まずはノーコードの全体感を知ろう! ノーコードの分類と具体的なプロダクト

本記事では、ノーコードの全体を見渡し、そもそもどのような特徴をもつプロダクトが存在しているか、分類しながらご紹介します。各分類では、プロダクト紹介も交え、具体的にイメージができるような構成とさせていただきます。

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ノーコードの大分類

世界中には種々様々なノーコードプロダクトが存在しており、多くのスタートアップや大手IT企業が開発・M&Aにより、しのぎを削る大きなトレンドとなっています。伝統的な大手企業もノーコードプロダクトを用いてサービスサイトや業務ツールを作成するなど、トレンドから常識として定着している感すらあり、大きな転換期に差し掛かっていると見るのが適切かもしれません。

ただ一方で、実際のところ多くの方が、ノーコードにより何が可能となるか十分に認識できておらず、なんとなくWebページができる程度にしか捉えていないように思います。ところが実際は真逆で、ノーコードにより制作可能な成果物は多岐に渡ります。本記事では、大分類として下記のように6つの特徴に分けてノーコードのトレンドを捉えており、一つ一つの分類をご紹介しつつ、どのような成果物が出来上がるかわかりやすく説明をしていきます。

  • Webページ制作
  • Webアプリ制作
  • モバイルアプリ制作
  • データ管理
  • 自動化
  • EC特化

Webページ制作についての概要

個人でも企業でも商品やサービスを作った時に、まず集客の接点として考えるのがWebページ制作だと思います。実はWebページもノーコードで簡単に作ることができます。いわゆる企業や教育・研究機関のホームページ、商品のサービスサイトに当たるのがWebページです。ノーコードを使わない方法だと、HTML, CSS(装飾に関する指示)で見た目やエフェクトを作り、JavaScriptというプログラミング言語でより高度なアニメーションを追加することにより制作されています。

旧来、画像と文章が貼り付けられたシンプルなデザインが多かった印象ですが、最近では小規模の商店や事務所のホームページでもデザイン性の高いものが増え、制作する方達の要求値が上がってきているように見えます。スクロールすることで画像や文章が現れる立体的な演出や、画像にマウスオーバーすることで画像にエフェクトをかけるなど様々な要求に応えることが必要です。

そういった要求に十分対応可能なノーコードプロダクトが現在ではいくつも存在しており、国内でも利用されてきています。基本操作はドラッグ&ドロップのみでよく、プログラミング不要でページの公開までをノーコードで完結できるという特徴を持っています。

日本初のWebページ制作プロダクトSTUDIO

この分類でまず紹介しておきたいのは日本発のノーコードプロダクトSTUDIOです。STUDIOの管理画面は非常に美しいデザインツールのような見た目で、特にWebデザイナーがWebページを制作しやすい機能性を有しています。

ドラッグ&ドロップで全て設定でき、アニメーションの設定も簡単に行うことができます。さらに記事などを管理するためのCMS(Content Management System)機能も具備されており、デザインだけでなくコンテンツ管理も含めたトータルでのWebページ制作が可能な点が優れています。

また、海外製ではなく日本製サービスであることから日本語対応していることも、私達日本人にとってはポイントが高いと言えそうです。ありがちなのが、プロダクトとしては優れていても、どうしても欧米発のものが多いため英語がメインで日本語化されていないが故に導入しづらいというケースですが、STUDIOの場合は心配ありません。日本語の公式YouTubeや公式ガイドが充実しているなど日本語でのサポートが豊富です。

海外製のWebページ制作プロダクトの定番Webflow

海外製のプロダクトでは、Webflowが近年最も勢いがあります。企業価値は1,000億円を超え、いわゆるユニコーンと言われる未上場にして著しく高い評価を受けている企業、かつプロダクトとなっています。このように市場に評価されているということも重要な点です。全てのノーコードプロダクトで共通することですが、サービス自体が終了せず継続されなければなりません。なぜなら、スクラッチで作ったサービスならデータは作った本人に残りますが、ノーコードで制作すると、データはプロダクト事業者側に残るからです。仮にサービスが終了してしまうと、自身が制作した成果物自体が消え去ってしまう可能性があります。また、市場の評価は、多数の利用者がすでにいることや、今後の期待の現れでもあるため、プロダクトの選定作業にも役立つでしょう。

他にもノーコードのパイオニアであるWixWordPressなど、Webページ制作に特化したプロダクトは以前より多数あり、書籍も多く出版されていることから、学習もしやすい分類と言えるかと思います。ただ高度な設定には一部HTML, CSSなどの知識が必要な場面があることに加え、クリエイティブ(画像、動画等)の準備は制作者自身で行う必要があることから、品質の高いページを制作する場合には他の学習も必須となってきます。

ご紹介させて頂いた各プロダクトのサービスサイトでは、成果物としてどのようなWebページが出来上がるか確認することができます。ぜひ、ご自身でご覧になってイメージを膨らませて頂ければと思います。
次回はWebアプリとモバイルアプリの分類についてご紹介しようと思います。

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