アプリ開発後の動作検証が人手不足でできない…外部業者へ依頼するべきか

ゼロからアプリ開発を行うスクラッチ開発では、システムテストはアプリ開発会社が担当するケースが一般的だ。ただし発注側も検収のため、実機などで一通り動作検証をこなす必要がある。

とはいえ限られた社内リソースで動作検証を行うのは、意外と負担が大きい。アプリのバージョンアップごとにかかる動作検証の手間に悩む担当者も多いようだ。

そこで動作検証を外部に委託する2つの方法と、それぞれのメリット・デメリットをまとめた。あわせてアプリ開発環境を見直すためのポイントも紹介しよう。

外部業者へアプリの動作検証を依頼するメリット・デメリット

最近では、アプリ開発後の動作検証作業のみ請け負う業者も出てきている。動作検証にかかる作業が省けるメリットはあるものの、仕様の確認や動作検証項目の確認など、意外とやりとりに時間がかかるのも事実。また、当然ながらコストが発生するデメリットもある。iOSとAndroid、それぞれ複数のバージョンで動作検証を依頼すると数十万かかることも…。限られたアプリ開発の予算でやりくりするのに苦労することも多いだろう。

フリーランス(個人事業主)に動作検証を依頼するメリット・デメリット

コストを抑えるために、企業ではなく個人(フリーランス)に動作検証を依頼するという方法もある。個人のエンジニアが登録するクラウドソーシングサービスを使えば、オンラインですぐに発注が可能。外部業者へ依頼するよりも安価で依頼できることが多く、数万円の予算でも発注できる場合もある。また個人のため、スピーディーな対応が期待できる点もメリットと言えるだろう。

一方、クラウドソーシングの登録者はスキルも経験もさまざま。発注先として妥当か判断しづらいというデメリットがある。また、動作検証ではリリース前のアプリに関する情報を扱うため、情報漏洩リスクがある。秘密保持契約を締結しておくなどの対応はできるが、やはり業者(企業)に比べてリスクが高い点は気になるところだろう。

少ない社内リソースで、効率よくアプリの動作検証を行うには

そもそも少ない社内リソースの場合、動作検証だけではなく、スクラッチ開発そのものを見直すという方法もある。プログラム開発が不要なアプリ開発ツールを利用すれば、基本的にシステムレベルでのバグや不具合は対応済みだ。そのため動作検証の項目も大きく減らせるだろう。ただし自分で設定したリンクや画像についてはセルフチェックが必要だが、一般的なアプリ開発ツールにはプレビュー機能があるため、簡単に確認ができる。

実際にスクラッチ開発からアプリ開発ツールに切り替えて、リソース不足を解決した企業もある。例えばファッション通販ブランド「神戸レタス」のアプリ担当者は、以下のように述べている。

開発期間中にiOSのアップデートが行われて、その対応やバグの修正などに追われました。当社からも1名プロジェクトマネージャーを出していて、人的リソースもかかりましたね。
(中略)
コストが安く、しかもアップデートの対応や、プラットフォームとしての進化が期待できるサービスだと思い乗り換えを決定しました。

出典:「注目のファッションアプリが語るモバイルアプリ戦略」(Yappli)

スマートフォンはOS側のアップデートも頻繁なため、アプリ開発で動作検証にかかる手間は大きい。外部業者や個人に委託する方法もあるが、それぞれメリット・デメリットがありベストな方法を見つけるのは難しいだろう。この機会に開発体制を見直すタイミングかもしれない。

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