今見ておくべき、国内ARアプリの最新事例

ECアプリをはじめ、急速に導入が進むAR(拡張現実)ARアプリと言えばIKEAZARAなどの外資系企業が一歩先を行っている状況だが、国内アプリも負けてはいない。

特に2018年以降、ARを使ったユニークな国内アプリ事例も登場。従来のARとはまた違った使い方に、注目が集まっている。これからARの利用を考えているアプリ担当者にとって、最新事例は必ずチェックしておきたい。そこで特徴のある3つの国内アプリAR事例をまとめた。

(1)家具だけじゃない!インテリア業界の新しいARシミュレーションアプリとは

ARの活用が進む業界のひとつがインテリア業界。すでにIKEAやニトリなどのアプリでは、ARを使った家具配置シミュレーション機能が搭載されている。この機能を壁紙に応用しているのが、インテリアブランド「FrancFranc」のアプリだ。

FrancFrancでは20188月に壁紙趣味レーション専用アプリをリリース。このアプリは室内を撮影し、壁紙を貼りたい場所を指定。すると好みの柄に変えた場合のシミュレーションができるというものだ。なお、アプリから壁紙を直接購入できるEC機能もある。

実はこのアプリ、貼ってはがせる新しい壁紙の発売にあわせて提供開始されたもの。つまり実用性だけではなく、話題性を重視しパブリシティの効果も狙っている。貼ってはがせるという商品のコンセプトと、AR機能をうまくマッチさせており、国内ARアプリの好事例と言えるだろう。

(2)教育分野にも強いAR!国内の博物館では、ARアプリ体験イベントを実施

海外ではMoMa(ニューヨーク近代美術館)をはじめ、美術館や博物館でARアプリが人気だ。展示している作品と、実在しない作品を融合させるなどARの活用方法も幅広い。

日本国内ではまだ事例が少ないものの、201810月に東京国立博物館がARアプリを使ったイベントを開催して話題となっている。このイベントは東京国立博物館の本館にARアプリをかざすと、実物大の江戸城天守閣が画面に登場するというもの。シンプルな使い方だが、パブリシティ効果とあわせて博物館への来場促進につながる効果が見込めるだろう。

またARアプリを使うことでイベントにかかるコストを抑えられるという点も特徴だろう。当然ながら江戸城のセットを用意すれば相当なコストがかかる。一方ARなら開発コスト程度でまかなえるため、手軽にユーザー向け体験イベントを実施できる。またすでに実在しない歴史上の建物などもARなら体験できる。教育面でも、これからARアプリの利用は進むことは間違いないだろう。

3)紙媒体との連動も!インバウンド観光客向けにARアプリが大活躍

実は旅行業界も、ARアプリをうまく使っている事例が目立つ。例えば台湾からの訪日観光客向けに発行されているフリーマガジン「日本放題」。このフリーマガジンは、紙媒体とARを連動させた珍しい事例だ。

まずフリーマガジンに掲載されている店舗画像をアプリで読み取る。するとARを使ったナビゲーションが利用でき、外国人でも迷わず目的のスポットにたどり着くことができる。

さらに2018年にはさらに機能を拡充させ、単体のナビゲーションアプリとしてリリースしている。(日本語を読めない外国人観光客向けに、看板などをアプリでスキャンすると場所を特定しナビゲーションするという斬新な機能も!)こうした事例は、ECなど他の業界でも参考になるのではないだろうか。

まとめ

事例を見ると、国内でもARアプリの活用が進んでいることがよくわかる。旅行業界や教育関連など、ジャンル・業界を問わず使われているのがポイント。コストがそれほどかからない、という点も利用が広がっている大きな理由だろう。「自社のアプリにARは向かない」という発想は、もはや古いかもしれない。今後あらゆる業界でAR機能を使いこなせるかどうかがポイントになりそうだ。



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