アプリ開発費の予算、どうやって確保する?

アプリ開発を検討する上で、避けて通れないのが予算。開発業者の見積金額が想定以上に高く、アプリ開発をあきらめた…というケースもあるだろう。

特にネイティブアプリを独自開発(スクラッチ開発)する場合、見積額はどうしても高くなる。アプリでは、iOS版・Android版それぞれで開発・テストが必要という点も、予算が膨れ上がる理由のひとつ。さらにデザインなど開発以外のコストも見込んでおく必要がある。

アプリ開発の予算を組む際には、まずはアプリ開発にかかるコストの全体像を把握した上で計画を立てていこう。

独自開発(スクラッチ開発)では、どのようなコストを見込んでおくべきか?

まずは、一般的にアプリをスクラッチ開発する場合、見積もりとして出る代表的な項目をおさえておきたい。

・要件定義・システム設計
・プログラム開発
・デザイン
・テスト
・サーバなどの環境準備
・リリース対応(ストアへの申請手続き)
・進行管理

上記の通り、開発以外にもさまざまなコストがかかる点に注意。機能にもよるが、トータルで見積額が数百万〜数千万円レベルになることも。またスクラッチ開発であっても、リリース後の運用費もランニングコストとして見ておかなければならない。

アプリを独自開発ではなく、クラウドサービスなどのアプリ開発ツールを利用する場合はどうだろうか。ツールを使うとアプリの機能はあらかじめ用意されているものに限られるが、利用料に必要なコストがほぼまとまっている。そのため予算を把握しやすい。

アプリ開発にかかる予算の「数か年計画」を立てる

サイト制作なら会計上「広告宣伝費」として扱われるケースもあるが、アプリは基本的にソフトウェアの扱い。そのため減価償却が必要となるため、3か年または5か年で予算計画を立てておく必要があることを知っておこう。(アプリの種類によって減価償却の耐用年数は異なるため、経理や税務担当へ要確認)

スクラッチ開発では初期費用が高額になることが多く、まとまった予算の確保が必要だ。また運用費は、バージョンアップや改修などのタイミングが読みづらい。そのため予算計画を立てるには、時間をかけてシミュレーションする必要がある。アプリはトレンドの変化スピードが速く、不具合修正や新機能追加など迅速な対応が不可欠。その前提で予算を組んでおく必要がある。

一方アプリ開発ツールを使う場合は、初期費や運用費の料金体系が固定のケースが多く、予算計画を立てやすい。またスクラッチ開発と比べて初期費を抑えられるため、まずはスモールスタートしてから機能を拡充するという流れで進めやすい。

アプリ開発の予算が足りないときの対処法

課金アプリではなく販促用アプリを開発するときは、プロモーションの一環という位置づけだろう。そのため他の販促関連予算を見直し、アプリの予算に回す方法もある。例えばアプリにデジタルブック機能を設けることで、パンフレットの印刷コストを抑える事例も増えている。

またアプリ経由でどれだけ売上、利益を生み出しているのかを可視化することによって、追加予算を獲得する方法もあるだろう。ECであればアプリ経由の売上、店舗ならクーポンの利用回数等である程度、アプリの重要性を確認することができる。

どうしても予算が厳しい場合、特に中小企業であれば助成金・補助金を申請する方法もある。多くの自治体などで、ソフトウェア開発などの助成を行っているケースは多い。ただし申請期間が決まっていたりさまざまな適用条件があったりするため、事前にリサーチしておく必要がある。



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