacは食品廃棄物の削減し、棚有効活用、手動発注ミスの削減のために需要予測し発注作業を代行してくれるAIです。
登壇したGuac(https://www.tryguac.co)共同祖業者のEuro Wang氏は、「在庫歪曲によるコストは年間収益の7.0%に相当する。その在庫歪曲の26.0%は悪い需要予測システムによるものだ」と指摘し、需要予測を最適化するために、犯罪変数などを含む何百もの消費者および外部変数を加え、これを変えると言います。
これにより33.0%の食品廃棄物削減、25.0%のマージン増加を産み、「98.0%の予測精度」を持つと言います。
※トロフィーを受け取るGuacの共同創設者兼CEO Euro Wang氏(中央)
生成型AIの活用もリアリティが増しており、今後活用する企業も増えてきそうですね。
これにより食品ロスと販売機会ロスが、少しでもなくなれば企業利益と地球環境に良い影響があたえられそうですね。
他のテーマは次回以降ご紹介しますのでお待ちください。