アプリはブランディングに効果あり?アプリ制作事例で検証する

アプリ開発・制作を行う目的はさまざまだが、何をもって成功とするかは難しいところ。ECならアプリ経由の売上目標を掲げることもあるが、売上につながるまである程度時間がかかることも多い。そこでブランディング目的でアプリを活用する事例も出てきている。

ブランディングにアプリがどう役立つのか、疑問に思う人も多いはず。実際に取り組んでいるアプリ事例をもとに、ブランディングにつながるポイントを検証しよう。

なぜアプリでブランディング効果が期待できるのか

 ブランディングと言えば、さまざまなメディアへ広告を載せてまず露出を増やすというイメージがある。特に現在のデジタル広告分野では、ブランディング広告に注目が集まっている。ある調査によると「2018年にブランディング目的のデジタル広告費を増やす」という企業が4割以上もあるという結果が出ている。(※)。

※出典:http://www.netratings.co.jp/news_release/2018/02/Newsrelease20180221.html

ただしデジタル広告は幅広くリーチできるが、表示期間やスペースが限られるという課題もある。ブランドとして伝えたいことを、広告だけでは十分載せきれないことも多い。

そこでデジタル広告からアプリへ誘導するケースもある。アプリは一旦インストールすれば、スマートフォンを通じてユーザーと常に接点が持てるというのが強み。いつもユーザーのそばにあるスマートフォンを通じて、ブランドに関わる多くのコンテンツを提供できるわけだ。

アプリでブランディング効果を狙うために、必要な機能とは?

 実際にアプリをブランディングにつなげている事例のひとつが、アウトドアブランド「THE NORTH FACE」。THE NORTH FACEのアプリでは、店舗スタッフによるブログやコーディネートコンテンツを発信したり、実際に登山やキャンプをしている動画を公開したりと、ブランディングにつながるコンテンツを積極的にアプリで展開している。

アパレルブランドなどが提供するアプリで多く使われているのが、こうした写真や動画を使ったコーディネート系コンテンツ。なお、THE NORTH FACEのように現場の店舗スタッフがアプリ向けにユーザーへ直接情報を発信できる環境があれば、インナーブランディング(社内でのブランディング)にもつながるメリットもある。

THE NORTH FACEのアプリ事例はこちら

写真・動画だけではなく、ブランドコンセプトをまとめたカタログを制作して配布するところも多い。アプリにデジタルブック機能があれば、普段こうしたカタログを手にしないようなユーザーにもアプリを通じて配信できる。プッシュ通知などの機能と組み合わせれば、より効果的にユーザーにコンテンツを届けられるはずだ。

ある企業のように「スマホのホーム画面に自社ブランドのアプリアイコンが表示されているだけでも、ブランディング効果がある」という考え方もある。ユーザーが普段使うスマートフォンだからこそ、得られるブランディング効果は幅広い。

ブランディング目的でアプリを制作するときの注意点

 ブランディング目的でアプリを制作するときに、最も気がかりなのが効果測定。実際ブランディングにつながったかどうかを数値で正確に把握することは難しい。

ブランディングの効果測定では、ダウンロード数やアクティブ率などの指標がKPIになりうる。「ユーザーにリーチできた」「アクティブユーザーとの接点が持てた」という効果はある程度把握できるだろう。長期的にアプリのブランディング効果が売上につながっているかを見るには、解析ツールとアプリを連携して効果測定する方法もある。

いずれにせよブランディングのためにアプリを立ち上げるときは、あらかじめ目的とともにどういう数字を効果として見るか、明確にしておくのがポイントになるだろう。



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