突然ですが、ケーキの競合って何でしょうか。
例えばケーキの競合としてまず浮かぶのは、プリンやアイス、どら焼きなどの洋菓子や和菓子でしょう。ですが、ケーキを「人々のお腹を満たすもの」として考えると、ご飯ものも競合に入ってくるはず。事実、お腹いっぱいにご飯を食べると、ケーキを食べたい意欲は減りますよね。
しかし、そこで効いてくるのが、「甘いものは別腹」という一言。
ネットで調べても誰が、いつ、どこで発信し始めたのか不明だったのですが、なぜか世間で浸透しているこの謳い文句が、ご飯でお腹が満たされていても、ケーキも行っちゃおうかという人々の行動を、日本中の至るところで促しているように思うのです。
興味深いのが、この「甘いものは別腹」という一言は、キャッチコピーというよりもはや常識のように機能しているところ。
「土用の丑の日」などもそうですが、過去に生まれた秀逸なコピーは、現代では常識として人々の心に根付いていたりします。日々の何気ない行動の裏には、このような隠れた名キャッチコピーが潜んでいるかもしれません。
しかし一体、「甘いものは別腹」って誰が言い始めたんだろう…。本当に偉大なキャッチコピーだと思います。
※本記事は、yappliで配信をしているコラムメール「ShortNote」で配信をしたコラムを転載しております。