UGCとは? メリットやマーケティングへの活用方法、インスタを使った事例

近年SNSの普及や動画投稿が身近になってきたことにより、マーケティングを行う際のUGCの活用が重要視されています。
本記事では、UGCとはなにか、マーケティングにおける重要性や効果(メリット)を紹介します。
さらに、実際にUGCを効果的に取り入れる際の注意点、成功させるコツなども解説していきます。

UGC(User Generated Content)とはユーザーが作るコンテンツのこと

UGCとは正式名称をUser Generated Contentといい、企業が作ったコンテンツではなく、自社のユーザー(消費者)によって作成されたコンテンツのことです。
オンライン上でのコミュニケーションを活性化し、消費者と企業やブランド、他のユーザーとの関係を深める際に役立ちます。 UGCの例として、SNSでの投稿や共有、ブログやウェブサイトでのレビューや評価、オンラインストアでの製品レビューや評価などが挙げられます。ユーザーによる投稿が結果として商品・サービスの宣伝となっているのが、UGCの特徴とも言えるでしょう。

CGM(Consumer Generated Media)との違い

UGCとCGMはよく似ているので混同されてしまいがちですが、微妙な違いがあります。
UGCはユーザーがオンラインのプラットフォーム上で作成したコンテンツを指します。 それに対してCGMは、消費者が生成したメディア全般のことを指します。 つまり、ユーザーによって作成されたコンテンツがUGCで、そのコンテンツによって生成されたメディアがCGMであり、UGCはCGMの一部です。 両者の違いは「コンテンツ」と「メディア」の部分です。CGMの例としては、クックパッドやアットコスメ、Yahoo知恵袋などが該当します。

UGCの具体例

それでは実際に、UGCが私達の生活にどのように取り入れられているか具体例を解説していきます。

消費者のレビュー

消費者のレビューはUGCの一種であり、製品やサービスに対して向けられる消費者の感想や評価のことを指します。オンラインショッピングや製品比較サイト、飲食店・旅行サイトなど、様々な場面で消費者レビューを見ることができます。 UGCマーケティングにおいて消費者のレビューは、貴重なコンテンツとなります。なぜなら、消費者が商品を検討する際、レビュー評価は購買意欲に大きく関わってくるからです。 具体的にどのようなものかを挙げると、下記のとおりです。

・楽天やAmazonなどECサイトでの商品レビュー

・通販サイトでのお客様の声

・インスタグラムで投稿された商品の口コミ

・Twitterに投稿された商品レビュー

・飲食店を探すときの食べログのレビュー

・旅行先を探すときのトリップアドバイザーのレビュー

・本を探すときのAmazonの商品レビュー

全て消費者が目にしたことがあるものが多く、非常に身近な存在であることが分かります。 購入を検討する際、あまりに口コミの評価が低い場合は買うのを控えたり、逆に評価が高い場合は購入促進につながります。 消費者のレビューは、UGCの中でも特に重要視されるものであり、ユーザーが自発的に製品やサービスについて自身の意見を投稿することで、消費者と企業のコミュニケーションを促進する貴重な役割があります。

商品のSNS投稿

消費者が購入した商品や使用した商品を、写真や動画などのコンテンツとしてSNSに投稿することもUGCの一種です。 同じ消費者の立場である人が、実際の使用感や着用感などを投稿することで、よりユーザーに商品の使い勝手や特徴をリアルに感じてもらえます。 特に、商品が発売直後などのために世の中でまだ知られていない場合は、より多くのユーザーに知ってもらうためにUGCの活用がとても効果的です。 具体的な施策は、下記のような方法です。

・美容アカウントを持つインフルエンサーが、化粧品や美容関連商品を紹介

・有名人が衣装や私服として着用したものをSNSに投稿

このように、有名人やインフルエンサーはフォロワー数が多いため、SNSで商品の投稿をすることで知名度を効率よく高めることができます。 商品の投稿はSNS上での拡散力が高く、UGCの中でも特に注目される傾向にあります。 ただし、消費者が自発的に投稿するため企業側がコントロールできないという一面もあり、リスクを伴う可能性もあるので注意が必要です。

商品を使用したアレンジレシピ投稿

食品会社の場合、消費者がアレンジレシピを個人のSNSに投稿することで、商品の認知拡大につながっていきます。 商品を使用したアレンジレシピ投稿は、消費者が購入した商品の新しい使用方法が見つかる有益な情報源となります。 消費者側も多くの人の投稿を見ることにより様々なアレンジ方法を知ることができて、商品の購買意欲につながるでしょう。
また、商品をまだ試した事がない人へ対しても「自分も試してみたい」と思わせることができます。 企業としても商品の拡散につながり、商品の知名度が上がるのはもちろん、自社では思いつかなかったアレンジ方法などを知ることで、新商品開発のきっかけにもなり得ます。 商品を使用したアレンジレシピ投稿は、このように消費者・企業双方にとってメリットが大きい施策です。

UGCが注目されている背景

ここからは、具体的にUGCが注目されている背景について詳しく解説します。

SNS利用の普及

SNS(ソーシャルネットワークサービス)の普及により、誰でも簡単にインターネット上での情報発信やコミュニケーションができるようになりました。インスタグラムやTwitterは、今や誰もが活用するサービスです。 SNS上で消費者が自分たちの経験や意見を投稿したり、共有・配信したりすることが増え、UGCがより注目されるようになりました。 さらに感染症対策のため自宅で過ごす時間が増えた際には、実際のコミュニケーションが制限された事もあり、SNSなどインターネット上でのコミュニケーションを利用する人がより多くなるきっかけにもなりました。 このようなSNS利用者数の増加がUGCが注目されている背景のひとつです。

広告への嫌悪

情報過多な昨今、消費者は日々多くの情報を吸収しています。そのため消費者は、企業からの広告や宣伝に対して以前よりも厳しい目を向けており、疑い深くなってきています。 その一方で、企業からの広告よりも、同じ目線である消費者が投稿した情報がより身近に感じ、信頼される傾向が高まっています。 YouTubeの普及によりテレビや新聞などのメディアでしか情報を取れなかった時代が終わり、より消費者に近く身近に感じられる人の活躍が目立つようになってきました。 そのような時代背景も、広告への嫌悪を助長させている要因のひとつです。より身近に感じられるリアルな声を、消費者が求めている傾向が加速しています。 よってUGCへの信頼性が重要視されるようになり、企業も信頼性を高めるためにUGCを活用する状況が定着しつつあります。

情報収集の需要の高まり

インターネットが当たり前の時代になり、消費者には日々新しい情報が入ってきます。自分が求めているものが、他の消費者はどのように感じているのかを知りたい人も多くいます。 特に昨今ではECサイトの普及により、実店舗に出向く機会が以前より大幅に減少し、インターネットを通じて商品を購入する機会が増えました。 しかしインターネットでの通販は便利である反面、商品を手に取ったり実際に見たりして確認することができません。 その不安を払拭するためには、UGCを利用する事が消費者にとって非常に有効です。他者の意見や感想は、商品を購入する際の重要な決め手となります。 このように、消費者にとって情報収集の需要の高まりが、UGCが注目を集める背景にあります。

UGCを活用するメリット

UGCは消費者にとって非常に身近であり、急速に注目を集めていることが分かりました。そんなUGCを活用するメリットを解説します。

消費者目線の信頼できるコンテンツができる

UGCを活用するメリットとして、消費者の目線に立った信頼できるコンテンツ作成が可能な点が挙げられます。 企業側のみで作成するコンテンツは、消費者にとって良い点のみを記載している可能性があります。消費者もその点を理解しており、企業側のみで作成されたコンテンツに対して高い信頼を向けることは難しいのが現状です。 反対にUGCは、消費者自身が実際に体験したことや知っていることに基づいて作成されているため、より「リアルな声」を聞くことができます。 実際に商品を体験したことがある人のリアルな情報発信は、消費者にとって信憑性の高い情報となり、同じ消費者目線の意見として信頼できるコンテンツになります。 また、インターネット上で投稿者からのフィードバックや消費者同士のコミュニケーションを行い、情報の正確性を確認することも可能です。 このように、UGCを活用することで、消費者の購買行動へと移行する大きな流れが期待できます。

制作コストを抑えられる

UGCを活用することで、コストを抑えることができることも大きなメリットです。 社内で新たにコンテンツを作成しようとすれば、費用はもちろん人的コストもかかってしまいます。 しかし消費者が作ってくれるコンテンツであるUGCを活用すれば、SNS上での共有が促進され、社内でコンテンツを制作するよりもコストを大幅に削減できます。 このように、費用と人的コストの両方を抑えられるUGCは、企業にとって大きなメリットとなります。

自社コンテンツのアイデアが浮かびやすい

UGCを確認・利用することで、自社の商品・サービスに関して企業が気付かなかった情報を得ることができます。 商品やサービスに関する良い点はより良い方向に進められ、悪い評価や問題などの指摘は即座に改善点へとつなげることができます。 結果的にどのような情報でも消費者のリアルな声になり、自社コンテンツの内容を充実させる上で欠かせないものとなります。 また、UGCは様々なユーザーによって作成されるため、多様性があります。多様性に富んだ情報を得ることで、さまざまな目線のユーザーの発信を獲得でき、自社コンテンツのアイデアが浮かびやすいでしょう。 毎回投稿の内容やネタを考える必要が無いことも、企業にとっては大きなメリットです。

消費者の記憶に残りやすい

UGCは一般的な広告と比べ、消費者にとって印象に残りやすい傾向があります。 例えば、全く自分に興味の無い広告が出てきた場合、多くの人にとってその広告の記憶はほとんど残らないでしょう。 しかし、UGCは自分の嗜好範囲内で目に入りやすいため、記憶に残りやすくなります。自分の好きなインフルエンサーや有名人が使っていたら、たとえ興味の無かった商品でも気になった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。 また、同じ悩みを抱えている人や知人、友人などの発信は、自然と印象に残りやすくなります。 このように、SNS上ではアルゴリズムを利用して、その商品に興味を持ってもらいやすいターゲットに絞って自動的にアプローチすることが可能になります。

UGCを活用したマーケティング手法

実際にUGCを活用したマーケティング手法の具体例を解説していきます。

インフルエンサーへの依頼

UGCを活用したマーケティングとして、インフルエンサーへの依頼はよく用いられる手法です。 多数のフォロワーを持つインフルエンサーに商品やサービスを使ってもらい、SNS上で紹介してもらえると、消費者の関心は一気に高まります。 しかし、インフルエンサーに依頼する際は、消費者に特定の商品やサービスについての宣伝と記載せずにレビュー評価をする「ステルスマーケティング」にならないよう、注意が必要です。消費者の信頼を失望させる原因になるので、口コミ効果を狙う場合でも、企業依頼であることや宣伝であることを明示することを忘れないようにしましょう。

ハッシュタグキャンペーン

SNSでハッシュタグを上手く活用することも、UGCを効果的に取り入れる手法のひとつです。 ハッシュタグと聞くとTwitterを連想する人が多いかもしれませんが、インスタグラムでの投稿でハッシュタグを活用する流れも定着してきています。 ハッシュタグを付けることで、ユーザーは調べたいキーワードを含む投稿を検索しやすくなります。 逆に、企業側はハッシュタグを付けることで投稿を目にしてもらえる可能性が高くなるため、両者にとって有益な機能です。 そんなハッシュタグを活用した例として、ハッシュタグキャンペーンを行う企業が増えています。ハッシュタグキャンペーンとは、企業が指定するハッシュタグで消費者が投稿を行うことです。

・カメラを販売する企業が、コンテスト形式でユーザーの優秀なコンテンツを選出し、ユーザーに対してリワードを与えるキャンペーン

・アパレル企業がアイテムを指定し、そのハッシュタグのついたアイテムを使ったコーディネートをユーザーに投稿してもらうキャンペーン

・良い投稿に選ばれれば、企業のアンバサダー起用となる可能性を秘めたキャンペーン

など、企業アカウントとしてもSNSであればフィードが充実したり、あらたにユーザーを獲得しやすくなったりと、マーケティングに効果的な施策です。 また、ユーザーとしても趣味を披露する場などが設けられたり、楽しみながら投稿できるキャンペーンも多く、参加するハードルが低いのも特徴です。

ユーザーの投稿をリツイート

UGCをより拡散させる際、フォロワーに共有したい投稿をリツイートする方法があります。 Twitterでは「リツイート」ですが、インスタグラムではこのことを「リポスト」や「リグラム」といいます。 facebookでのシェアと同じような機能です。 ユーザーが投稿したものを企業がリツイートすることにより、より多くの人の目にとまります。 また、UGCを公式アカウントでリツイートすることで、ユーザーにも喜ばれるでしょう。 投稿を見た人がさらに新たなUGCを生み出すこともあるので、マーケティング手法としては非常に有効です。 ただし、リツイートやリポストを行う際は投稿者主に許可を取る必要があるので、注意が必要です。

UGCを獲得するコツ

UGCを活用したマーケティングを行う際にUGCを獲得するコツについて解説します。

シェアしたくなるような取り組みをする

UGCを発生させるためには、消費者が思わずシェアしたくなるような取り組みを行うことが鍵となります。 人は喜んだり感動したときには、誰かとその感動を伝えたくなります。特に写真や動画で共有することで、自分が見たもの体験したものを、他の人にもその場の雰囲気や楽しさを伝えることができます。 SNS上で写真や動画をシェアしてもらうためには、一目で目を引くようなインパクトを与える必要があります。そのためには、誰かに自慢したくなるようなシーンを提供することが企業としては重要です。 まさに「インスタ映え」という言葉が定着しているように、消費者が思わず目を引くような取り組みを行っていくことが大切です。 海外では「開封体験」といい、箱を開ける動画のシェアが広がったことがあります。 これは商品ではなく印象に残る体験の一例ですが、このように体験をシェアしたいと思える商品・サービスの提供が、UGCを発生させる大事な施策です。

ユーザー参加型のキャンペーンを実施する

UGCの発生には、ユーザーが主体となってもらう必要があります。 ユーザーが集まればUGCが発生し、そのUGCが新たなユーザーにアプローチし、また次のユーザーがUGCを生み出してくれます。 そこで、ユーザーを増やすためには参加型のキャンペーンを実施することが効果的です。前述したハッシュタグキャンペーンのように、指定の投稿をすることで特典を与えるキャンペーンを行うと、効率よくUGCが発生します。 ユーザー側も特典がもらえると、投稿してみようという気持ちが芽生えます。 企業側はUGCを獲得でき、そのキャンペーンが盛り上がっていけば、さらにそのハッシュタグからユーザーへのアプローチが高まるという好循環が生まれます。

自社アカウントのフォロワーを増やすところから始める

まずは何といってもフォロワー数を増やすことが大事になります。 SNS上でUGCが生まれる要因は、フォロワー数が大いに関係してくることは言うまでもありません。フォロワー数が増えれば、UGCの投稿数が増加していくのは必然的です。 SNS上でフォロワー数を増やすには、インフルエンサーに依頼をしたり広告運用を行うことも有効です。 また、SNSごとにフォロワーが伸びやすいアルゴリズムがあります。そのアルゴリズムに沿って各SNSでの運用パターンも変わっていきますので、各SNSアルゴリズムや仕組みをよく知ることも重要です。

UGCを活用したマーケティングの事例

それではここから、UGCを活用したマーケティングの事例を解説していきます。

キヤノンマーケティングジャパングループ

キヤノンマーケティングジャパングループが発行するPR誌「C-magazine」で紹介された「ヤッホーブルーイング」。 ヤッホーブルーイングは「よなよなエール」「インドの青鬼」「水曜日のネコ」など、個性豊かなクラフトビールを世に送り出している会社です。 同社はファンを起点とし、UGCが自然発生するファンベースの活動を上手くマーケティングに活かしている事例です。 ファンとの関係性を健全に保つため、年2回の調査にはじまり、ファンのニーズを満たすことを目的としたいくつかのイベントを開催しています。 またファンの投稿を製品ページに組み込んだり、公式アカウントでリツイートしたりとUGCを多いに活用する取り組みも工夫しています。 このようにUGCを活用し、さまざまな活動を通してファンのブランドに対する熱量を常に把握することで、ファンとブランド間の熱量を保つことに成功しています。

出典元:https://cweb.canon.jp/cmag/feature/vol103/p2.html

サンヨー食品株式会社

サンヨー食品株式会社は、インスタグラムのハッシュタグを活用した事例です。 投稿する際に「 #サッポロ一番ひとてまレシピ 」とつけて投稿してもらうことで、UGC生成を促しています。 UGCを活用することで自社だけでは思いつかないようなレシピを発見することができ、企業のHPやコンテンツの充実につなげています。 さらに、有名な料理研究家やアイドルとのコラボレーションも取り入れながら、自社のファンではない層へのアプローチにもつなげています。 これらの施策により、新たなUGCを生み出すことに成功している例です。

出典元: https://www.instagram.com/sapporo1ban_jp/

株式会社アテニア

昔から「お客様の声」を大切にしてきた株式会社アテニアでは、モニプラファンブログというサービスを活用してUGCを生成する取り組みを行っています。 モニプラファンブログとは、インフルエンサーに商品を試してもらうのではなく、より一般の消費者に近い人にモニターになってもらい、その投稿を2次利用できるサービスです。 生成されたUGCはLPに掲載することもでき、SNS広告のバナーにも使用できます。 特にまだ認知度が低い商品やサービスは、このサービスを利用することでいち早く製品情報の拡散につながります。 UGCを生み出すには、まず一人でも多くの人に商品を知ってもらうことが更なるUGCを生み出すことに着目した例です。

出典元: https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/2019/attenir.html?utm_content=104074160&utm_medium=social&utm_source=facebook&hss_channel=fbp-265282237167094

株式会社DoCLASSE

ミドルエイジを対象としたアパレルブランド「DoCLASSE」。 まず、UGCが発生しやすいスマホで見やすいECサイトの改善に取り組み、続いてアプリも導入しました。インスタグラムでUGCを活用する前までは、単品購入者が多いことに問題を感じていました。 そこでUGCを活用し、インスタグラム上で「DoCLASSE」を普段から愛用している人の着こなしを投稿してもらうキャンペーンを実施しました。 スタッフでもなく普段からDoCLASSEの服が好きで着ている人の投稿を活用する事で、コーディネートの提案となり、複数の商品を購入してもらうことにつながりました。 UGCを利用して客単価をあげることに成功した事例です。

出典元:https://service.aainc.co.jp/product/letro/article/2019/doclasse.html

UGC活用の際の注意点

企業がUGC活用の際には特に注意すべき点が2点挙げられます。

1点目は、著作権の問題です。UGCをマーケティングに活用する際は、著作権を考慮しなければなりません。 UGCの著作権は、原則として作成したユーザーにあります。 商用に使用する場合は著作権違反につながるケースもあるため、UGCを投稿したユーザーの許可をとる事が前提です。特にリツイートやリポストをする際には注意が必要です。

2点目は、薬機法の問題です。 薬機法とは、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律です。 UGCは、マーケティング目的で使用する場合、薬事法に抵触していないかを確認する必要があります。 たとえ購入者から収集したレビューでも、薬機法に抵触した表現があった場合には、自社サイト内の公開やSNSでのクリエイティブの活用は禁止されています。UGCを活用する際には、十分注意しましょう。

インスタグラムのUGCが効果抜群な理由

UGCの効果が抜群に発揮できるのがインスタグラムです。 ICT総研のデータによると、9割以上の人がSNSやコミュニティサイト・アプリを利用しているというデータが発表されています。その中でもインスタグラム利用者は52.9%で、半数を超えています。 企業のマーケティングにインスタグラムを使用することは、もはや不可欠となってきています。 また、SNSを利用する目的として「仕事や趣味などの情報収集」という理由が最も多く、44%というデータもあります。 SNSで情報を収集する人が多い今、ユーザーにとってより多くの有益な情報を提供することがとても大切になります。

引用元:https://ictr.co.jp/report/20220517-2.html/

インスタグラムのUGCが効果抜群な理由について、さらに詳しく解説します。

潜在的ユーザーにもアプローチできる

インスタグラムのUGCは、潜在的ユーザーにも効果的にアプローチできます。 特に口コミは、消費者が自分の経験や意見を共有することで、潜在的ユーザーは実際の使用感や商品の特徴を知ることができます。 インスタグラムでは、ハッシュタグを使った検索や推奨アカウントなどにより、多くの人にコンテンツを見てもらうきっかけが多いことも潜在的ユーザーへアプローチしやすい理由のひとつです。そのため自社アカウントをフォローしていない人に対しても、認知が自然と広がっていきます。 UGCを作成した人のフォロワーは既存顧客と傾向が似ている可能性が高いため、潜在的ユーザーにも自然にアプローチできます。

企業を身近に感じる

インスタグラムでUGCを活用することで、ユーザーは企業を身近に感じることができます。 いつもSNSでフォローしている人が製品を使用していたら思わず使いたくなった、という経験があるユーザーは非常に多いです。 自分がフォローしているインフルエンサーや身近な人の投稿によって、自ら検索して情報を得るよりも、商品を身近に感じることができます。 また、UGCを通して消費者が企業に関する意見を直接やり取りすることによって、企業と消費者のコミュニケーションが自然と促進されていくことも、インスタグラムの特徴です。 さらに、企業はキャンペーンやイベントなどを開催することで、消費者と交流する機会を通じ、消費者と企業の関係を深めることができます。 このように、企業やブランドはインスタグラムでUGCを積極的に活用することで、消費者とのコミュニケーションを促進し、より良い商品やサービスを提供できます。

UGCのクオリティが高い

UGCの活用が企業で重要視されると共に、SNS上で活動するインフルエンサーが増え、競争率は高まる一方です。 競争率が高まった分、最近では一人一人のUGCのクオリティが上がってきています。 また、UGCはユーザー自身が作成するため、そのユーザーが興味を持っているトピックや分野に関するコンテンツを提供できます。そのため、専門性の高いアカウントも徐々に増えています。 このように、インスタグラムでは企業アカウントが投稿しても違和感がないようなハイクオリティのコンテンツを、ユーザーに提供できます。

UGC活用のおすすめツール

UGCの活用が企業のマーケティングにおいて欠かせないことについて解説をしました。 しかし、UGCの重要性は分かっていても、何をどのように運営するべきか迷われる企業やマーケティング担当者も多いのではないでしょうか そこで、UGCをより有効に活用するためのおすすめツールをご紹介します。

UGCクリエイティブ

【特徴】 UGCクリエイティブは、EC・D2C・単品通販特化型UGC活用ツールです。 企業毎に専任コンサルタントが付いて、改善提案から運用まで徹底的に支援してくれるのが特徴です。 UGCの生成から収集、掲載、分析、改善まで一気通貫で自動化が可能です。UGC毎の効果を検証し、どのUGCが成果に繋がっているかの分析までしてくれます。 ただUGCを発生させるだけでなく、さらに分析し改善してくれるので、UGCマーケティングを展開する上で強い味方になってくれるでしょう。

【機能】 ・UGC生成→収集→掲載→分析→改善まで
・効果測定、ABテスト(どのUGCが成果に繋がっているのか分析)
・分析結果を基に反応の良いUGCを上位に掲載

【料金】 初期費用10万円と月額費用のみ

出典元: https://ugc-creative.com/

OWNLY

【特徴】 OWNLYは、SNSキャンペーン施策の企画から実行までを支援してくれるマーケティングツールです。 SNSキャンペーンとUGC活用を一元管理してくれるのが特徴です。 UGCマーケティングとSNSキャンペーンを併せての運用が可能となり、効果的なプロモーションが期待できます。 OWNLYでは「UGC Studio」という機能を使うことによって、UGCマーケティングのPDCAを回すために重要な、UGC収集・選定、使用許諾から活用・分析まで、 ワンストップ、半自動的なサービスを可能にしています。

【機能】 ・SNSキャンペーン管理 ・スコア機能で人気投稿やインフルエンサーの発見
・#ハッシュタグや@メンションの付いたユーザー投稿の自動収集
・WEBサイトへの埋め込み表示 ・投稿の利用許諾管理

【料金】 スタンダードプラン:初期費用0円、月額費用10万円
プレミアムプラン:初期費用0円、月額費用30万円

出典元: https://www.ownly.jp/

Shuttlerock for EC

【特徴】 Shuttlerock for ECは、Twitterやインスタグラムなどを活用したマーケティング活動のキャンペーン設計から、 Web制作、SNS広告向け動画広告制作、キャンペーン運営事務局までSNSのマーケティング活用をトータルでサポートしてくれます。 TwitterやLineのインスタントウィン、レシートキャンペーンなどのキャンペーンのサポートを全面的に支援してくれます。 また、各種SNS投稿用の動画も短期間・低コストで制作してくれるのが特徴です。

【機能】 ・SNSキャンペーン支援
・キャンペーン事務局代行
・SNSアカウント運用
・クリエイティブ制作

【料金】 初期費用:要問い合わせ
月額利用料:要問い合わせ

出典元: https://www.shuttlerock.co.jp/

まとめ

UGCのメリットや活用方法について解説をしました。UGC活用がいかにマーケティングにおいて重要であるかを実感いただけたのではないでしょうか。 ぜひこの記事を参考にし、UGCマーケティングを効果的に取り入れ、自社のコンテンツの充実、また販売促進につながるきっかけにしてみてください。 また、関連してSNSマーケティングについて知りたい方は下記の記事をご覧下さい。

SNSマーケティングとは?主要SNSの特徴や実践方法、活用事例を紹介

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