アプリのプレスリリースの書き方を解説!知っておくべき4つのポイント

モバイルアプリの提供開始やバージョンアップなどのタイミングで、メディアに向けたプレスリリースの配信はもはや常識になりつつある。とはいえプレスリリースを出しても反響が少ない…ということも多いだろう。多数のアプリがプレスリリースを出す中、メディアに取り上げてもらうことが難しくなってきているのも事実。

アプリ担当者自身がプレスリリースの素案をまとめるという機会も多い。そこでアプリのプレスリリースを作成する際に、知っておくべき4つのポイントを紹介しよう。

(1)アプリ情報の詰め込みはNG!プレスリリースのボリュームをおさえているか

プレスリリースでよくある失敗が、情報を詰め込みすぎてボリュームが多くなりすぎるケース。プレスリリースを読むメディア側は、毎日膨大な数のリリースに目を通す必要がある。そのため長すぎるプレスリリースは読まれにくい。

まずは伝えたいアプリの情報を整理し、できるだけ簡潔にまとめたい。一般的なプレスリリースのボリュームは、A4用紙2枚程度におさまるぐらいと言われている。

(2)アプリユーザー以外の人でも、理解できる内容になっているか

長文のプレスリリースが多い一方で、説明が不足しているケースも。プレスリリースを読む側は業界やアプリに詳しい人とは限らない。そのため専門用語やアプリユーザーにしか通じないワードは、できるだけ避けたい。もしわかりづらいワードがあれば、解説を加えておくことをお忘れなく。

またテキストばかりになると、どうしても読みづらい。画像や図表も載せて、わかりやすくする工夫も検討しよう。

もしアプリと連動したリアルイベントを開催する場合は、日時や場所、参加予定者などの基本情報は必須だ。あわせてイベントの取材が可能かどうかも明記しておくと親切だろう。

(3)ニュース性の高いアプリのトピックが紹介されているか

メディアに取り上げてもらうためには、ニュース性も重要。例えばアプリの機能追加についてプレスリリースを出した際、他のアプリが導入済みの機能ならニュース性は低いと言える。これではプレスリリースを出しても、反響は少ないだろう。

例えばパルコが過去にアプリ関連で行ったプレスリリースでは、人工知能を使ったリコメンド機能や店内を歩くだけでコインが貯まる機能などを紹介。こうした他社にない新しい取り組みなら、多くのメディアで取り上げられる可能性が高いはずだ。

また、知名度の高い企業やブランドとのコラボレーションも、プレスリリースの訴求ポイント。「〇〇社とアプリの実証実験を共同で実施」「〇〇キャラクターやブランドとコラボしたキャンペーンを開催」といった内容は、プレスリリース効果が高いだろう。

こうした話題性・ニュース性とあわせて、アプリのプレスリリースでは、開発やリニューアルに至った背景も盛り込みたい要素。社会的背景があれば、プレスリリースのニュース性がより高まるからだ。

例えばユーザーのニーズに応えてアプリをリニューアルしたときは、レビュー記事やアンケート調査結果などを載せると説得力が増す。(アンケート結果をプレスリリースのメインにするパターンもある)自社が訴求したいことよりも、世の中が注目しそうなポイントか、という点を意識したい。

 (4)注目されやすいプレスリリースのタイトル・ビジュアルになっている?

プレスリリースで最も重要と言えるのがタイトルだ。最近ではWeb経由で一斉配信するプレスリリースサービスが主流だが、こうしたサービスでは一覧でタイトルしか表示されない。つまりタイトルでスルーされてしまうと、内容まで目を通す人はほぼいないことになる。

アプリのプレスリリースでは、例えば「1万ダウンロード達成!」というように実績など数字で載せる方法も多い。また、「業界初!アプリに〇〇機能を搭載」といったニュース性の高さをアピールできるタイトルなら、反響が期待できる。(ただし〇〇初と載せる場合は、エビデンスが必要だ)

リリース内容が一目でわかる画像(メインビジュアル)も用意しておくと訴求力アップにつながる。アプリのプレスリリースと言えば、アプリ画面のスクリーンショットが基本だろう。ただし画面だけ載せても、プレスリリースを読む側としては内容をイメージしづらい。スクリーンショットに訴求ポイントを追記するなどの工夫が必要だ。またアプリ画面ではなく、利用シーンのイメージ画像を載せる方法もある。

広告より少ないコストで配信できるプレスリリース。メディアに取り上げられれば大きなプロモーション効果が期待できる。紹介した4つのポイントはいずれもアプリのプレスリリースを行う上では基本ともいえるポイント。ここをおさえた上で積極的にプレスリリースを活用していこう。