【ShortNote】どこまでを自分たちの競合として考えるか、について最近考えています(3月6日配信分)

例えば何かしらの商品やサービスをPRするプロモーション企画を考える業務を担当していたとして、その商品に対するSNS上での世間の声を集めるために、ソーシャルリスニングツールの導入を検討するとします。
その時に、A社、B社、C社のツールを比較すると思いますが、実際はどのようなシチュエーションで比較するでしょうか。

A社を見てB社を見る途中くらいから、ちょっと疲れてきて、休憩がてら自分のSNSを何気なく見る。
そこでふと、気になっていた漫画やグルメに関する情報が流れてきて、ついそれを見てしまう。
その後、B社のサイトをもう一度見ようと思ったら、今度は急いで対応しなければならない業務があったことを思い出して、そちらに取り組む。

こうした日々の積み重ねで、結局、ソーシャルリスニングツールを検討することそのものがうやむやになってしまったり、比較できたにせよものすごく時間がかかってしまうということが少なからずあるのではないでしょうか。

個人的に、この場合のA社〜C社にとっての一番の脅威は、「検討者が何気なく見るSNS」、もっと言うと「SNSの中にある様々なコンテンツ」だと思っています。確かにツールがあれば便利ではあるものの、それがないならないなりに業務は回るものなので、血まなこになってツールを探し、比較している人の方がどちらかと言うと少数派なのではないでしょうか。ゆえに、「比較すること」自体の優先度が他のコンテンツによって下がる可能性も高く、結局A〜C社まるごと忘れられてしまうという…。

なので、どのようなツールにとっても、TwitterやYouTubeで流行っているエンタメ・トレンドコンテンツは、ある側面では競合関係なのだとしたら、その訴求方法も見直す必要が出てくるかもしれません。


※本記事は、yappliで配信をしているコラムメール「ShortNote」で配信をしたコラムを転載しております。

和泉真

大学卒業後、コピーライター/プランナー/クリエイティブディレクターとして複数の広告会社を経験。三越伊勢丹や東急ハンズ、東急百貨店やJINSなどの広告プロモーションやブランディング施策の企画・制作を担当。2021年にヤプリに入社し、マーケティング担当としてコンテンツマーケティングなどに取り組んでいる。