モノのSNS「Sumally」が手掛ける新サービス「Sumally Pocket(サマリーポケット)」とは

株式会社サマリーが運営するモノのSNS「Sumally」(サマリー)をご存知だろうか。2011年9月にローンチしたこのサービスは、モノに対して「want it」(欲しい)と「have it」(持っている)を2択するという単純ではあるが、面白いサービスである。

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https://sumally.com/

 

写真をテーマにしているSNSは他にも「Instagram(インスタグラム)」や、海外で人気の「Pinterest(ピンタレスト)」などがある。Sumallyは、その中でも「モノ」に特化していることに注目したい。「モノ」は欲しくなるし、買えるものだ。買えるSNSといえば、Fancy(ファンシー)」を思い浮かべるが、Sumallyの思想はFancyとも異なるようにも思う。

サマリーはコーポレートサイトにもある通り、「この世界の存在するすべてのモノの”百科事典”を作ること」をベースのコンセプトにしている。Sumallyのサービスローンチ以降、その理念を貫きユーザーの「欲しい」と「持っている」という情報を集め続けているサマリーの強さがある。ECとも異なる、そのユーザーの趣味嗜好データは今後貴重なデータになるだろう。

2014年4月からは、C2Cのマーケットプレイス事業にも参入している。自分が「持っている」アイテムをスマートフォンなどから簡単に出品、販売することができる。販売手数料などは現在のところ一切無料となっている。この辺りは、まずアイテムデータベースを構築することを再優先しているのだろう。

 

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サマリーの商品ページを見ると、非常に角度の高いレコメンデーションに驚かされる。個人的にはデジタルガジェットや、ファッション、スニーカーなどが好みなのであるが、なかなか鋭いオススメをされてサービスの中毒性があることが非常に感じ取れる。

サービスの特性上、非常にリピーターが多いのが特徴で、そのユーザーのほとんどがスマートフォンのアプリを利用しているということだ。

 

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iPhoneアプリのマイページ参考。ちょっとした自分のウイッシュリスト兼持っている物のコレクションスペースのようで楽しいUI。このようなUI/UXの部分で、サマリーはサービス開始直後から徹底した使いやすさと楽しさを追求しているサービスだと感じる。

 

リアルな「モノ」をクラウド上で管理できる「Sumally Pocket(サマリーポケット)」

 

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サマリーが、昨年2015年9月から新しく始めたサービスが「Sumally Pocket(サマリーポケット)」だ。寺田倉庫と協業して展開されるこのサービスも面白い。この地代の高い首都圏で日々使わないものも自宅に置いてあることは多々あるはずだ。ミニマリストなどというキーワードも昨今注目を集めているが、不要ではあるが、「処分」はできないものなどもあるだろう。

 

そんなときに活躍するのが、このサマリーポケット。段ボール1箱から預けられるトランクルームといえば分かりやすいだろうか。1箱月額300円(税別)で、預けることができ、預けている物はアプリ上で写真で確認ができる。必要な際は、アプリ上で取り出したい物を選んで取り出すこともできるし、ボックス毎に取り出すことも可能。取り出しにかかる送料は800円(税別)となっている。

 

賃貸マンションに住んでいると、広い家に住むには非常にコストがかかる。段ボール1箱を、月額賃料+300円だと考えると割安な印象になるのは不思議だ。

 

実は毎日の生活の中で、日々使うものは意外に限られている。1日着る服のコーディネートは1つだし、夏に冬着るコートは必要ない。そう考えれば広いクローゼットは必要なくなるし、アプリ上で預けているものを写真で確認できれば、どこにしまったのか分からなくなる必要もない。
今後は、サマリーポケットに付随すると便利であろうクリーニングのサービスや、オークションなどの出品代行のサービスなども検討中とのことで、今後物を預けるだけのサービスには留まらないサービスを展開予定だ。

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Profile:
山本憲資(やまもとけんすけ)
株式会社サマリー 代表取締役社長

一橋大学商学部でゲーム理論を専攻した後、大手広告代理店の電通を経てコンデナスト・ジャパン社に転職し、雑誌『GQ JAPAN』の編集者に。テック系からライフスタイル、ファッションまで幅広いジャンルの企画を担当。その後Sumallyを設立。



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