【現地からお届け】CES2024 速報「テクノロジーの進化で人が取り残されないために。」

ヤプリ エグゼクティブ・スペシャリストの伴です。
今年も1月9日から米国ラスベガスで開催されているCESに参加しています。

CESは世界最大の家電見本市&テクノロジーの祭典という事で世界各国から10万人以上来場しており、今年はコロナ禍から昨年まで出店をやめていた中国企業が復活したことで例年以上の盛り上がりを見せています。

今年のCESのテーマは「ALL ON」。
直訳が難しいですが、全ての事がここで起きるというニュアンスに加えて、全てのモノにAIが導入されるって言う方がしっくりくるぐらい今年のCESはAIや生成型AIで溢れています。

CESのセミナー会場、メインビジュアルも生成型AIで作成されています。

大きなポイントとしては、デジタルのインフラはまだまだ良くなる未来があると言う事、5Gから6Gや7Gへの進化、IOT(物のIT化)によるEdgeコンピューティングとセンシング技術の進化、Li-Fiなど新しい通信基盤によって環境が整うことでAIやロボティクスの更なる進化、クラウドデータの増加と処理スピードの進化、セキュリティの強化、これらの事が関係を持ちながら進化を続けていくという事ですね。

そんな中で、消費者への価値提供と、企業の進化や成長のバランスをとっていく必要がある、ここが最大の議論ポイントでした。消費者も、AIによってプライバシーの侵害や情報の真偽性、AIに任せることでの安全性そして仕事が失われる懸念が拭いきれていない状態ですよね。

つまり、インフラやテクノロジーの進化に人が取り残されないようにしなければいけないという事です。

3年ぶりにCESのキーノートに帰ってきた、世界最大の小売ウォルマートのCEOのダグ・マクミロン氏は今のウォルマートを「ピープル・リード・テック・パワード・オムニ・チャネル・リテーラー」と表現しました。

登壇するウォルマートCEOのダグ・マクミロン氏は高校生でトラックの荷詰めからはじめ
各部署の役員を経験した後に2014 年に 5 代目 CEO に就任した叩き上げのCEOです。

ウォルマートのロードマップを作る上で2つの可能性のある道があると言い、
1つ目は、テクノロジーを完全に優先させる道で、これはデータによって動かされ、ますますインテリジェントになるソフトウェアによって運営される合理的な会社です。

しかしテクノロジーは、関係する人々への配慮なしに合理化を進めていくでしょう。

もう1つの道は、テクノロジーの利点を追求し、その過程で人々に配慮する道です。
テクノロジーを人々に奉仕するために使うという道で、この道は人々がより効率的で楽しい方法で物事を決めていく事を可能とする道です。

ウォルマートが選択したのは後者で、テクノロジーのパワーをより良いキャリアを生み出す方法で構築する。
それがより良い顧客体験を作り、より強力なビジネスになると信じていると言いました。

人中心に意思決定をし、テクノロジーのパワーを活用するオムニチャネル小売「ピープル・リード・テック・パワード・オムニ・チャネル・リテーラー」の道を選び、その為にAIや生成型AI、ロボティクスも最大限に使うのです。

Aiをはじめとしたテクノロジーがあるのが当然になった現代社会で、企業が今後どのような形で、人とテクノロジーの共存を図っていくのかは、どの企業も考えていかなければならないテーマだと再認識させられました。

エグゼクティブスペシャリスト 伴 大二郎
小売業界においてCRMの重要性に着目。一貫してデータ活用の戦略立案やサービス開発に従事した後、2011年にオプト入社。マーケティングコンサルタントを経て、2015年よりマーケティング事業部部長として事業拡大に向けた組織作りに着手。マーケティングマネジメント部やOMO関連部門等々を立ち上げ、統括しながらエグゼクティブ・スペシャリストという立場から社内外への発信活動を行う。2021年6月、ヤプリに参画。

 

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CESでも注目された「人」。
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