ヤプリ エグゼクティブ・スペシャリストの伴です。
今日も前回に引き続きSHOPTALK2025から、恒例のスタートアップピッチイベント「Shark Reef」についてです。
返品をコストから機会へ「Sotira」
リテールの未来を担うスタートアップが集結した中、今年審査員賞を受賞したのは、AIを活用した返品・過剰在庫の再流通プラットフォーム「Sotira」でした、
「Sotira」は従来数ヶ月かかっていた再販をわずか1週間で実現し、食品・化粧品などの短サイクル商材を扱う企業から高い評価を得ており。「返品をコストから機会へ」と変える新常識として、注目の存在です。
米国で年間約8000億ドル相当の在庫が余剰となり、その多くが廃棄されている現状から、これらの在庫を再流通し、廃棄物の削減と環境負荷の軽減を実現することで、導入企業は最大50%のコスト回収が可能であり、月間で数万ドルの損失削減を達成しているそうです。
ブランド体験を“遊び”に「PlayAbly」
一方でオーディエンス賞を取った「PlayAbly」は、ゲーミフィケーション・プラットフォームを提供しています。
90秒のカスタムゲーム体験で商品認知と購入を促進し、割引に頼らずエンゲージメントを高める仕組みで受賞しました。
PlayAblyを導入したブランドでは、エンゲージメントが最大3倍に向上し、割引に頼らない販売促進が実現しているといいます。また、ゲームを通じて得られるファーストパーティデータを活用し、マーケティング戦略の最適化にも貢献しているそうです。
PlayAblyは、現在のSaaSモデルから、複数のブランドが参加するゲームネットワークの構築目指しており、今後の拡大が期待できます。
表彰されたSotiraの創業者兼CEOのAmrita Bhasin氏とPlayAblyの創業者兼CEOJohn Cheng氏
どちらも顧客への提供価値と企業の利益に貢献する面白いサービスですね。
こちらで紹介しきれなかったスタートアップやSHOPTALK全体の報告会を5/31に実施します、是非ご参加ください。