店舗がデジタル化を急ぐ、過去5年でアプリ導入数19倍 / 平均DL数はEC・オムニアプリが昨年比1.3倍

今回の調査では、アプリプラットフォーム「Yappli」を利用するスマートフォン・アプリを対象として、リテール・EC業界におけるアプリ導入状況とユーザー動向を調査しました。
対象となるのは、クラウド型アプリプラットフォーム「Yappli」にて、”O2O・EC・オムニチャネル”を目的として運用されている全329アプリ。取引先との情報共有、社内のスタッフ教育、採用支援といったビジネス支援目的のアプリや、ゲームアプリなどは含みません。
なお、それぞれのカテゴリの定義は、以下の通りです。

  • O2O・・・店舗集客機能を持つアプリ
  • EC・・・EC機能のみ持つアプリ
  • オムニチャネル・・・店舗集客とECの機能を持つアプリ

O2Oアプリの顕著な伸びと圧倒的なオムニチャネルアプリ数

 

これまでリアル店舗のみだった企業が、ここ数年で急速にデジタル上の顧客接点を作っています。
過去5年間で伸び率がもっとも高いのはO2Oアプリで19倍にも上りました。ただし、全体数としてはオムニチャネルアプリとしての活用がもっとも多く、2020年時点で全体の約6割を占めています。
オムニチャネルアプリは2016年の時点ですでにアプリを導入する企業が多かったことが伺えますが、昨年比1.24倍と今でも着実に増えています。
O2Oアプリは昨年と比べ2倍となっており、まだまだ伸びる可能性があります。

▼2016年と2020年のカテゴリ比率

平均ダウンロード数は過去5年で大幅に増加

▼1アプリあたりの平均DL数

1アプリあたりの平均DL数は、ECアプリが過去5年間で10倍以上に伸びており、平均約48,000DL。
O2Oアプリやオムニチャネルアプリと比べ平均ダウンロード数は低い傾向にありますが、ECはアプリと相性が良いビジネスモデルのため、十分に結果を出せる数字と考えれられます。

O2Oアプリは昨年と比べ減少傾向に

▼2019年と2020年の比較

コロナ前の2019年と比べると、EC機能を持つ、ECアプリとオムニチャネルは平均ダウンロード数が1.3倍以上伸びていますが、O2Oは0.8倍と減少傾向にあります。

【調査概要】
調査主体:ヤプリ
調査期間:2016年8月末〜2020年8月末
調査対象:アプリプラットフォーム「Yappli」にて運用される
“O2O・EC・オムニチャネル”の全329アプリ。
調査方法:Google Analyticsログをもとにヤプリが集計