自社アプリを運用していれば、当然その効果測定の必要性を感じることもあるかと思います。しかし、どのようなツールがあるのかが分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、モバイルマーケティングに欠かせない分析ツールの中から、代表的なものをご紹介致します。
Google Analytics
Web解析ツールとして長い歴史を誇る、Google Analytics。もはやWebマーケターにとっては必需品ともいえるものですが、もちろんアプリの計測も可能です。特に初期の頃からアプリを運用していた経験がおありなら、ずっとこのGoogle Analyticsを使っていたという方も多いかと思います。
現在では多くのモバイル分析ツールが揃っており、それらと比較すると確かに最初に設定しなければならない項目などはありますが、中小規模のアプリである、Google Analyticsに慣れている、予算が限られているといった理由がある場合は、今でも十分検討に値するツールといえます。
Firebase Analytics
2014年10月、Googleに買収されたことで話題となった、Firebase Analytics。その経緯から「モバイル特化版Google Analytics」と呼ばれることもあるツールです。
こちらは、アプリ開発において手間となるバックエンド部分の構築をクラウド上で行えるため、Mobile Backend as a Service(mBaaS)とも呼ばれています。
Google Analyticsとはやや異なり、ページビューやセッションではなく、アプリ内でのユーザーの行動に注目するツールで、具体的なイメージは以下の動画をご覧ください。
そして何といっても最大の特徴は、無償で利用開始できる点。利用データなどが増えれば従量課金とはなりますが、ほぼすべての機能を試用できるのは、大変画期的だと当時話題になりました。
昨今では特にプッシュ通知の機能が人気となっており、Google傘下にあることで、Analyticsやタグマネージャーなどとの連携がスムーズであることも大きな特徴といえるでしょう。
Adobe Analytics
PDFやPhotoshop、Illustratorというイメージが強いAdobeですが、解析ツールでも世界に広くシェアを持っています。
Adobe Analyticsは、Google Analytics同様Webサイトのアクセス解析としての歴史は古く、その品質の高さから今でも多くのクライアントに愛されている製品です。
費用は基本的に従量課金制で、決して低額とはいえない価格帯となりますが、その分非常に高機能となっています。
その反面、すべての機能を使いこなすことにはかなりのスキルが必要となり、デジタルマーケティングにある程度以上の予算を投じることができる、大企業向けといえるでしょう。
他のAdobe製品との相性も良いため、普段からAdobe製品を多く利用している方にはより使いやすいでしょう。
Appsflyer
他のメジャー企業の名前と比較して、まだ馴染みのない方も多いかもしれない、AppsFlyer。しかし実際には、世界で最も利用されているモバイル分析ツールといわれています。
イスラエル発の新興企業でありながら、すでに多くのメディアパートナーが存在する同製品。その数は、世界中で2,000社以上といわれており、Facebook、Google、Twitterともオフィシャルパートナーになっています。
特にアプリ広告の最適化を図るためのツールとしての評価が高く、ある意味で現在最も注目されているモバイル分析ツールといえます。
以上、代表的な4つのモバイル分析ツールをご紹介しました。自社アプリの特性や規模、予算に合わせて最適なツールを選んでみてはいかがでしょうか。
参考:
https://www.google.com/intl/ja_jp/analytics/#/mobile-apps
https://firebase.google.com/?hl=ja
https://developers-jp.googleblog.com/2016/05/firebase.html
https://firebase.google.com/docs/
https://www.adobe.com/jp/data-analytics-cloud/analytics/mobile-app-analytics.html
https://www.adobe.com/jp/data-analytics-cloud/analytics.html
https://www.appsflyer.com/jp/