新卒採用アプリを提供する企業が増えている、その理由とは

新卒採用のため、独自にアプリを制作する企業が急増している。IT企業に限らず、アパレルや商社、コンサルティング会社など新卒採用アプリを立ち上げる企業は幅広い。新卒採用では、就職サイトや自社サイトでの情報発信が一般的だが、なぜ新卒採用に特化したアプリが必要なのか、気になる方も多いのではないだろうか。

そこで新卒採用アプリの制作を考えている方に向けて、新卒採用アプリが増えている背景や事例、新卒採用アプリを制作するメリットを紹介しよう。

学生の就職活動デバイスは、PCよりスマートフォンがメインという時代

新卒採用でターゲットとなる学生は、もはやPCよりスマートフォンに慣れている世代だ。就職情報サイト「キャリタス」の調査によると、就職活動中に大学生が利用するデバイスはスマートフォンが55%。この数字はPC(43%)よりも多く、もはやPCよりスマートフォンが就職活動のメインデバイスになっていることがわかる。(※1)つまり今新卒採用を考えるなら、スマートフォンに十分対応できていないと機会損失につながってしまう可能性が高い。

また、学生はスマートフォンを使ってコンテンツを見ているだけではない。就職情報サイト「マイナビ」の調査によると、2014年の時点ですでに学生の8割がスマートフォンでセミナーの予約や日程確認を行っている。(※2)つまり単純にWebページを見せるだけではなく、スマートフォンの機能とリンクしたアプリを制作する必要がある。この点もあえて新卒採用アプリを制作する理由のひとつとも考えられる。

※1:参考情報http://www.disc.co.jp/uploads/2017/11/Internet_App_201711.pdf
※2:参考情報https://www.mynavi.jp/news/2014/01/2015_13.html

GYAOやサマンサタバサなどで、アプリを通じた新卒採用が活発化

新卒採用アプリの制作事例として有名なのが、ヤフーグループのGYAO。GYAOでは2017年度の新卒採用からアプリを制作しているが、なんと学生のエントリーをアプリに一本化している。その結果応募総数は減ったものの、志望度の高い学生からのエントリーに絞られ歩留まりがアップしたという。また応募する学生は必ずアプリを利用するため、GYAOが伝えたい情報をアプリで確実に届けられるメリットも感じているそうだ。

アパレルブランドのサマンサタバサも、2019年度新卒採用からアプリを制作。やはり志望度の高い学生とのコミュニケーションを狙った戦略だが、ブランディングにつなげているのはアパレルならでは。社内の様子や社員紹介などのコンテンツを多めにして、アプリ全体のテイストもサマンサタバサらしい雰囲気に仕上げている。

新卒採用アプリを制作する3つのメリット

新卒採用アプリを制作するためには、まず具体的なメリットを把握しておきたい。そこで3つのポイントを紹介しよう。

1.プッシュ通知機能により、セミナーなどの連絡を確実に通知できる

アプリの利点である、プッシュ通知を活用する新卒採用アプリも多い。セミナーや採用日程などの情報をメールと比べて開封率の高いプッシュ通知を使って確実に伝えられるのがメリットだろう。また学生のプロフィールや採用フェーズにあわせてセグメントプッシュを行えば、より密度の高いコミュニケーションも可能になる。

2.会社案内などの資料をデジタルブック形式で配信できる

アプリのデジタルブック機能を利用して、会社案内などの資料をアプリ経由で学生に送るケースもある。企業にとっては印刷コストが削減できるメリットもあれば、修正や変更がまとめてできるという業務効率化にもつながる。

3.志望度の高い学生を囲い込みできる

紹介したGYAOやサマンサタバサの事例を見ると、あえてインストールが必要なアプリを使うことで志望度の高い学生とのつながりを重視していることがわかる。全体の応募数は従来よりも減るかもしれないが、母数が減ることでかえってひとりひとりの人物像がつかみやすくなるというメリットもあるようだ。



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