ヤプリ エグゼクティブ・スペシャリストの伴です。
今年も世界最大の家電+テクノロジーの祭典CESに行ってきました!
2017年から毎年通ってるCESですが(2021はコロナ禍でデジタル)毎年新しいテクノロジーで溢れています!と言いたいのですが、今年は昨年との差分が非常にわかりにくい年でした。
中国のゼロコロナ政策やウクライナ侵攻などの影響に加えインフレにより、景気の悪化まったなしの状態なのであまり進まなかったという背景のもあるのでしょうが、IOT化したスマート家電、自動運転、ドローン、センシングによるヘルステックなどはある程度浸透してきているので大きな技術革新確はないし、メタバースやWEB3.0は昨年が過度な期待のピーク期で若干幻想期に入りスケールダウンしてきた感じでしょうか。
では「何が変わったのか」過去の流れから考えて見ました。
6年前の2018年はAMZONアレクサやGoogleホームが大々的に展開されたスマートホームの年でした。当時はみんな(私も含めて)音声アシスタントで作動するスマート家電に目を輝かせ、これからは家電もGAFAの時代になっていくのかと思っていましたが、実際にみなさんはどれくらい音声アシスタントを使っているでしょうか?我が家には単なるBluetuthスピーカーと化したアレクサがありますが、特に狭い日本の家で音声で色々やるのそんなに便利じゃない、むしろきちんと聞き取ってくれなかったりして手間が増えたりしますよね。
今年一番変化を感じなかったブースがGoogleやAMAZONで、今見るとちょっと味気ないし、スマートや便利を押し売りされてるように見えるんですよね。
みんなスマートの同質化、コモデティ化に飽きてきたんじゃないだろうか。
テクノロジーファーストでスマートなモノづくりはちょっと思考停止していて、もっとユーザーのコトや体験に入ってクリエイティブティを発揮できるものも求められていくのではないか、そういえばsamsungもSmart Thingsって打ち出してますよね。
ファッションと同じでベーシック、シンプルやノームコアが悪いわけではないんですが、ちょっと飽きてきていて、もっと個性やアイデンティティを出したりカスタマイズしたくなるんじゃないだろうかって思うんですよね。
そういった意味でも、ファッションやクリエイティビティに強い韓国企業のブースは盛り上がっていたし、なんだかんだで色の変えられるLGの冷蔵庫やBMWの車、エンタメ要素満載のソニーの車、LGのスニーカーを最適な状態で保管するディスプレイケースなど「それ必要?」って思えるものが気になってしまうのです。
デジタルは模倣困難性が低くコモデティ化していく運命なので、また人のクリエイティビティが強くなりモノよりもそれを使う人にフォーカスが当たっていくのだろうと感じました。