クーポンだけじゃない!マクドナルドやスターバックスの事例に見る外食系アプリのトレンド

2017年に行われた調査によれば、クーポン利用者(紙・アプリ問わず)のうち、最も多く使われている店舗がファストフード(459%)だ。他にもファミリーレストランや居酒屋などでのクーポン利用が多く、外食系クーポン人気の高さがうかがえる。(※)某ニュースアプリがTVCMを使って外食系クーポンのPRに力を入れているのを、ご存知の方も多いだろう。

※出典:https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=22410

リピーターを増やすためにクーポンは重要な施策のひとつ。外食系企業でも独自にモバイルアプリを開発し、クーポン配布を行うケースが増えている。印刷したクーポンを配布するよりもコストが抑えられるなど、企業側のメリットも大きい。

ただし最近の外食系アプリはクーポンだけではなく、顧客との接点強化ツールとして活用するのがトレンドのようだ。そこで国内でもメジャーな3つの外食系アプリもとに、アプリの活用事例を紹介しよう。

(1)メルマガを廃止、情報発信をアプリに統一したマクドナルドのアプリ事例

ほぼ毎週クーポンを更新しているマクドナルドの公式アプリ。クーポンの種類も多く、アクティブユーザーも高いと言われている。

とはいえクーポン機能だけではなく、マクドナルドでは公式アプリを情報発信のメインツールと捉えている。2017LINEアカウントの停止に続き、メルマガも20186月をもって廃止。情報発信をアプリにシフトさせている。運用コストを抑える効果もあるが、アプリならクーポンと他の情報を組み合わせ、相乗効果が期待できる点も大きな理由ではないだろうか。

実際にマクドナルドではアプリを使った企画を進めている。例えば20188月には、期間限定でゲーム「ドラゴンクエスト」とのコラボを実施。アプリ内でゲームにチャレンジすると、特典がもらえるというキャンペーンだ。こうした企画でも告知・ゲーム・特典を全てアプリなら完結できる。

(2)アプリのロイヤリティプログラムで成功!スターバックスのアプリ事例

スターバックスでは、日本で2016年に公式アプリを提供開始。クーポンの配布はないがアプリでロイヤリティプログラムを提供し、成功している事例として注目されている。

スターバックスのロイヤリティプログラムは、会員登録したカードで決済する度にポイントが貯まる。スターバックス担当者は2017年のトークイベントにおいて、その効果を以下のように語っている。

当社のアプリは約180万ダウンロードでしたが、リワードプログラム開始後一ヶ月で50万ダウンロード増えました。またカードを使うとスターが付くので、カード利用頻度も増えています。会員数も増えてきたので、今後はより楽しく使っていただく演出を強化したいです。

※出典:「第2回「Yappli Summit 2017」」イベントレポート

さらにスターバックスのアプリでは決済も可能になっている。スターバックスでも顧客との接点をアプリに集約する動きが進んでいる。

(3)アプリで席の予約と待ち時間チェック機能を設けたスシローのアプリ事例

外食系アプリの中でも、席の予約機能をアプリに搭載して話題を集めたのが回転寿司のあきんどスシローだ。

スシローがもともと抱えていた課題が、混雑と待ち時間の長さに対するユーザーの不満。そこでアプリを使って予約できたり、待ち時間が確認できたりするシステムを構築した。アプリで予約をした際には、予約時間近くにプッシュ通知でお知らせするという機能も搭載。アプリの機能をフル活用してユーザビリティ向上につなげている。一方クーポン機能はなく、スシローが予約機能を重視していることがわかる。

アプリ予約機能は、実はユーザー側だけではなく企業側にメリットがあるという。アプリで予約をするにはユーザー登録が必要なため、アプリ経由の予約ならユーザー属性が把握できる。そのため予約や来店など行動データを詳しく分析できるというわけだ。

3社の事例を見ると、外食企業においてもアプリがマーケティングの重要な柱のひとつになっている状況がわかる。



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